奨学金は母子家庭でも利用できる?条件と母子家庭におすすめの2団体

スポンサードリンク

小学校や中学校のうちは義務教育なので学校に通うわせることが当たり前ですよね。

近年では高校に通うことも一般的となっていますが、経済的な理由で高校に通うことができない子どももいるのが事実です。

また高校だけでなく高校以降の進学についても、経済的な理由があると進学をあきらめるという人も少なくありません。

特に母子家庭となると、大学に通いたくても通えないということが多いといいます。

私の友人にも母子家庭だからということで高校卒業後は就職を選んだ人がいます。

それでも子どもの夢をつぶしたくないと思うのが親心。

そんな時に利用したいのが奨学金です。

「奨学金ってそもそもどんなものなの?」
「母子家庭でも奨学金を受けることはできるの?」
「母子家庭だと奨学金だけじゃ足りなさそう・・・」
「奨学金は返済が大変そう・・・」

といったように、奨学金について不安や心配なこともあると思います。奨学金は、

・進学に必要は費用を貸与・給付する制度
・返済するタイプと給付タイプがある
・奨学金を受けられる団体はたくさんある
・母子家庭におすすめの奨学金制度もある

といった4点が特徴となっています。

条件さえ満たせば、母子家庭の子どもでも奨学金を利用することは可能です。

どの奨学金がいいかは支給される額や条件をしっかり調べて、自分にぴったりの奨学金を利用するのがおすすめです。

奨学金は上手に利用することで大学進学もあきらめる必要はありません。

親子でしっかり話し合って奨学金の利用を検討しましょう!

目次

奨学金とは?

ここ数年奨学金について詳しく正しい情報がメディアなどでも紹介されるようになり、奨学金制度についてよく知っているという人も増えていると思います。

しかし実際のところ、奨学金制度を検討しなければ制度の内容をしっかりと言えるという人は少ないのではないでしょうか。

私も奨学金というと、

「進学のためにもらえるお金のことでしょ?」

という風に思っていました。

奨学金のことをざっくりと説明すると、

・進学に必要な費用を貸与・給付する
・返済が必要
・条件によっては返済浮揚のものも
・無金利や有金利のものがある
・奨学金は様々な団体が行っている

という特徴があります。

まずは奨学金制度について詳しくそしてわかりやすく紹介していきますね!

進学に必要な費用を貸与・給付される制度

奨学金の根底にあるのは、

・経済的な理由で進学が難しい家庭へのサポート
・進学に必要な費用をサポート

という2点です。

条件さえ満たせば、誰でも奨学金制度を利用することができますが、団体や奨学金の種類によっては審査や条件がかなり厳しいものも。

奨学金は大きく分けて2種類ある

最近では高校や中学で奨学金制度についての教育が行われているところもあると聞きます。

もしかしたら大人よりも子どものほうが詳しいかもしれません。

親世代だと、私のように『奨学金はもらえるもの』と思っている人もいるかもしれませんね。

確かに最近では給付型の奨学金もありますが、返済が必要な奨学金が一般的と言えるでしょう。ここでは

・貸与型
・給付型

2種類の奨学金についても知っておくといいですね。

貸与型

貸与型は、この名前の通り進学や通学に必要な費用を『貸してくれる』タイプの奨学金です。

貸与型にも

・無利子
・有利子

の2つのタイプがあります。

必ずしもそうとは言えませんが、無利子だと支給額が少なかったり条件が厳しかったりすることもあるようです。

有利子の場合は無利子に比べれば審査に通りやすいなどの特徴があるようです。

給付型

給付型は、貸与型のように奨学金を返済する必要がないタイプの奨学金制度です。

貸与型よりもさらに条件が厳しくなり、

・住民税非課税
・生活保護世帯

といった条件をクリアする必要があります。

奨学金を受けるには条件がある

前の項目でも触れましたが、奨学金は誰でも受ける権利はありますが受けられるかどうかは条件をクリアしていることが必須となります。

奨学金を受けられる条件は団体によって異なりますが、

・大学や短大などに在学中もしくは進学予定の生徒
・学力基準
・家計基準

といった3点が主なポイントとなります。

受ける奨学金のタイプによって条件が細かく設定されているので、実際に検討している奨学金制度の条件をしっかりと見ておくといいでしょう。

奨学金は公的・民間・大学など様々

「奨学金はどこに申請すればいいの?」というのも気になるところですよね。

高校から大学などに進学する際には、高校から奨学金の案内が来るケースが多いです。

私が高校生のときも奨学金制度の案内が何枚も配られたことを覚えています。

お子さんが高校生の場合は、まずは学校に問い合わせてみてもいいかもしれませんね。

奨学金制度を利用できるのは、大きく分けて

・公的機関
・民間の機関
・大学の奨学金制度

の3つです。

どの奨学金制度を利用しても、メリットやデメリットがあるはずです。

返済を完了するまでの期間や金利など、いろいろな部分を見つめて家庭に合う奨学金を選ぶことが大切ですね。

奨学金は母子家庭でも受けられる?

