二日酔いに効果があるというイメージが強いしじみ。
お味噌汁の具にすると、しじみの出汁がたっぷり出てとてもおいしいですよね。
お茶漬けのもとでお馴染み永谷園からは、” 1本でしじみ70個分のちから”というしじみ汁の缶飲料が販売されており、自動販売機に並んでいるところを見かけます。
妊娠すると食事にも気を使うようになりますが、思っていた以上に制限が多いことにびっくりしたという人もいるのではないでしょうか。
実際私も妊娠してから避けたほうがいい食材が多いことに驚きました。
そこでふと、「しじみは妊婦でも安心して食べられるの?」という疑問がわきました。
・しじみは妊婦でも食べることができるの?
・しじみの栄養も気になる!
・しじみが妊婦に与える影響も知りたい!
・妊婦がしじみを食べるときに気を付けるポイントは?
私と同じように妊娠中にしじみを食べていいのか迷っている人のために、妊婦としじみについて詳しく調べてみました。
妊娠中も安心して食事ができるように、正しい知識を身につけましょう!
目次
妊婦でも安心してしじみを食べることができる?
二日酔いに効果的といわれると、お酒から遠ざかる妊婦さんは「しじみも食べないほうがいいのかな?」と感じる人もいるかもしれません。
妊婦は貝類を避けたほうがいい、なんていうことを聞いたことがあるという人もいるでしょうが、結論を言うとしじみは妊婦さんでも問題なく安心して食べることができる食材です。
妊娠前と同じように、お味噌汁やお鍋、炊き込みご飯など、しじみの出汁をたっぷり味わえるレシピとして取り入れてくださいね。
インスタントのしじみ汁もたまにならOK
インスタントのお味噌汁を常備している家庭も多いと思います。
我が家でもインスタントのお味噌汁は大活躍で、お味噌汁を作る時間がない時間や朝などに使いますが、とても便利ですよね。
しじみのお味噌汁も、もちろん妊婦さんでも飲むことができます。
ただし、インスタントのお味噌汁はお湯の量が少ないと塩分を摂りすぎることになりますし、添加物も気になります。
妊娠中はお湯の量をやや多めにして塩分の量に気を付けたり、インスタントのお味噌汁を取り入れる頻度を減らしたりする配慮は必要です。
しじみを食べることで妊婦にどんな影響がある?
妊婦さんがしじみを食べることで、どのような影響があるのでしょうか。
ここではしじみに含まれる栄養素と併せて、体に与える影響について見ていきましょう。
しじみには妊婦に嬉しい栄養がたっぷり!
しじみの身はあさりに比べるととても小さくて食べごたえは少ないですが、実はあの小さな身には妊婦に嬉しい栄養がたっぷり含まれています。
<しじみに含まれる栄養>
・ビタミンB12
・葉酸
・ナトリウム
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・リン
・鉄
<しじみの有効成分>
・オルニチン
・アラニン
・メチオニン
・コハク酸
しじみはビタミン類よりもミネラル類が豊富に含まれていて、妊婦さんに欠かせない葉酸が多く含まれていることも魅力的。
葉酸は厚生労働省からも注意喚起されているほど大切な栄養素ですので、日ごろから積極的に取り入れてください。
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また、うま味成分のもとでもあるアミノ酸が豊富に含まれているので、妊娠中に食欲が低下気味のときにもおいしくいただけるはずです。
しじみが妊婦に与える3つのメリット
しじみには妊婦に嬉しい栄養がたっぷり含まれていますが、これらがどのような影響を与えるのでしょう。ここではしじみが妊婦に与える3つのメリットについて紹介します。
鉄分やカルシウムの補給に!
しじみには鉄分やカルシウムが豊富に含まれています。
妊婦さんは赤ちゃんに栄養を与えるために血液量が増えますが、それに伴い貧血になる妊婦さんも少なくありません。
また、赤ちゃんの骨や歯を作るためにカルシウムもたくさん必要になります。
しじみには妊婦に必要な鉄分とカルシウムを一気に摂取することができるので、妊娠中には積極的に摂りたい食材のひとつ。
さらに野菜や果物から摂りにくいビタミンB12も多く含まれています。
ビタミンB12は細胞を正常に増殖させる働きもあり、妊娠中には欠かせない栄養素です。
便通を良くする働きも!
