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赤ちゃんはしらたきをいつから食べても大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ!
肉じゃがやお鍋、すき焼きにも登場するしらたき。見た目がきれいで、ぷるっとした食感。
最近ではダイエットにいいと話題で、しらたきをご飯に混ぜたり、ラーメンの麺の代用品として使われていたりもします。
でもしらたきって、赤ちゃんはいつから食べることができるのでしょうか?
与える時の3つの注意点と、おすすめレシピを紹介します。
この記事のポイントは5つです。
・そもそもしらたきとは?
・赤ちゃんはしらたきをいつから食べていい?
・しらたきをあげる時の3つの注意点
・命を奪う⁈危険な誤嚥事故…!
・簡単おすすめ!しらたきの離乳食レシピ
それでは解説をしていきます!参考にしてください♪
しらたきとは?
何からできているの?
しらたきはこんにゃくと同じ原料、「こんにゃく芋」からできています。
こんにゃく芋を乾燥させて粉末にし、それを水に溶かして水酸化カルシウムを加えます。
これをお湯の中にシャワーのように細長く出して、流し固めたものがしらたき。
こんにゃくの場合は、型や袋に入れて熱をかけて固めます。
こんにゃく芋はアクが強くて、素手で触るとかぶれてしまいます。
なので、じゃがいもや里芋のように茹でたり蒸して食べることはできません。
色の違いは?
しらたきとこんにゃくは成分が同じなのに、色が全く違います。
実はこんにゃくは、わざわざひじき等の海藻粉末を混ぜて色を付けています。
昔のこんにゃくは生芋のこんにゃくだったので、芋のあくの色で茶色から灰色のような色をしていました。
今はこんにゃく精粉から作るので、本来は白いこんにゃくが出来上がります。
昔のこんにゃくらしく見せるために、わざわざ色をつけているのです。
また地域性でも違いがあり、東北地方では白いこんにゃくが使われていることもあります。
糸こんにゃくとしらたき
糸こんにゃくとしらたきの違いはなんなのでしょうか?
実はこれにも違いはなく、呼び名が違うだけ。
くっきりとした区別はありません。
主に関東ではしらたき、関西では糸こんにゃくと呼んでいるようです。
栄養成分
しらたきは低カロリーでダイエットにうってつけな食品。
97%が水分で、カロリーは100gあたりわずか6Kcal。
しらたきはグルコマンナンという食物繊維を豊富に含んでいます。
グルコマンナンは水分を保ったまま腸を通って行くので、腸のお掃除をしてくれる優れもの!
また食前に少ししらたきを食べると血糖値の上昇を抑えるので、満腹感が得られ食べ過ぎ予防にも。
保存方法
開封前は「直射日光・高温多湿を避けて」保存します。
つまり、スーパーで売っている通りに冷蔵庫でなくても大丈夫です。
ただ製品によって違う場合もあるので、食品表示の所をよく見ましょう。
冷凍してしまうとすが入ってしまうので、冷凍保存はできません。
開封後は袋に入っている水を入れた状態で、そのまま容器に入れ蓋をして冷蔵庫へ。
蓋ができないない場合は、ラップなどをかけて表面が乾かないようにしましょう。
一度茹でてしまった場合は、茹でた汁と一緒にそのまま同様に蓋やラップをして冷蔵庫で保存します。
開封後は2~3日以内につき使い切るように。
用途
しらたきの用途は多岐にわたります。
一般的なのは肉じゃがやお鍋、すき焼き。
ですが最近では、ダイエット目的でご飯に刻んで混ぜたり、こんにゃく麺としてそうめん、うどん、そばや冷やし中華のように食べたり。
スープに入れたりサラダに入れたり。
果てはデザートにまでなります。
細かく刻んで料理に入れることで、低カロリーで健康的な食卓に。
調理上の注意
しらたきはアク抜きをすることで、より美味しく食べられます。
そもそもアクとは、食物に含まれる苦みや渋みのこと。
原料であるこんにゃく芋にはシュウ酸カルシウムが含まれているので、それがアクとなって出てきてしまいます。
あく抜きの方法は、塩をまぶしてよくもんで、しばらく置いて余分な水分を出し、沸騰したお湯で3~5分茹でる。
あく抜きをしてから調理に使うと、苦みや臭みがなくなります。
中には製法の過程で使う水酸化カルシウムの使用量を減らして、「アク抜き不要」というしらたきもありますが、これはアクが弱いだけのこと。
一度茹でておくとより味がしみこみやすくなったり、食感が良くなります。
またしらたきは油で炒めると、けん化という反応で泡が出てきます。
ごま油やオリーブオイルだとより泡が出てきますが、体に害はありません。
野菜と一緒に茹でると、野菜に含まれる色素に反応して色が変わりますが、これも体に害はありません。
ごぼうと一緒に茹でると緑色、たまねぎと一緒だと黄色、里芋と一緒だとピンク色に変化するので、初めて見た時はちょっとびっくりしてしまいますね。
赤ちゃんはいつからしらたきを食べていいの?
