新生児にテレビの音は悪影響?言葉が遅くなるって本当?

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子供の成長には家庭環境が大きく影響することはよく知られています。

親なら誰だって子供はちゃんと育てたいと思うでしょう。

育児に悪影響と言われることもあるテレビ。

新生児のころから影響はあるのでしょうか。

ここでは、新生児とテレビについて、またテレビを見せるとどのような悪影響があるのかをまとめました。

目次

新生児期の視力と聴力は?

新生児とは、生まれてから1か月までの赤ちゃんのことです。

まだ寝るのとおっぱいを飲むのの繰り返しという時期です。

新生児の視力は0.01〜0.02と言われています。

このくらいの視力だと30cmくらいの距離でもぼや〜っとしてほとんど見えません。

新生児期でも赤ちゃんは目を開けますが、「どこを見ているのかよくわからない。」「目が合わない。」と感じることもあるでしょう。

それはまだあまり目が見えていないからです。

視力は徐々に上がっていき、生後8か月で0.1程度、1歳で0.2程度になります。

1歳になるとしっかりと目も合いますし、おもちゃで遊んだりもしているので「それだけしか見えてないの?」と驚いてしまうかもしれませんね。

視力が1.0になるのは3〜4才になる頃なのだそうです。

聴力は妊娠30週くらいから発達し、生まれた時にはすでに聞こえているそうです。

新生児は大きな音がするとビクッと手を挙げたり、泣き出したりしますよね。

それは耳が聞こえている証拠です。

ただ話しかけてもこっちを見たり何か反応があったりする時期ではないので、「本当に聞こえてるのかな。」と思ってしまうこともあるでしょう。

音に反応してそちらを見たりするのは生後3か月くらいからなので、新生児期はそのような反応がなくても心配は要りません。

新生児にテレビは悪影響なの?

育児にテレビは悪影響というのは聞いたことがあると思います。

日本小児科学会 こどもの生活環境改善委員会にもテレビやビデオを長時間視聴すると言語発達や社会性の遅れに影響する可能性があると指摘しています。

視聴時間別に運動、社会性、言語の発達状況を見た結果、4時間以上の子供が4時間未満の子供に比べて有意語出現の遅れが(1.3倍)高かったそうです。

8時間以上の子供はさらに遅れの率が高かったそうですが、8時間の視聴しているということは起きている間はずっとテレビを見ているということになります。

これが悪影響というのは誰でもわかりそうに思います。

この結果からすると長時間視聴というのは4時間以上と考えるとよいようですね。

では、このテレビの影響というのは新生児のころからあるのでしょうか。

前章でお話しした通り、新生児期にはほとんど視力がありません。

テレビを点けているとその方向をボーッと見ているように見えることもありますが、テレビの映像自体は見えていません。

ただそこに光るものがあって、音がしているのがわかるので見ているように見えるのでしょう。

もちろん内容も理解していません。

しかし「赤ちゃんがいるからパパもママもテレビを見てはダメ」というのは、辛いですよね。

全く見てはいけないというわけではありませんが、テレビの光は新生児の目には強すぎます。

そのためテレビを見るのなら赤ちゃんはテレビから2mは離れるようにしてあげてください。

そして点けっぱなしにするのはやめましょう。

赤ちゃんがテレビの音がしていることに慣れてしまい、成長した時にも常にテレビが点いていないとダメというような癖になってしまいます。

また音量は大きくしすぎないようにしましょう。

赤ちゃんが寝ないのはテレビの音のせい?

新生児はおっぱいを飲んで寝ての繰り返しのように思いますが、夜になってもなかなか寝てくれない時もあるでしょう。

赤ちゃんは生まれてから日に日に成長しています。

新生児と言っても生まれて数日と数週間では全然違います。

寝ている時間は長いものの徐々に起きている時間も長くなってきています。

それでもまだ生活のリズムはできていないので、「夜だから寝よう」というようにもなっていません。

ママは必死で寝かせようとしても睡眠が足りていて寝てくれないこともあります。

赤ちゃんには生活のリズムを付けていく必要があります。

夜になってもいつまでも明るい部屋で、大きな音でテレビが点いていてはなかなか寝付けないのも当然です。

大人でも明るい部屋では寝にくいですよね。

寝る前には部屋を薄暗くして、テレビは消すようにし、寝る雰囲気を作るようにしましょう。

逆に日中は多少音がする部屋にいさせるのも昼夜のリズムを付けるためには有効です。

お昼寝中、カーテンで部屋を暗くして外の音もできるだけ聞こえないように窓を閉めたままにしていないですか。

静かだと赤ちゃんは昼間でもぐっすり寝られてしまいます。

その結果日中寝すぎたせいで夜寝られないということに繋がりかねません。

赤ちゃんのお昼寝中はママも貴重な休憩タイム。

できるだけ長く寝て欲しいと思う気持ちもわかりますが、一緒に横になってテレビを見るなどするのもよいでしょう。

ただテレビのつけっぱなしは厳禁です。

テレビは見るときだけ点けて、終わったら消す習慣になるようにしましょうね。

まとめ

赤ちゃんが生まれると、ママは今まで気にしていなかったことも気になるようになります。

でもそれは赤ちゃんを思えばこそです。

いけないと言われるものは全て排除する生活はとてもストレスになります。

いいところで折り合いをつけて育児も楽しめるようにしたいですね。