しじみに含まれるオルニチンには、肝臓の機能を高めるとともに、便通を良くする働きがあります。
妊娠中は便秘に悩む人も多いですから、便秘解消のためにしじみを取り入れるのもおすすめ。
また、肝臓の機能が高まり、毒素がスムーズに体外に排出されることで、体を温める効果や血行を促進する効果も期待できます。
疲労回復にも役立つ!
肝臓の機能を高めるオルニチンは、疲労回復にも効果的な成分でもあります。
妊娠すると、妊娠前とは体の使い方も変わりますし、精神的にも疲れやすい時期です。
オルニチンがたっぷり含まれたしじみを積極的に食べることで、疲労回復に役立ちます。
妊婦がしじみを食べるときに気を付けたい3つの注意点
しじみには妊婦に嬉しい栄養がたっぷり含まれていて、しじみを食べることでメリットもたくさんあることがわかりました。
より安心して妊婦がしじみを食べるには、いくつかのことに気を付ければいいのでしょう。
ここでは3つの注意点を紹介します。
- しじみはしっかり加熱をしてから!
- 身を食べよう!
- 定期的にしじみを食べよう
しじみは中までしっかり加熱をしてから食べるのが大切!
しじみは生食することはない食材ではありますが、中までしっかり加熱することが大切です。
しじみは二枚貝です。
しじみだけでなくあさりやホタテ、牡蠣などの二枚貝にはノロウイルスに感染しているものもあります。
もしノロウイルスに感染すると、
・吐き気
・おう吐
・下痢
・発熱
といった症状があらわれます。
ノロウイルスは熱に弱い性質があり、しっかり中まで加熱することでノロウイルスを死滅させてしまえば食べても問題ありません。
厚生労働省によるノロウイルスの情報でも、
Q15食品中のウイルスの活性を失わせるには、加熱処理が有効とききましたがどのようにすればよいですか?
A15一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる(失活化といいます。)有効な手段です。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
(引用:厚生労働省|ノロウイルスに関するQ&Aより)
とあります。
特に妊婦さんはしっかり加熱したしじみを食べるようにしましょう。
しじみは出汁だけでなく身も食べるのがおすすめ!
しじみは殻の大きさの割に身は小さく、全部食べるのは面倒と感じている人もいるかもしれません。
しじみに含まれる栄養は、お味噌汁にすれば半分程度は汁にも溶け出していますが、多くは身の部分に残ったままになっています。
身を食べないとしじみの栄養の半分も摂取できていないことになりますから、しじみの身までしっかり食べるのがおすすめ。
中でも鉄分やカルシウムは不足しがちな栄養素ですから、妊婦さんはしじみの身までしっかり食べて、効率的にしじみの栄養を摂取しましょう。
定期的にしじみを取り入れよう
しじみに含まれるカルシウムや鉄分は、妊娠していない人でも不足しがちな栄養素です。
妊婦さんは妊娠していない女性に比べてより多くの鉄分やカルシウムを必要としますから、積極的にしじみを摂取することが理想です。
週に1度程度しじみを取り入れるのがおすすめです。
まとめ
しじみには妊婦に嬉しい栄養やうま味成分がたっぷり含まれていて、妊婦さんでも安心して食べることができる食材です。
「食べ過ぎると良くないのでは?」という心配もあるかもしれませんが、しじみは身が小さくよほど大量に食べないと栄養素の過剰摂取になることはありません。
できれば毎日取り入れたい食材のひとつです。
妊婦がしじみを食べるときには、
・しっかり加熱してから食べる
・身まで食べる
・定期的にしじみをメニューに取り入れよう
などに気を付けて食べるようにしてください。
昔からしじみは体に良いといわれてきた食材。
あさりに比べて身は小さいですが、うま味や栄養はあさりに負けません。
我が家でもお味噌汁はあさりよりもしじみのほうがうま味があっておいしいと人気です。
妊婦さんでも安心して食べることができますから、積極的に取り入れてみてくださいね。