赤ちゃんはしらたきを離乳食完了期のパクパク期(1~1歳6ヶ月)から食べることができます。
成分はこんにゃくと同じなので、便秘気味の時にはうってつけ。
食物繊維が腸内のお掃除をしてくれます。
ただし赤ちゃんには消化の際少し負担になってしまうので少量にすることと、誤嚥の危険性があるので、細かく刻みましょう。
しらたきを与える時の注意点3つ!
赤ちゃんにしらたきを与えるときには、次の3つの事に注意して下さい。
1つめは、初めての食材を与える時の基本ルール!
初めてしらたきを与える時は、平日の午前中で病院がすぐ行ける時にしましょう。
そして加熱したものを少量だけ。
これはしらたきに限らず、初めての食材を与える時の基本ルール。
万が一アレルギーが発症した場合に軽い症状で済むようにし、重症になってもすぐに病院に行けるようにする予防策です。
2つめは、いつでも与える時は少量に!
消化器官が未発達の赤ちゃんにとって、しらたきは消化の負担になります。
便秘気味だからといって大量に与えないようにしましょう。
アレルギーがなくても、しらたきは「少量」に。
3つめは、誤嚥事故に注意!
赤ちゃんは租借力が未発達です。
しらたきを長いまま赤ちゃんに与えると、上手く噛み切ることができず誤嚥事故の危険性があります。
与えるときは細かく刻んで、食べやすいようにしてあげましょう。
誤嚥について
そもそも誤嚥とは?
食べたものは食道を通って胃に行きます。
しかしそれが誤って、気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。
咀嚼力が未発達な赤ちゃんは、長いしらたきだと上手く噛み切ることができず「おえっ」となってしまいます。
それが誤嚥です。
大人でも水を勢いよく飲んだりすると、むせることがありますね。
それも誤嚥の一種です。
また似た言葉で誤飲とあります。
誤飲とは食べ物でないものを、赤ちゃんが誤って飲み込んでしまうこと。
家庭の中ではボタン電池や防虫剤、タバコなどが事故の原因となります。
誤嚥性肺炎の恐ろしさ
しらたきが気道に入ってしまい、そのまま肺に入ってしまうと「誤嚥性肺炎」を引き起こしてしまうことも。
肺に食べ物が入ると細菌が繁殖し、発熱・咳・膿のような痰が出るなどの症状が起きそのまま放っておくと最悪の場合は死に至ります。
厚生労働省の人口動態統計(2015年)によると、日本人の死亡原因の第3位に肺炎があります。
肺炎の中には高齢者のたばこや、インフルエンザなどの悪化と原因は様々ありますが、誤嚥性肺炎もその中の一つ。
肺炎で5歳以下の子供が亡くなってしまうのは日本に限られたことではありません。
誤嚥性肺炎の早期発見方法
赤ちゃんには刻んだしらたきを与えてあげますが、万が一赤ちゃんが勝手に食べていたら。
誤嚥性肺炎の早期発見には、次の4つのことに注意してみてあげましょう。
激しく咳込む、高熱、濃い痰が沢山出る、呼吸が苦しそう。
熱が出ると風邪とも間違われやすいのですが、赤ちゃんをよく観察して必要なら病院で検査してもらいましょう。
誤嚥の予防策!
