近頃人気のあるマリンスポーツですが、シュノーケリングやダイビングは妊娠中しても大丈夫なのでしょうか?
妊娠安定期に旅行を計画し、その予定の中にはマリンスポーツを、と考えている方もいるかもしれませんね。
また元々スキューバダイビングやシュノーケリングを趣味として頻繁にされている方もいるかもしれません。
今回は、妊婦はシュノーケリングやスキューバダイビングをしてもいいのかどうかについて紹介します。
・妊婦はシュノーケリングやダイビングをしてもいいの?
・妊娠中にシュノーケリングやダイビングをしてはいけない理由7つ
・妊娠中のダイビングによる減圧症の危険性6つ
妊娠中のダイビングやシュノーケリング、同じマリンスポーツに見えても危険度は違います。
危険性を理解して妊娠中は止めるのが良いでしょう。
目次
妊婦はシュノーケリングやダイビングをしてもいいの?
まず妊娠のダイビングについてです。妊娠中のダイビングはできません。
妊娠初期に妊娠に気付かずにダイビングをしてしまったという方はいるとは思いますが、妊娠中のダイビングは、母体・胎児ともに影響を及ぼす可能性があるので避けるべきスポーツです。
そして、次は妊娠中のシュノーケリングです。
シュノーケリングについては一慨に答えられませんが、できるだけ妊娠中はしない方がいいとされています。
妊娠中にシュノーケリングやダイビングをしてはいけない理由7つ
ではなぜ妊娠中にダイビングをしてはいけないのでしょうか?
また何故シュノーケリングは避けた方がいいのでしょうか?
妊娠中のシュノーケリングやダイビングにはいくつかのリスクがあります。
・妊娠中は脱水症状になりやすい
・妊娠中は足がつりやすい
・妊娠中は重いものを持つことがあるためお腹に力が入る
・海は水温が低く体が冷える
・水圧やウェットスーツで腹部が圧迫される
・海で毒性生物にさされる可能性がある
・体調が悪くなった際にすぐに処置を受けられない可能性がある
こうした上記のリスクがあげられるのです。
妊娠中は脱水症状になりやすく、脱水症状になると減圧症という病気になりやすくなります。
また妊娠中は脚がつりやすくダイビング中に足がつると危険です。
ダイビングではボンベなどの重いものを持たなくてはいけないためお腹に力も入ります。
水圧やウェットスーツによって腹部が圧迫されることは妊娠中にはよくありません。
海は水温が冷たいことがあり、体を冷やします。
体を冷やすと血流が悪くなるため、むくみ、脚のつり、気分が悪くなるなどの可能性があります。
海には、くらげなどの毒性のある生物がいるため、さされる可能性も十分にあります。
海という場所柄、体調が悪くなった、ケガをしたときなど、処置が必要なときにすぐに受けられないことも考えられます。
妊娠中のダイビングによる減圧症の危険性6つ
ダイビングをすると減圧症という病気になることがあります。
妊娠中は「減圧症」という病気になりやすい状態です。
ダイビングでは水中から水上に浮上すると圧力の変化が伴います。
この圧力が急に減圧すると、体内の組織にある気体の溶解度が減り、窒素などの気体の体積が増え、組織が圧迫されます。
組織が圧迫されると血流が悪い状態になり、これが減圧症です。
減圧症は水面に浮上していから2時間以内に発症することがほとんどです。
関節が痛い、皮膚がちくちくする、呼吸が苦しいなどいった症状から吐気やめまいなども引き起こします。
減圧症では血管の中に気泡ができることで、空気塞栓となり、血流を遮断します。
妊娠中に減圧症になると何が危険なのでしょうか?
- 妊婦に空気塞栓
- 胎児に酸素や栄養素がいかなくなる
- 胎児が酸欠状態になる
- 場合によっては流産や早産を引き起こす
- 減圧症の治療は妊婦には行えない
減圧症は妊婦だけでなく、胎児にも影響を及ぼします。
減圧症の治療は妊婦には行えません。
減圧症によるリスクと治療によるリスクを考え、どちらの状態の方が危険かを考え、危険の少ない方を選ぶという消極的選択しかありません。
治療をしてもしなくても胎児には非常に良くないとされています。
妊娠中のダイビングは絶対にやめましょう。
また妊娠しているかもしれない、という状態では妊娠している可能性があるのならダイビングは延期しましょう。
妊娠中のシュノーケリングはできればしない方がいい
妊娠中のシュノーケリングはダイビングのように絶対にやってはいけないというマリンスポーツではありません。
妊婦の中にはライフジャケットを着用して行った言う方や、シュノーケリングを開催している側でも、医師からの診断と許可証があれば行えるとしている所もあります。
したがってシュノーケリングは妊娠中でもやろうとおもえばやれるスポーツです。
どうしても行いたい際は医師とよく相談し、まず許可を得ることが必要です。
また周囲からのサポートを十分にしてもらえること、万が一の状態になっても速やかに行動できるような環境を整える必要があります。
とはいえ、妊娠中はできれば我慢して産後に行うほうが安全なのは間違いありません。
まとめ
妊娠中のシュノーケリングは絶対行わない方がいいものではありません。
ですが、いくつかのリスクがあるため、できれば妊娠中は避けるべきものです。
どうしても行う際には医師とよく相談の上、許可をとってから行いましょう。
ダイビングは妊娠中には絶対に行わないようにして下さい。
ダイビングをして減圧症になると、妊娠中は治療ができない上、胎児にも悪影響を及ぼします。
妊娠中は活動に制限が出てきますが、限られた10ヵ月という期間です。
今は我慢して産後の楽しみとして取っておきましょう。