妊活中のみなさん!
「水天宮」という神社をご存知ですか?
水天宮は子授け・安産祈願にとてもご利益のあると言われているパワースポットのひとつ。
赤ちゃんを待ち望むご夫婦には、是非訪れていただきたい場所です。
妊活は不妊治療や生活リズムの改善などに目が行きがちですが、神頼みだって大切。
実際、このようなパワースポットを訪れた後に赤ちゃんを授かり、妊娠したという人は多いですからね!
本記事では、水天宮の歴史や特徴、お守りの種類やアクセスなどをまとめています!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
水天宮とは?
水天宮とは、東京都中央区日本橋に鎮座する、「子授け・安産祈願」で有名な神社です。
その総本宮は福岡県久留米市にあり、東京のものはその分社のひとつ。
水天宮の分社は全国各地に点在しており、主なものだけで28箇所もあるんですよ。
なんだか、チェーンのスパーみたいですね(笑)
その歴史は古く、文政元年(1818年)に遡ります。
当時、水天宮の総本宮がある久留米の9代藩主であった有馬頼徳が、三田にあった久留米藩江戸城屋敷の敷地内に分霊を歓請しました。
水天宮は久留米では信仰を集めていた神社であったため、「参勤交代の際にすぐお参りできるように」と考えたんですね。
これが、東京の水天宮の起源となります。
藩邸の中にあったため当初一般人の参拝は認められていませんでしたが、後に一般の参拝も認められるようになり、信仰を集めたそうです。
明治4年(1871年)には、有馬藩屋敷の移転に伴い赤坂へ遷座、翌年には現在の中央区日本橋へと遷ります。
有馬家の血筋は続いており、現在の宮司は有馬家の当主さんが務めているそうです。
水天宮で祀られている神様は?
東京の水天宮では、以下の四柱の神様がお祀りされています。
天之御中主(あめのみなかぬし) | 日本の神々のご先祖様的な存在。安産・子授けなどにご利益をもたらしてくれる。 |
安徳天皇(あんとくてんのう) | 高倉天皇と建礼門院の皇子としてお生まれになった。平家が源氏に敗れたため、若干8歳で壇ノ浦に身を投げられる。 |
建礼門院(けんれいもんいん) | 平清盛と二位の尼の間にお生まれになる。壇ノ浦の合戦後は、余生を平家一門のご供養に充てられた。 |
二位の尼(にいのあま) | 平清盛の正室。壇ノ浦の戦いでは、孫の安徳天皇とともに、壇ノ浦に身投げされた。 |
主に、壇ノ浦で敗れた平家のご一族が祀られているのが水天宮の特徴。
なんだか、「子授け・子宝」のイメージとはちょっと遠いような気もしますね…(笑)
水天宮の特徴
公式HP:水天宮
では、水天宮の特徴について見ていきましょう!
本殿がめちゃキレイ!
水天宮の特徴、まずひとつ目は「本殿がめちゃキレイ!」ということ。
行っていただければわかるのですが、「本当に200年以上歴史がある神社なの…?」と感じるほどの綺麗さです!
なんでも、東京鎮座200周年を記念して、2016年に建て替えが行われたのだとか。神社の参道って土とか砂利のイメージがあると思いますが、しっかりコンクリで舗装されています。
中には「以前の姿と変わってしまった」という評判もあるようですが、きれいな神社も良いですよね!
免震構造なども取り入れられており、古いものを引き継ぎつつも新しい神社の形を体現しています。
狛犬に関する逸話
水天宮に参拝すると迎えてくれるのがこちらの狛犬。
ものすごくいい体をされていらっしゃいますね(笑)
普通の神社のものよりも、かなり力強い見た目です。
なんでも、この狛犬はブリヂストンの創業者である石橋正二郎氏により奉納されたものだそう。
「子宝いぬ」で子授け祈願
水天宮に安産祈願に訪れたのであれば、絶対に外せないスポットがあります。
それは「子宝いぬ」です。
ちょっとリアルな見た目で怖い気もしますが、「子授け祈願」にご利益があるとして、いつも人だかりができています。
仲睦まじそうな親子犬の周りを十二支のモチーフが取り囲んでおり、自分の干支のモチーフを撫でると赤ちゃんを授かる事ができるそうです。
もちろん、子宝いぬ自体を撫でることもご利益につながるそうなので、たくさんスリスリして帰りましょう(笑)
安産祈願は「安産小河童」
水天宮に安産祈願に行くのであれば、「安産小河童」のご利益に預かりましょう。
お母さんのかっぱが赤ちゃんにおっぱいをあげている姿が模されており、なんとも愛おしい見た目。
足の部分と肩にも赤ちゃんかっぱがくっついていて、子授けにご利益がありそうです。
かっぱのお皿にお水をかけて安産を願うと、お産が軽くなると言われています。
宝生弁財天とは?
