離乳食が進んでくると、食事以外におやつを食べるようになることもあると思います。
おやつも食事と同様に手作りして、できるだけ体に良いものを食べさせたいですよね。
そこで今回は、手作りおやつにも使われる白玉粉について紹介します。
記事のポイントは2つです。
- 赤ちゃんは白玉粉をいつから食べて大丈夫?
- 白玉粉を食べる時の注意点
それでは解説していきます。参考にしてみてください。
目次
赤ちゃんはいつ頃から白玉粉を食べて大丈夫?
白玉粉は、もち米から作られており、アレルギーの心配も少ないので離乳食初期段階の赤ちゃんが食べても問題ありません。
しかし、白玉団子にすると、その形態から食べる時期を見極める必要があります。
弾力や粘り気がありツルツルしている白玉団子は、よく噛まないと喉に詰まる危険性があります。
そのため、白玉団子として食べられるようになるのは3歳頃からです。
この3歳頃というのには2つの理由があります。
1.乳歯が奥まで生えそろう
個人差はありますが、乳歯で1番奥の第2乳臼歯が生えてくるのが3歳頃です。
乳臼歯が揃ってくると、たいてい大人と同じような食べ物でも噛めるようになるので、白玉団子を十分に噛める時期だといえます。
2.「よく噛む」「落ち着いて食べる」などの注意を理解し、実践できるようになる
いくら小さく切るなど工夫をしても、実際に食べる子ども自身にも食べ方を注意してもらわないといけません。
この注意が理解でき、実践できるかを見極めてから与えるようにしましょう。
白玉粉を食べる時の4つの注意点
白玉粉を使った食べ物といえば主に白玉団子ですが、パン生地やホットケーキミックスと混ぜ合わせるとモチモチした食感を楽しむことができます。
しかし、その食感こそが小さな子どもにとっては飲み込みにくくなる要因でもあり、食べるときに注意が必要です。
そこで、安全に白玉粉メニューを食べるために気をつけておきたい注意点が4つあります。
1.小さく切る
食べ物を十分に噛み切れず飲みこんでしまうと、のどに詰まる原因になってしまいます。
どの食材にも共通しますが、子どもの食事を用意するときには噛みやすく飲みこみやすいよう、あらかじめ小さめに切っておきましょう。
2.のどを湿らせる
先に水分をのどに通しておくと、粘膜が潤い食べ物の通りが良くなります。
食事の時には一緒にお茶を用意しておくなど、食べる前にのどを湿らせる工夫をするといいでしょう。
3.食べている間はそばで見守る
子どもが食べている間はそばで見守り、落ち着いてよく噛むように促して食べ具合を確認しましょう。
子ども自身で食べられるようになると、その間に家事をしたくなることあると思いますが、白玉粉メニューの場合は特に注意して離れないようにしましょう。
4.食べ物を詰まらせてしまった時の対処法を知っておく
気をつけていたつもりでも、のどに詰まらせてしまう可能性は誰にでもあります。
万が一の時のために、食べものが詰まってしまった時の対処法を覚えておきましょう。
突然声を出しにくそうにしたり、首を抑える、顔や唇の色が悪くなってきた場合は窒息の可能性があります。
意識がある場合
・背部叩打法(はいぶこうだほう)
①片腕に対象の子どもをうつ伏せにのせて、手のひらであごを支えつつ頭部を体よりも低くします。
②もう一方の手の平の根本部分で、背中の真ん中を数回強めに叩きます。
・腹部突き上げ法 ※乳児/妊婦には禁止※
①対象の子どもの後ろから、抱き付くようにウエストあたりに手を回します。
②一方の手で握りこぶしをつくり、へそとみぞおちの間あたりに当てます。
➂もう一方の手で握りこぶしを覆いこみ、すばやく手前上向きに圧迫するように突き上げます。
意識がなくなってきた場合
・心配蘇生法の手順を開始します
①反応を確認する
応答やしぐさがない場合
↓
②119番通報
↓
➂呼吸を確認
胸、腹部の動きを見て、正常な呼吸がない場合
↓
④心臓マッサージを行う
場所:胸の真ん中
強さ:胸の厚さの約1/3が沈むように(小児の場合)
速さ:1分間に100~120回のペースで
↓
↓
人工呼吸ができる場合
①気道確保
片手で額を抑えながら、もう一方の手の指先であごの先端を持ち上げる
②心臓マッサージ30回(100~120回/分のペース)+人工呼吸2回(1回1秒かけて)
これを繰り返す
参考_救急蘇生法|日本医師会
1歳未満の乳児の場合は腹部圧迫法が異なり、片手で後頭部を支えながら心臓マッサージと同じ要領で胸部を圧迫して、背部叩打法と交互に行います。
乳幼児は食べ物だけでなく、おもちゃや日用品など、窒息の危険がたくさんあります。
事前に予防することがもっとも大切ですが、起こった時の対処法を覚えておきましょう。
まとめ
白玉粉はもち米から作られているため、粉の状態で使用するのは離乳食の初期段階でも可能です。
しかし、団子にして安全に食べられるのは、乳臼歯が生えそろい、「よく噛む」「落ち着いて食べる」などの注意ができるようになる3歳頃からです。
体の発達や理解力には個人差があるため、食べる子の状態をよく見極めてから食べさせるようにしましょう。
実際に白玉メニューを食べる時には、小さく切って、水分で喉を湿らせておくようにし、そばで見守りながら注意を促して窒息を予防しましょう。
また、万が一のどに詰まった時のために、窒息時の対処法を知っておくことも大切です。
子供の安全をしっかり守りながら、おいしいものをたくさん食べてもらえるようにしましょう。