スポンサードリンク


さて、奨学金制度についてなんとなくわかったところで、

「奨学金は母子家庭でも受けることができるの?」

というのが気になるところです。

奨学金制度を利用するには収入などの家計基準もあると紹介しましたよね。

「母子家庭で受けている手当があると奨学金を受けられないのでは?」
「母子家庭でもほかの家庭と同じように審査を受ける必要があるの?」

と思っている人もいるでしょうが、安心してください。

奨学金制度は条件さえ満たしていれば母子家庭でも父子家庭でもどんな家庭でも受けることができる制度です。

「母子家庭だから進学はあきらめよう」などと思わずに、奨学金制度の利用を検討してみてはいかがでしょう。

条件を満たせばだれでも受けられる!

前の項目でも紹介しましたが、奨学金を受けるには様々な条件をクリアした人が申し込みをすることができ、さらに審査や面談があります。

これをクリアしてようやく奨学金を受けることができるのです。

これは、母子家庭など家庭環境に関係なく条件を満たせばだれでも奨学金制度を利用することができます。

入学前に奨学金が決まるのが理想!

奨学金は、大学などの入学がまだ確定していなくても『予約採用』といった取り組みを行っている団体も多いです。

大学などが行っている奨学金制度では予約採用は利用できませんが、多くの人が利用している『日本学生支援機構』だと、この予約採用を利用できます。

入学前に奨学金が決まっていると、

・今後の予定を立てやすい
・落ちても在学採用に申し込める

といったメリットがあります。

入学する前にある程度奨学金について方向性をまとめておくことをおすすめします。

進学に伴って様々な費用が必要なことも知って!

母子家庭だと、一般的な家庭に比べて収入が少ないという家庭もあると思います。

様々な手当や控除を利用していても、貯蓄をするまでの余裕がないこともありますよね。

私の友人も母子家庭なのですが、やはり子どもを育てながら正社員で働くのは難しいようです。

フルタイムで働いていますが、パートなので年収は300万円弱とのこと。

やはり貯蓄は難しいようです。

進学後は奨学金を使うとしても、進学するにあたって新生活の準備にもお金がかかりますよね。

・受験費用
・交通費
・宿泊費
・入学金
・引っ越し費用
・家具や家電の新調
・パソコン購入費
・スーツ購入費
・教科書など教材費

新生活に使うものは安いものをそろえたとしても、少なくとも100万円程度は必要になるかもしれません。

こういった費用をどこからねん出するかもきちんと計画しておくといいですね。

母子家庭が優遇される奨学金がある

奨学金制度は、基本母子家庭だからといって優遇されるものではありません。

「本当に母子家庭が優遇される奨学金制度はないの?」
「母子家庭だからこそ利用できる奨学金制度があればいいのに」

そう思う母子家庭の人もいるかもしれませんね。

母子家庭だからこそ受けられる制度はもちろんあります。

一般的な奨学金と併せて、ここで紹介する制度にも目を通してみてくださいね。

全国母子寡婦福祉団体協議会をチェック!

