授乳中はすいかを食べても大丈夫?母乳や赤ちゃんへの影響と5つの注意点

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すいかといえば夏。

そんなイメージが定着している夏の果物、すいか。

甘くてジューシーな果肉は、味はもちろん、鮮やかな赤が目も楽しませてくれます。

とても馴染みが深く、身近なすいかですが「授乳中は糖分が多いからNG!」「体を冷やす果物だからダメ」「食い合わせに注意」といわれます。

授乳中は、母乳の量や質、赤ちゃんの健康が心配で食べ物に敏感になりがち。

すいかも食べて良いのか不安になりますよね。

結論から言えば、授乳中でもすいかを食べても大丈夫!

この記事では、すいかにまつわる話の真相や、注意したい点を5つの項目にまとめました。

・すいかは水分とミネラルが補給できておすすめ
・シトルリン(アミノ酸の一種)で代謝力をサポートしよう
・体を冷やす果物で糖分が多いからNG!は間違い
・「天ぷら&すいか」といった食い合わせのウソとホント
・おいしいすいかレシピ3選

ひとつずつ紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

授乳中でもすいかを食べてOK!水分とミネラルを補給できておすすめ

すいかには水分とミネラル類がたっぷり含まれています!

夏は脱水症状のリスクがあり、さらに授乳中は普段よりも水分を多く摂らなければなりません。

すいかの果肉部分は約9割が水分なので、授乳中の女性こそ食べて頂きたい果物なんです。

さらに、カリウム、マグネシウム、リン、ベータカロテン、葉酸、ビタミンCといったミネラル類やビタミン類も豊富!

産後のむくみに悩んでいるなら、体内の水分量を調節してくれるカリウムは必須です。

マグネシウムもリンも臓器が働く時に必要不可欠なミネラル類ですし、ベータカロテンの抗酸化力は余分な活性酸素から体を守るのに欠かせないもの。

さらにビタミンCはタンパク質を作る時に不可欠で、健康維持やホルモンを作り出す時に重要な役割を担っています。

授乳中にこそ、すいかを食べて、水分やミネラル類の補給に役立てましょう。

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すいかのシトルリン(アミノ酸の一種)で代謝力をサポートしよう

すいかには、アミノ酸の一種「シトルリン」という物質が多く含まれています。

シトルリンは、タンパク質を分解した後などにできる有害物質を体の外へ排出する時に欠かせない物質!

さらにシトルリンには、血管に働きかけて心筋梗塞や脳梗塞を防ぐ働きもあるんです。

産後の女性は、水分が体内に滞ってむくみがちだったり、母乳を作るために体中の血液を効率よく循環させたり、多くのエネルギーを作らなければなりません。

すいかでシトルリンを摂れば、代謝力アップが期待できます。

代謝力が上がれば、体の不快感の改善に繋がりますよ。

すいかは体を冷やす果物&糖分が多くてNG!は間違い

授乳中の女性がすいかを食べると、冷える&多すぎる糖分のダブル効果で母乳の出が悪くなり、乳腺炎のリスクが高まる…

そして母乳もまずくなる…

そんな風に言われることも多いですね。

確かに食べ物は「体を温めるもの」と「冷やすもの」に分けて考える方法があります。

授乳中は体を温めて血行を良くしたり、酵素の働きを促進させて代謝力をあげるべき。

だから、体を冷やす食べ物はダメ!という説がありますね。

しかし、この考え方は正直おすすめできません。

体を冷やす食べ物といっても、食べたからすぐに体温がガクッと下がるわけではありません。

すいかよりも、エアコンやアイス、冷蔵庫で冷やされた飲み物などの方がずっと体を冷やすリスクが高いものなんですよ。

そもそも「暑い時期に摂れる食べ物は体を冷やす」というと、夏、授乳中の女性は何も食べられなくなりますよね。

冷えが気になるなら、温かいものを積極的に口にして、体の内側から体を温めればいいだけのこと。

一番体に良いのは、旬の食べ物をバランス良くたくさんの種類食べることです!

