炊飯器でお米を炊くと電気代はどれくらいかかる?計算方法と節約する方法

スポンサードリンク

毎日食べるお米。

ほとんどのご家庭でお米を炊くときには炊飯器を使用していると思います。

お米をセットしてボタンを押せば、自動で炊いてくれて、炊き上がれば保温に切り替わる。

炊飯器はとても便利な家電です。

お米を炊くタイミングは、毎食炊くという人、朝炊いて夜まで保温しておくという人、まとめて炊いて冷蔵しておくという人ご家庭によって様々でしょう。

では、その時にどのくらい電気代がかかっているか考えたことはありますか?

ここでは炊飯器にかかる電気代や節約する方法をまとめました。

目次

炊飯器でお米を炊くとかかる電気代を計算してみよう

炊飯器で1回お米を炊くとどのくらいの電気代がかかるのでしょうか。

説明書を見ても電気代については書かれていないので、知らない人が多いと思います。

電気代は消費電力がわかれば計算することができます。

計算式

消費電力(W)×時間数×1時間あたりの電気代÷1,000

この式に当てはめると炊飯器だけでなく、エアコンや掃除機、冷蔵庫など様々な家電の電気代を知ることができます。

炊飯器の消費電力は商品によって異なります。

今回は我が家でも使用している象印の炊飯器で計算してみます。

電気料金は27円/KWhと仮定します。

象印 IH炊飯ジャー 極め炊き

仕様書によると5.5号の場合、炊飯時消費電力(Wh)は156。

1升炊きの場合、217。

計算式に当てはめると5.5号炊きの場合

156×1×27÷1,000=4.212円

1升炊きの場合

217×1×27÷1,000=5.859円

1回あたりの炊飯でかかる電気代は4〜6円程度のようです。

私は10円ぐらいするのかなと思っていたので、思ったより安いと感じました。

炊飯器にはマイコン炊飯ジャーや圧力IH炊飯ジャーがありますが、消費電力に関してはどれもほとんど違いがありません。

そのため、電気代も同等と考えて良いでしょう。

毎食炊く、保温する、レンジで温めるのはどれがお得?

お米の炊く回数に関してはご家庭によって様々だと思います。

私は、母から「炊飯器は保温に電気代がかかる。

一度にたくさん炊いて小分けにして保存して、食べる時に食べる分だけレンジで温めると節約になる。」と教えられていました。

そのため、実際いくらかかっているのか、この話が本当なのか確かめることもなく、今までそのようにしていました。

本当にそれは正しかったのでしょうか。

1日3食、1年間ご飯を食べたと仮定して実際に計算してみましょう。

前章で計算した象印のIH炊飯ジャー5.5号炊きの場合です。

1日3食毎回ご飯を炊いた場合です。

毎食炊くので1炊飯あたりのお米の量は減ります。

その分炊き上がるまでの時間も短くなるため、時間は仮に3/4時間とします。

156Wh×3/4時間×27×3回×365日÷1,000=3,459.105円

1日3回炊いた場合には年間で3,459.105円かかります。

次は1日1回朝炊いて夜まで保温した場合です。

156Wh×1時間×27×365÷1,000=1,537.38円

1時間あたりの保温時消費電力は15.0Whなので朝8時から夜8時の12時間保温する場合、1日あたりは

15.0Wh×12時間×27÷1,000=4.86円

1年間なので

4.86×365=1,773.9円

1537.38+1,773.9=3,311.28円

次は1日1回まとめて炊いて、小分けにし冷蔵で保存した場合です。

156Wh×1時間×27×365÷1,000=1,537.38円

ご飯1膳分を電子レンジで温めるには我が家の場合、800Whで1分です。電気代は

800Wh×1/60時間×27÷1,000=0.36円

昼と夜の1日2回、1年間温めるので

0.36円×2回×365日=262.8円

1,537.38+262.8円=1,800.18円

1日3食毎回ご飯を炊いた場合、3,459.105円。

1日1回朝炊いて夜まで保温した場合、3,311.28円。

1日1回まとめて炊いて、小分けにし冷蔵で保存した場合、1800.18円。

1番電気代がかかるのが、毎回炊く場合で、1番節約できるのがまとめて炊いて小分けに冷蔵しておく場合という結果になりました。

その差は年間で1,658.925円です。

年間でこの金額なので1か月あたりにすると約55円。

大きな額ではありませんが、節約はコツコツと続けることが大切です。

少しでも節約をしたいという人はまとめて炊いて小分けにして冷蔵すると良いでしょう。

早炊き機能は節約になるの?

炊飯器には「エコ炊飯」や「急速炊飯」という炊き上がるまでの時間を短縮できる機能があります。

炊き上がるまでの時間が短縮できるということは消費電力も抑えられるということです。その分電気代が節約できます。

説明書によると1.0L(3カップ)お米を炊く場合、白米だと消費電力が199Whなのに対し、エコ炊飯だと143Whと書かれていました。

エコ炊飯や急速炊飯にすると炊き上がったお米が少し硬めになるそうです。

柔らかめのご飯が好きな場合には、水を少し多めにしたり、炊く前の浸水時間を長めにすると良いですよ。

節約するなら待機電力をカット

家電製品は使用していなくてもコンセントを指しているだけで待機電力と言って電気を消費します。

節約をしたい場合にはこの待機電力をカットすることが大切です。

一般財団法人省エネルギーセンターの待機時消費電力の報告書によると、電気炊飯器の待機電力は1.00Wでした。

まとめて炊く場合炊飯している時間は1時間、1日のうち23時間は待機電力を消費していることになります。

その電気代は

1.00Wh×23時間×27円÷1,000=0.621円

1年間にすると

0.621×365日=226.665円

炊飯器だけを考えると大した金額ではありませんが、待機電力はすべての電化製品でかかります。

例えば待機電力が高いものでは、外付けモデム、DSU、ホームゲートウェイ機器などが7.34W、パソコンネットワーク機器は5.92Wです。

一般財団法人省エネルギーセンターの調査によると、家庭における1世帯あたりの待機時消費電力量は、全消費電力量の5.1%に相当するとありました。

例えば毎月の電気代が10,000円、年間120,000円の場合、年間6,120円が待機電力によって発生しているという計算になります。

電気代の節約は「塵も積もれば山となる」という感じですね。

コツコツと地道に節約することが大切です。

まとめ

炊飯器で12時間保温すると1回炊飯するのと同じくらいの電気代がかかるのには驚きました。

電気代の節約をするのなら、1度にできるだけたくさん炊いて、小分けにして保存するのが1番です。

すぐに食べない場合には冷凍すると味も落ちず温めたときにおいしく食べられますよ。

ぜひ試してみてくださいね。