目次
赤ちゃんはしいたけをいつから食べても大丈夫?2つの注意点とおすすめレシピ!
独特の風味が美味しいしいたけ。
煮物や揚げ物、お吸い物にも、出汁取りにも使うことができます。
生しいたけはすぐに使えてプリッとした食感が美味しく、干ししいたけは長期保存ができる主婦の味方で、生しいたけより栄養満点!
そんなしいたけを、赤ちゃんはいつからしいたけを食べることができるのでしょうか?
与える時の2つの注意点と、おすすめレシピを紹介します。
この記事のポイントは5つです。
・美味しいしいたけとは?
・赤ちゃんはしいたけをいつから食べていい?
・しいたけをあげる時の2つの注意点
・緊急時の対応!
・簡単おすすめ!しいたけの離乳食レシピ
それでは解説をしていきます!参考にしてください♪
美味しいしいたけとは?
種類
しいたけには生しいたけと干ししいたけがあります。
生しいたけは、水で戻す必要がなくプリプリの食感が特徴です。
干ししいたけは長期保存が可能で、独特の凝縮された旨みを楽しむことができます。
栄養
しいたけには不溶性食物繊維が豊富に含まれています。
不溶性食物繊維は胃や腸の中で水分を吸収して、そのままモップの様に腸を掃除してくれます。
便秘気味な赤ちゃんには、是非使いたい食品ですね。
また、しいたけを精製して作られるレンチナンは、抗がん剤として使用されます。
生しいたけと干ししいたけだと、干ししいたけの方がビタミンB群、ビタミンD、鉄分が多く含まれています。
用途
煮物、焼き物、揚げ物、炒め物、お吸い物や出汁取りにも使うことができます。
独特の香りと風味が苦手な人もいますが、チーズやマヨネーズなどを合わせると程よく中和され、しいたけが苦手な人でも食べられる場合があります。
調理ポイント
しいたけは必ずよく加熱して食べましょう。
表面に雑菌などが繁殖しやすく、食物繊維も多いので一度加熱すると、美味しく安全に食べることができます。
また食べる際は軸を取り除きましょう。
石づき以外の部分はよく茹でれば食べることもできますが、弾力が強いので赤ちゃんには与えないようにしましょう。
美味しい、しいたけの選び方
美味しいしいたけの選び方は、なるべく傘が開ききっていない、厚みのあるもの。
傘が軸に向かって丸くなっているものを選びます。
傘がしっかりしていて、肉厚なものは味も食感もいいです。
傘が開いてしまっているものは痛みも早く、食べたときのプリッとした食感もありません。
また内側にあるひだが白く綺麗なものを選びます。
赤みがかかっているものは、鮮度が落ちてしまっています。
袋やパックの中が蒸れて水分がついていたり、しいたけが濡れた感じになっているものは傷みやすいので避けましょう。
保存方法
しいたけの保存方法は買ってきた状態から一度取り出し、キッチンペーパーや新聞紙などに包んで袋に入れてから、軸が上になるようにして冷蔵庫に入れましょう。
キッチンペーパーや新聞紙で包むことによって、しいたけの苦手な水分を取り除くことができます。
軸が下向きになるようにおいてしまうと、ひだから胞子が落ち、傷みやすくなります。
きちんと保存すれば、冷蔵庫でおおよそ1ヶ月程度もちます。
2~3日天日干しすると乾燥し、より長く保存が可能です。
また、冷凍保存もできます。
赤ちゃんはいつからしいたけを食べていいの?
赤ちゃんはしいたけを、離乳食中期のモグモグ期(7~8ヶ月)後半から食べることができます。
しいたけは煮ても柔らかくなりにくい食材なので、咀嚼力がしっかりするまでは控えましょう。
食物線維が豊富に含まれているので、消化への負担にもなってしまいます。
これはしいたけに限らず、ほかのきのこ類も同様です。
干ししいたけの場合、乾燥したまますり下ろすと使いやすいです。
しいたけを与える時の注意点2つ!
赤ちゃんにしいたけを与えるときには、次の2つの事に注意して下さい。
1つめは、初めて与える時!