水天宮の境内には、「宝生弁財天」と呼ばれる分社もあります。
こちらの宝生弁財天は、「学業、芸能、金運」にご利益があるのだとか。
「久留米藩9代目藩主の有馬頼徳が、加賀藩11代目藩主の前田斉広と能楽の技について競った際、この弁財天に祈願したところ勝利を収めた」という逸話から、そのようなご利益があると言われています。
水天宮は、安産や子授けで有名ですが、それだけではないんですね。
水天宮で買える縁起物やお守り
水天宮で買える御守りや縁起物には、どのようなものがあるのでしょうか?
子授け絵馬
まずは、「子授け・安産絵馬」です。
仲睦まじい犬の絵が描かれており、とっても可愛らしい見た目になっています。
普通、絵馬は願い事を買いて神社に置いてくるものですが、この絵馬は家に持ち帰るのが良しとされています。
願い事を書いて、部屋に飾っておくと、「安産、子授け、家内安全」などにご利益がありますよ。
カラーは赤(戌の日限定)、ピンク、青の3種類で、価格は各800円。
値段もお手頃なのがうれしいですね。
子授けお守り
子授けにご利益があるお守りはこちら。
価格は2,000円と少し高めですが、これにはきちんとした理由があります。
このお守りを買い神社で名前を奏上すると、翌日、子授けの祈祷をしてもらえるのです。
つまり祈祷料が含まれているということですね。
ちょっと高くつきますが、これなら普通のお守りよりも効果がありそうですよね。
水天宮では「福犬」も人気
「福犬」は水天宮では人気の縁起物。
「安産・成長祈願」にご利益があります。
福犬とは、張り子の犬に小さな竹籠をかぶせた置物のことです。
結構有名なので、目にしたことがあるという方は多いはず。
でも、なぜ犬が竹籠をかぶっているのでしょうか?
それは、「犬」という字に「竹」をかぶせると、「笑」という文字に似ていることに由来しています。
子供が笑顔たくさんで成長できるように、という願いが込められているわけですね。
また、「籠(かご)」をかぶせることで、「神様のご加護を受ける」という意味もあるとか。
値段は小サイズが500円、大サイズが1000円となっています。
自分用にはもちろん、妊婦さんへのプレゼントとしても喜ばれそうですね!
「いつもじ」は飲む御守!?
水天宮にはなんと、飲むことでご利益があるという珍しい御守もあります。
その御守は「いつもじ」というもの。
文字が記されている和紙なのですが、体調がすぐれないときなどにこれを一文字ずつちぎって飲むと苦悩が和らぐと言われています。
また、陣痛にも効くとか…?!
水天宮には他にも、可愛い犬があしらわれた「子犬せんべい」というおみやげもあります。
瓦せんべいに子犬の絵が書いてあるので、食べるのがもったいなくなりそうですね。
「かっぱの土鈴」、「魔除けのかっぱの置物」などもあり、お土産を見ているだけでも楽しめます。
水天宮の安産祈願
水天宮では、「安産祈願」をしてもらうことができます。
水天宮でお参りして赤ちゃんを授かったら、お礼の意味も込めて同じ場所で安産祈願するのがいいかもしれませんね。
もちろんお参りだけでも大丈夫ですよ。
安産祈願にかかるお金は、
- 初穂料 5,000円
- 御子守帯 4,000円
- 小布御守 3,000円
となっています。
安産祈願の儀式として妊娠5ヶ月目の戌の日からお腹に巻きつけるものを腹帯と言いますが、
この腹帯を安産御守とした「御子守帯(みすずおび)」というものが、水天宮にはあります。
子守おびは安産祈願でもあり、妊婦さんの大事なお腹を冷えから守ってくれるという側面もあります。
小布御守とは、自前の腹帯に縫い付けることでご利益がある布のことです。
もし、参拝だけでいいのであれば5,000円で済みますが、腹帯や小布御守をお分けいただくのであれば1万円ほどかかります。
ちなみに、受付時間は午前8時〜午後3時半(祈祷は午前9時から)。
予約は行っていないので注意しましょう!
