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「空」という漢字について
字画数:8画
音読み:クウ
訓読み:そら、から、あ-く、あ-ける、むな-しい、す-く
「空」の意味や由来や成り立ちと特徴
「空」は部首である「穴」が示しているとおり、もとは“中に何もないからっぽの状態”を意味していました。
そこから色々な意味が生れます。
まず、自然界の“空”を思い浮かべる方は多いでしょう。
しかし、この意味で使われ始めるまでには紆余曲折があったのです。
“何もないからっぽの状態”から始まって、「席が空く」など“中に空間がある”という意味を持つようになります。
それから「空費」「架空」のように“中身が伴わない”という使い方もされ始めます。
そして、自然界の空を意味するようになった理由は、“空には何もないため”でした。
漢字の成り立ちとしては、古代中国では「空」は「ひとつの大きな穴」と考えられていました。
そのため「穴かんむり」が部首になったと言われています。
科学などない昔の人からは、空がそういう風に見えたのもうなずけますね。
もうひとつの説として、「穴」は中国の古代住居の床と屋根の間、つまりその空間を表したものだ、というものがあります。
名づけで使われる読み方には「あ」「く」「たか」「ら」があり、非常にバリエーションに富んでいます。
女の子の名前に使われる漢字のなかで、目下人気急上昇中の「空」。
大自然のイメージが強く、解放感にあふれているので、小さなことにこだわらない大きな人間に育ってほしい、との願いを込めて使われることが多いようです。
また、字面を見てもとてもチャーミングですね。
今後、名前に「空」が入る女の子はさらに増えるでしょう。
「空」は色々な読み方ができますが、例えば「く」の音。
先頭字にくると、小悪魔的な魅力のあふれる名前になります。
可愛いけれどちょっと生意気で、無邪気だけれど割と大人、というような良い意味でのギャップを感じさせてくれます。
止め字に「く」を使うと、“みく”“りく”など一転していじらしいイメージに。
何かをそっと胸に秘めているような、清純派の女性に育つでしょう。
思わず守ってあげたくなる、愛されキャラの女の子にお似合いです。
「あ」「く」「ら」などは止め字にも使えますし、ちょっと古風な万葉仮名風にも使えますよ!
「空」を使った熟語
朝空(あさぞら)
意味:明け方の晴れ渡り澄み切った気持ちのよい空。
空蝉(うつせみ)
意味:1. この世に今生きて生活している人々のこと。
2. 蝉の抜け殻。
3.「源氏物語」に登場する女人の名前。
空風(からかぜ)
意味:冬に強く吹く北風のうち、雨や雪などを伴わないもの。
関東地方に吹き荒れる寒い風を指していうことが多い。
絵空事(えそらごと)
意味:大げさで現実に起こるとはとても思えないこと。
(絵には美化や誇張が見られることが多々あり、実際の様子とは違っている意味から転じた表現)
空気感(くうきかん)
意味:人や場所など、それぞれが持っている雰囲気。
空間分煙(くうかんぶんえん)
意味:喫煙場所と禁煙場所とを別々にし、空間によって分煙する方法。
宇宙空間(うちゅうくうかん)
意味:人工衛星やロケットが開発されたことにより、直接探査することが可能になった空間のこと。
今は地球大気圏外の太陽系の空間を指す。
「空」の説明の仕方
例えば電話で自分の名前を名乗った際に、「どういう漢字を使われますか?」と尋ねられることがあります。
そんな時に、あらかじめ漢字の説明の仕方を何パターンか考えておくと、いざという時に慌てなくてすみます。
例:美空(みく)の場合
・A「くは、青空の空です」
・A「くは、天空の空です」
空は分かりやすい漢字ですので、この2つで十分伝わるでしょう。
「空」を使った名前の有名人・芸能人
空美さん(ファッションモデル・女優)
有山 空さん(女優)
井村 空美さん(女優・タレント)
上奈 紗空さん(元グラビアアイドル)
渡邉 空美さん(女優)
梶花 空未さん(元宝塚歌劇団・女優)
空花さん(シンガーソングライター)
黒瀬 空良さん(タレント・女優)
鈴木 希空さん(歌手)
空野 青空さん(歌手・タレント)
鷹翔 千空さん(宝塚歌劇団)
田口 空さん(アイドル)
谷下 空蘭さん(女優)
大作 空さん(女優)
戸内 空美さん(歌手・タレント)
新沼 希空さん(歌手・タレント)
西森 空良さん(タレント)
野元 空さん(歌手・タレント・ダンサー)
葉川 空美さん(タレント)
陽村 空葉さん(漫画家)
松本 夏空さん(ファッションモデル・タレント・女優)
湯浅 空さん(歌手・タレント)
横山 未空さん(タレント)
「空」を使った名付け候補
空美(くみ)
蒼空(そら)
空子(たかこ)
乃空(のあ)
遥空(はるく)
美空(みそら)
優空(ゆうあ)
楽空(らら)
璃空(りく)
瑠空(るあ)
まとめ
「空」という漢字についてくわしくご紹介しました。
これからますます人気が出そうな要チェックの漢字です。
様々な読み方ができますので、工夫次第で斬新かつ独創的な名前ができそうですね!