初めてしいたけを食べる赤ちゃんは、アレルギーを発症する可能性があります。
初めて与える時は必ず、平日の午前中・病院に行ける時にしましょう。
そして与えるしいたけは加熱したものを、少量だけにしましょう。
加熱しておけばアレルギーは発症しにくく、発症しても少量なら軽症で済みます。
平日の午前中なら、万が一アナフィラキシーショックを起こしても、すぐに病院に行くことができます。
同じキノコの仲間である「まつたけ」はアレルギー食品表示の対象となっていますが、しいたけは対象外です。
しかし、「しいたけ皮膚炎」といったしいたけを生焼けの状態で食べると、湿疹などの皮膚症状を起こす病気があります。
命に関わる事例はありませんが、これは大人でも起こり、食後1~3日で発症し、完治するには1〜2週間かかります。
しいたけを調理するときはしっかり火を通すようにしましょう。
2つめは、誤嚥に注意!
しいたけはよく茹でても、柔らかくなりにくい食材です。
なのでしいたけを与える時は、誤嚥に注意しましょう。
赤ちゃんはまだ咀嚼力が未発達なので、弾力のあるしいたけをうまく噛んだり飲んだりすることができません。
与える時は必ず食べやすいようにして、大人がそばで見ていてあげましょう。
1回のしいたけの量は?
月齢別にしいたけの与える量の推奨量は、特にありません。
離乳食のレシピ本を見てみると、10g程度使用されているので、そのぐらいがちょうどいいといえるでしょう。
万が一誤嚥してしまったら!
軟らかくなりにくいしいたけは、赤ちゃんが誤嚥してしまう危険性があります。そもそも誤嚥とは、一体なんなのでしょうか?
誤嚥とは?
誤嚥とは、食べ物が誤って気道に入ってしまうことをいいます。
本来食べたものは、食道を通って胃に行きます。
しかし食べている時に驚かされたり、うまく噛んだり飲んだりすることができないと、誤って気管に入ってしまいます。
誤嚥は大変恐ろしいもの。窒息死の危険があるだけでなく、そのまま放っておくと肺炎を引き起こします。
赤ちゃんの誤嚥で危険な食べ物といえば、ピーナッツ・干し芋・飴・豆類などです。
また誤嚥とよく間違われる誤飲とは、食べ物でないものを赤ちゃんが誤って食べてしまうこと。
タバコやボタン電池・防虫剤・ピアスなどが事故のもとになります。
赤ちゃんが食べやすそうなものは、目のつかないところに置いておきましょう。
予防策!
誤嚥の予防策は以下の4つです。
1つめは、赤ちゃんが食べやすいようにするということ。
赤ちゃんの離乳食は月齢によってペースト状や、少し形状のあるもの、大人と同じものなど、徐々に変化していきます。
月齢別で少しずつ変えていきますが、赤ちゃんの様子を見ながら与えてあげましょう。
何度も「おえっ」となっていたり、食べづらそうにしている場合は、まだ食べ物が固いか大きいか、水分が足りなくとろみづけが必要です。
ただいつまでも柔らかいペースト状で与えていると、赤ちゃんの咀嚼力の発達を促すことができません。焦らず成長に合わせた形状にしてあげましょう。
2つめは、集中させること。
テレビをつけながら赤ちゃんに食事を与えたり、食べている時に驚かせてしまうと誤嚥してしまう可能性があります。
食事の時はテレビを消して、食べる事に集中させてあげましょう。
9ヶ月頃から遊び食べが始まりますが、これは赤ちゃんにとって必要なステップ。
食べ物を手で掴んで学んで、自分の手で食べようという大事なものです。
お母さんが許せる範囲で、見守ってあげてください。
3つめは、落ち着いて食べさせましょう。
赤ちゃんの口の中にまだ食べ物が入っているのに、次々と食べ物を運んでしまうと、口の中がいっぱいで飲み込むことがさらに難しくなります。
せかせかと食べさせたり、だらだらと何時間も食べさせるのはやめましょう。
食事は30分位で切り上げます。
4つめ、適度に水分を取りながら食べること。
口の中が乾いていて、水分を全く取らないまま食べ続けるのは、とても難しいことです。
適度に水分を取りながら食べましょう。
口の中の水分を奪い取ってしまう食品には、特に注意してあげましょう。
緊急時の対応!