水天宮の「御子守帯」は特別
腹帯は妊婦さんが冷え予防として身につけるものですが、水天宮でお分けいただける腹帯はちょっと特別です。
それには、こんなエピソードが由来しています。
まず神社でお参りするとき、鈴を鳴らしますよね?
あの鈴から下がっている紐を鈴の緒というんです。
水天宮では、江戸に鎮座したころから鈴の緒にさらし木綿が使われていました。
この布は月に一度交換されたのですが、このお下がりを腹帯として使っていた人が、安産だったので「水天宮の鈴の緒を使えば安産になる!」という噂が広まったそうです。
現在は、犬の日の早朝に祈祷した当時のままの生成り晒(きなりさらし)をお分かちしてくれるそう。
かなり御利益がありそうですよね!
水天宮では、自前の腹帯でも「さらしタイプのもの」でれば、お祓いしてもらうことが可能です。
関連記事⇒妊娠中は腹巻がおすすめ!腹帯との違いや妊婦の腹巻き5つの注意点
安産祈願の混雑状況は?
水天宮は安産祈願では全国有数の人気を誇る神社です。
そのため、安産祈願をする人が多い戌の日には、相当混雑します。
先程も少し触れましたが、犬はお産が軽いことから、験を担いでこの日に安産祈願をするんですね。
戌の日は平日であっても、2〜3時間待ちはざらにあるようです。
さすがは水天宮という感じでしょうか。
土日は戌の日問わずものすごい混雑なので、できれば平日の朝一番で行くのがおすすめ。
妊婦さんは体が一番大事。長い待ち時間が予想されますので、体調にはくれぐれも気をつけてくださいね。
また、安産祈願をする際、昇殿人数には制限があるので注意が必要です。
戌の日は混雑が見込まれるので、昇殿できるのは妊婦さん一人だけです。
それ以外の日は、規制はありません。
(※混雑した場合は、妊婦さん、付き添い大人1名、お子様のみのご昇殿)
快適な待合室があって安心
「ご利益には預かりたいけど、混雑してるのはちょっと…」という方でも安心。
水天宮には、快適な待合室があります。
安産祈願の受付を済ませ、祈祷までの時間をここで過ごされている方は多いようです。
なんだか、クリニックの待合室のような雰囲気ですね。
授乳室もあるので、小さなお子さん連れの参拝でもストレスがありません。
お子さん連れや妊婦さんが多い水天宮ならではの心遣いですね。
水天宮へのアクセス
住所 | 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町2丁目4−1 |
アクセス | 東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅(5番出口)より徒歩1分 東京メトロ日比谷線 人形町駅(A1出口)より徒歩6分 都営地下鉄浅草線 人形町駅(A3出口)より徒歩8分 都営地下鉄新宿線 浜町駅(A2出口)より徒歩12分 ※東京駅八重洲口からはタクシーでおよそ15分 |
※開門時間は7時、閉門は18時となっています。
水天宮を訪れてみた個人的な感想
水天宮を訪れてみて感じたことを、ざっとまとめてみたいと思います。
全体的に価格が高め…
水天宮に行ってみて感じたのは、「御守の価格などが全体的に高め」ということです。
水天宮の子授け御守は、祈祷代も含めて2,000円。
他の神社と比べるとかなり高めの料金設定ですね。
私の場合、人気のある神社だからと割り切って考えましたが、「なるべくお金をかけたくない」という方には厳しい料金設定かもしれません。
アクセスが良くて便利
駅からとても近いというのはありがたかったです。
半蔵門線の駅から出れば、目の前に水天宮が見えます。
妊婦さんは歩くのも大変でしょうから、これは嬉しい点ですね。
また、周辺にはマタニティショップやおいしいグルメもあるので、参拝ついでに寄ってみるのもアリですよ。
関連記事⇒子宝温泉は妊活に効果的?47都道府県別の妊活夫婦に人気のおすすめ温泉55選
まとめ
水天宮は、「子授け、安産祈願」で全国的に有名な神社です。
信仰を集めているということは、それだけご利益が確かなものだということにも繋がります。
ご利益に預かりたいという、妊活中の方や妊婦さんは、一度訪れて損はないでしょう。
ただ、戌の日や週末はかなり混雑しますので、行く時間帯などを工夫してみてくださいね。
古さと新しさが入り混じったモダンな神社、水天宮でぜひ参拝・祈願してみてはいかがでしょうか♪