すいかに含まれている糖は、脳や筋肉が活動する時に簡単にエネルギーにできます。

体に負担をかけずに、効率よく体が使えるものなんです。

夏は体が疲れやすく、食欲も落ちやすい時期。

すいかで使いやすいエネルギーを補給することは、体をいたわることに繋がります。

厚生労働省では、産後の女性は主食・主菜・副菜・乳製品・果物などをバランス良く摂ることを推奨しています。

具体的に、果物は1日200~300gを摂るのが理想。

すいかなら、簡単にこの量を摂れますよね。

授乳中でもすいかで体にエネルギーを補充し、バランスのいい食事を実現しましょう!

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「天ぷら&すいか」といった食い合わせのウソとホント

「天ぷらとすいかは食い合わせが悪い」という話を聞いたことがありませんか?

すいかは水分が多く、胃液が薄まって天ぷらを消化しづらくなってお腹を壊す、というもの。

確かにすいかは水分が多い食べ物です。

しかし、この説に医学的な根拠はありません。

そもそも「すいかの水分で胃液が薄まる」というのであれば、「天ぷらを食べた後、お茶を飲むな」「天ぷらと味噌汁の献立はNG」ということになります。

天ぷらのような脂肪分が多いものを食べる時は、すいかの水分を避けるのではなく、胃腸を冷やさないように注意してください。

胃腸で食べ物を分解する消化酵素は36~37度でよく働きます。

夏、暑いからと胃って冷たい飲み物や食べ物ばかり食べていると、胃腸の温度が低下。

消化酵素が効率よく働けなくなって消化不良を起こします。

また、血行が悪くなって母乳の出が悪くなるので注意しましょう。

すいかと天ぷらを気にするよりも、胃腸を冷やさないようにして消化酵素が働く温度を維持することを心がけてくださいね。

おいしいすいかレシピ3選

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夏はキッチンに立つのも大変ですよね。

簡単にできて一品になるすいかレシピや、大量のすいかを効率よく消費するレシピを紹介します。

すいかの冷製スープ

パスタに添えたり、食欲がない時の朝食におすすめの冷製スープです。

<材料>
すいか(果肉)    100g
トマト(中玉)    1個

<作り方>
(1)トマトの皮を湯むきし、中のタネを取る
(2)(1)とすいかを合わせて、ミキサーで滑らかになるまで攪拌

皮を取らなくてもOKですが、皮を取ると滑らかな仕上がりになります。

すいかスムージー

朝食やおやつ、お風呂上がりにおすすめのスムージーです。

<材料>
すいか(果肉)    100g
豆乳                              100g
ヨーグルト               100g

<作り方>
全ての材料をミキサーに入れ、滑らかになるまで攪拌(かくはん)するだけ!

甘さを強めたい方は、はちみつを少しプラス。

お好みで豆乳やヨーグルトの量を調節してくださいね。

自家製すいか糖

すいかを煮詰めると、たっぷり含まれている糖分を凝縮した「すいか糖」が完成します。

1日ティースプーン1杯くらいの量を目安に、ヨーグルトにかけたり、パンにつけて召し上がってください。

<材料>
すいか大玉1個

<作り方>
(1)すいかの実を取り、種を除く
(2)布ですいかの実を包み、ギュッと搾る
(3)すいかの絞り汁を鍋でじっくり煮詰めていく
(4)トロトロになったら完成

大きなすいか1個を使っても、小瓶1個分くらいになります。

冷蔵庫に入らないくらい大きなすいかをもらって困ったという時にぜひどうぞ。

長時間、火の前に立つのは大変ですが、作っておくとシロップのように使えて便利ですよ。

まとめ

授乳中でもすいかを食べてOK!

水分やミネラル、シトルリンを摂って夏の体をいたわりましょう。

体を冷やす、糖分が多くて母乳の質が悪くなる、天ぷらと一緒に食べるのはNG!など、昔からよく言われていますが気にしなくて大丈夫。

大切なのは、体を冷やさないこと&バランス良く、たくさんの食材を食べること!

冷製スープやスムージー、すいか糖など、生で食べる以外の方法でもすいかを楽しんでみてくださいね。