赤ちゃんが誤嚥してしまったら、すぐに救急車を呼ぶか病院に連れて行ってもらいましょう。
救急車を待っている間や病院に向かう途中では、赤ちゃんうつ伏せにして「背部こう打法」というものを行います。これは背中を叩き、とにかく異物を吐き出させる方法です。
消費者庁のホームページには、図で詳しい方法が載っています。
家族の誰でも対応できるよう、みんなで一度確認して、家の中の目のつくところに貼っておきましょう。
「背部こう打法」とは、以下のようなやり方です。
0歳児【背部こう打法】:片腕にうつ伏せに乗せ顔を支えて、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。
1歳児【背部こう打法変法】:立て膝で太ももがうつ伏せにした子のみぞおちを圧迫するようにして、頭を低くして、背中の真ん中を平手で何度も連続してたたきます。なお、腹部臓器を傷つけないよう力を加減します。
満5歳以上【腹部突き上げ法(ハイムリック法)】:後ろから両腕を回し、みぞおちの下で片方の手を握り拳にして、腹部を上方へ圧迫します。この方法が行えない場合は、横向きに寝かせて、又は、座って前かがみにして背部こう打変法を試みます。
引用_消費者庁「豆や干し芋は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう!」
病院に向かう途中で異物が除去できても、念のため受診して異物が完全除去されたか、傷がついていないか確認しましょう。
また、慌てて口の中に指を入れ掻き出そうとするのは、絶対にやめましょう。
爪で口の中を傷つけたり、異物をより中に押し込んでしまいます。
簡単!おすすめレシピを紹介
中期モグモグ期(7〜8ヶ月)向け!
野菜としいたけの煮物
材料:生しいたけ…10G
だし汁…70cc
にんじん…10g
たまねぎ…10g
作り方:1.にんじんとたまねぎは食べやすい大きさに切る。しいたけは軸を取り除く。
鍋に1の材料とだし汁に入れて弱火で煮る。
野菜が柔らかくなったら火を止める。
魚としいたけのあんかけ
材料:白身魚…10g
生しいたけ…10g
にんじん…10g
だし汁…1/2カップ
水溶き片栗粉…少々
作り方:1.白身魚を茹でて皮と骨を取りのぞき、粗くほぐす。しいたけは軸を取り、にんじんは皮をむいて細切りにする。
小鍋に白身魚、しいたけ、にんじん、だし汁を入れ、ひと煮立ちさせる。
水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
後期カミカミ期(9〜11ヶ月)向け!
しいたけのチーズ焼き
材料:生しいたけ…2個
シュレットチーズ…5g
マヨネーズ…少々
作り方:1.しいたけは軸を取り除く。
かさの部分にマヨネーズとチーズをのせ、オーブントースターでよく焼く。
じゃがいもとしいたけの煮物
材料:じゃがいも…15g
ブロッコリー…15g
しいたけ・・・10g
だし汁…300cc
醤油…1~2滴
作り方:1.じゃがいもは皮をむき、ブロッコリーは茎の固い部分は取り除く。しいたけは軸を取る。
鍋にだし汁と1の材料を入れて弱火で茹でる。
野菜が柔らかくなったら醤油を1~2滴たらす。
完了期カミカミ期(1歳〜1歳6ヶ月)向け!
きのこのリゾット
材料:生しいたけ…2g
しめじ…4g
野菜スープ…2/3カップ
ご飯…25g
牛乳…大さじ2
粉チーズ…少々
作り方:1.しいたけは軸をとり、しめじは石づきをとる。それぞれ5mm角に切る。
2鍋に野菜スープときのこ類を入れて柔らかく茹で、ご飯を加えてさらに煮る。
3牛乳と粉チーズを加えて混ぜ、少し煮立って火を止める。
五目ご飯
材料:生しいたけ…2g
油揚げ…5g
にんじん…5g
ひじき…5g
茹で大豆…5g
だし汁…1/2カップ
醤油…2滴
ご飯…25g
作り方:1.しいたけは軸を取り5mm角に切る。
油揚げは熱湯をかけて油抜きし、細切りにする。にんじんは皮をむき2cm幅の細切りにする。
ひじきは水で戻し、粗く刻む。大豆は皮をむき、4等分にする。
鍋にだし汁と醤油と1の材料を入れて中火にかけ、煮汁がなくなるまで煮る。
ごはんを混ぜ合わせて器に盛る。
まとめ
赤ちゃんとしいたけについていかがでしたでしょうか。
赤ちゃんはしいたけを、離乳食中期のモグモグ期(7~8ヶ月)から食べることができます。
しいたけは煮ても柔らかくなりにくく、食物繊維も多いので、それまでは控えましょう。
初めて与える時は平日午前中の余裕があるときに、加熱したものを少量だけ。
食物アレルギーがなくても、しいたけ皮膚炎などの危険性もあるので、与える時はよく焼いたものを。
大きさや固さに注意して誤嚥しないよう、食べているときは見守ってあげます。
出汁など上手に使って、しいたけの独特の風味を家族で楽しみましょう。