全国母子寡婦福祉団体協議会では、ひとり親世帯の福祉の増進を図ることを目的とした団体です。

(参照:全国母子寡婦福祉団体協議会ホームページ

全国母子寡婦福祉団体協議会は全国の各自治体ごとの運営となり、全国56団体あります。

ホームページからお住いの自治体をクリックすると相談場所を閲覧することができますので、ぜひ利用してみてくださいね。

全国母子寡婦福祉団体協議会では、

『ひとり親家庭支援奨学金制度』

という制度も行っています。

・月額30,000円
・全国の100人程度
・中学3年~専門学校に在学する生徒

といった特徴があり、

・ひとり親世帯である
・品行方正な生徒である
・全国母子寡婦福祉団体協議会の加盟団体の会員である
・会員である団体から推薦可能である

といった条件があります。

こちらも利用検討してみてはいかがでしょう。

(参照:ひとり親家庭支援奨学金制度

母子家庭なら『母子父子寡婦福祉資金貸付金』を利用できる

母子家庭や父子家庭のひとり親世帯が利用できる制度で有名なのが、『母子父子寡婦福祉資金貸付金』です。

この制度の特徴は、

・無利子で貸し付けてくれる
・ほかの連帯保証人が必要ない
・返済期間が2~5年ほど長い
・返済は卒業後から

ということが挙げられます。

申請にあたっては、

・お住いの自治体に申請
・子ども課や保険福祉事務所に相談する必要がある
・面談で家計のことを詳しく申請する必要がある

ということが挙げられます。

少し面倒に感じるかもしれませんが、母子家庭なら母子父子寡婦福祉資金貸付金を利用するのがおすすめです。

各自治体によって内容は異なる

スポンサードリンク


全国母子寡婦福祉団体協議会も母子父子寡婦福祉資金貸付金もどちらにも言えることなのですが、これらの団体は各自治体が中核を担っています。

そのため、具体的なことは自治体に任されているといってもいいのです。

ある自治体ではほかの奨学金との併用が可能なのに、別の自治体では併用不可ということも。

ネットからある程度の情報を集めたら、直接窓口で詳しい内容を確認するのがおすすめです。

利用するかどうかはさておき、一度相談に行ってから決めてもいいですね。

母子家庭だと奨学金だけでは足りないケースも

奨学金を利用することを決めても、母子家庭の場合奨学金だけでは学費が足りないと感じている人も少なくないようです。

私の友人も、

「奨学金を利用したけどぶっちゃけ足りない」

と言っていました。

・入学金
・授業料
・教材費

などをざっと見積もっても卒業するまで結構かかりますよね。

さらに自宅から通わない場合は生活費にもお金はかかります。

どうしても奨学金ではまかなえない場合は、

・教育ローンを検討する
・いくつかの制度を利用する
・身近な人に援助を申し込む

といったこともひとつの方法として検討してみてくださいね。

教育ローンを利用する方法も

奨学金のほかに利用できるのは教育ローンです。

教育ローンというと借金というイメージがあるのでなかなか利用しづらいと感じる人もいるかもしれませんね。

しかし奨学金だって返済をしていく必要があるものに関しては『借入』ですから教育ローンとさほど変わりません。

教育ローンには

・銀行が行っているもの
・国が行っているもの

の2つが一般的です。

銀行が行っている教育ローン

各銀行では教育ローンを行っています。

子どもを連れて銀行の窓口に行くと、教育ローンの案内をもらったことがあるという人もいるかもしれません。

ATMのわきにも案内の冊子が置いてありますよね。

銀行の教育ローンの魅力は、やはり身近なことですよね。いつも使っている銀行なら返済なども楽です。

銀行の教育ローンは銀行によって借入金の額や金利、返済期間などは大きく異なります。

最近では楽天銀行などのネットバンクの教育ローンも注目されているようですね。

気になる銀行の教育ローンについて詳しく調べてみましょう。

国が行っている教育ローン

国が行っている教育ローンは、『教育一般貸付』といい、

・最高350万円まで
・金利は固定
・20日程度で入金
・生体年収は幅広い
・返済期間は最長で15年

といった特徴があります。

ほかの奨学金との併用も可能ですので、返済プランなどを立ててから利用を検討してみてくださいね。

(参照:日本政策金融公庫│教育一般貸付(国の教育ローン)

奨学金と福祉資金を併用利用

前の項目でも触れましたが、奨学金と福祉資金を併用することも可能です。

福祉資金だけでなく教育ローンと奨学金を併用することだって可能です。

ただし、教育ローンも奨学金も返済していくことを必ず視野に入れて申し込むことが大切です。

いくら費用が足りないからといって簡単に借りてしまうと、返済することができないということも十分に考えられるのです。

奨学金は基本子ども名義で借りるものです。

子どもに返済の義務があるということです。

私の周りにも奨学金を利用して大学に行った人がいますが、卒業後理想の就職先につけずにアルバイトをしています。

アルバイトだと奨学金を返済することが難しいといっていました。

いろいろな制度を利用するのもひとつの方法ですが、その先も見据えた利用をしなければいけませんね。

身近な人に援助を申し込む

これは頼る相手がいる場合の最終手段です。

なかなか「お金を貸してほしい」というのは、実の親でも言いにくいことです。

しかし奨学金の審査に落ちてしまったり少額しか借りることができなかったりした場合は、身近な人に援助を申し込むしかありません。

・できるだけ少額
・返済方法を決める
・月々の返済額を決める
・返済時期を決める

といったように、借りる以上は相手の要望を組みながら返済の条件をしっかり提示することが大切ですよ。

まとめ

奨学金は上手に利用すればとても便利な制度です。

母子家庭でも条件さえ満たしていれば奨学金を利用することができます。

さらに母子家庭なら、

・ひとり親家庭支援奨学金制度
・母子父子寡婦福祉資金貸付金

といった制度を利用することができます。

一般的な奨学金制度と併せて利用を検討してみてくださいね。

母子家庭だと経済的に不安定だと感じることもあるかと思います。

経済的な理由で子どもに夢をあきらめさせたくはないですよね。

親としてできる限りのことをしてあげたいものです。

後悔しないために、奨学金制度についてじっくり調べ、必要なら役所などにも相談に行ってくださいね。