誤嚥の予防策は以下の4つです。
1つめは、食べ物は赤ちゃんが食べやすいように。
赤ちゃんの離乳食は月齢によって形状が変化します。
初めてはペースト状から、少し形状のあるもの、大人と同じもの…と。
月齢別で少しずつ変えていきますが、これは教科書どおりではなく赤ちゃんの様子を見ながら与えてあげましょう。
形状を変えたけど何度も「おえっ」となっていたり、食べづらそうにしている場合は、まだ租借力が足りません。
もしくは食べ物が固いか大きいか、水分が足りなくとろみづけが必要です。
ただいつまでも柔らかいペースト状で与えていると、赤ちゃんの咀嚼力の発達を促せません。
周りに流されず、焦らずその子の成長に合わせた形状にしてあげましょう。
2つめは、集中させること。
赤ちゃんに食事に集中させてあげましょう。
テレビをつけながら食事を与えたり、食べている時に驚かせてしまうと誤嚥してしまう危険性はあがります。
9ヶ月頃から遊び食べが始まりますが、これは集中していないのではなく、赤ちゃんにとって必要なステップ。
一見遊んでいるようにも見えますが、食べ物を手で掴んで学んでいます。
自分の手で食べようという気持ちを大切にしてあげつつ、お母さんが許せる範囲で、見守ってあげてください。
3つめは、食べる時の時間や姿勢。
せかせかと食べさせたり、だらだらと何時間も食べさせるのはやめましょう。食事は30分位で切り上げるのがベスト。
赤ちゃんの口の中に次々と食べ物を運んでしまうと、口の中がいっぱいで飲み込むことがさらに難しくなります。
作ったものをすべて食べさせようと、何時間も食事を続けているとだらだら食べになってしまうので、ある程度であきらめも大事。
そして姿勢もきちっとしなくていいので、寝転んで食べたりはしないよう。
おかしな体制で食べさせていると誤嚥の危険性があります。
4つめ、適度に水分を摂りながら食べること。
適度に水分を摂りつつ食事をしましょう。
口の中が乾いていて、食べ物を飲み込むのは大人でも難しいこと。
口の中の水分を奪い取ってしまう食品には、特に注意してあげましょう。
簡単!おすすめレシピを紹介
完了期パクパク期(1〜1歳6ヶ月頃)向け!
しらすとブロッコリーのしらたき入り蒸しパン
材料:しらす…20g
ブロッコリー…40g
ホットケーキミックス…大さじ3
水…大さじ1と1/2
しらたき…5g
作り方:1.しらすは熱湯を回しかけ塩抜きし、水けをきる。ブロッコリーは柔らかく茹で、食べやすい大きさに刻む。しらたきはあく抜きをし、細かく刻む。
2.ホットケーキミックスと水、しらすとブロッコリー、しらたきを混ぜる。
ケーキカップに2を注ぎ、ラップをせずに電子レンジ500Wで1分加熱する。
3.ラップをして、さらに電子レンジ500Wで20秒加熱する。
鶏ササミと野菜のしらたきスープ
材料:鶏ササミ…20g
かぶ…10g
にんじん…10g
たまねぎ…10g
片栗粉…少々
だし汁…80ml
しょうゆ…小さじ1/3
しらたき…5g
作り方:1かぶ、にんじん、たまねぎは5mm角に切り、耐熱容器に入れ、水大さじ2をいれとラップをして、電子レンジ500Wで3分加熱し水けをきる。
2.鶏ササミ食べやすい大きさに切って片栗粉をまぶし、水小さじ1をふり、ラップをして電子レンジ500Wで40秒加熱する。
3.しらたきはあく抜きをし、細かく刻む。
4.耐熱容器にだし汁、野菜、鶏ささみ、しらたき、しょうゆを加え、ラップをふんわりかけて電子レンジ500Wで1分加熱する。
他にもおにぎりに混ぜたり、ヨーグルトに入れたり、赤ちゃんが食べやすいようにちょい足ししてあげるといいですね♪
まとめ
赤ちゃんとしらたきについていかがでしたでしょうか。
赤ちゃんはしらたきを、離乳食完了期のパクパク期(1~1歳6ヶ月)から食べることができます。
ただし、誤嚥の危険性があるので細かく刻んで、消化の負担にならないよう少量にとどめましょう。
腸内をきれいにしてくれるしらたき。
プルプル食感を上手に使って、便秘の予防にも役立てちゃいましょう♪