妊娠初期に立ちくらみを感じる妊婦さんは少なくはありません。
約30~40%の妊婦さんが立ちくらみの症状があると感じているのです。
私ももともと貧血気味で、妊娠中にフラっとしてしまい危険な思いをした事が何度かあります。
- どうして妊娠初期は立ちくらみが起こるの?
- 立ちくらみの症状があると胎児に何か影響はあるの?
- 立ちくらみの3つの対処法
今回は妊娠初期によく起こる立ちくらみの症状についてまとめました。
自分だけ?どこか悪いのかな?と心配になっている妊婦さんは是非参考になさってくださいね。
目次
妊娠初期の立ちくらみ、原因は?
特に妊娠初期に多い立ちくらみ。
どのような原因があるのでしょうか?
・鉄分不足による貧血
妊娠中は特に鉄分不足になってしまいがち。
妊娠中に貧血を引き起こしてしまう妊婦さんはとても多いのです。
鉄欠乏性貧血とも呼ばれます。
妊娠中はお母さんからたくさんの血液が赤ちゃんへと送られていきます。出産に備えて血液量も増加しますが、血液内の鉄分が不足してしまうと、鉄欠乏性貧血を引き起こしてしまう事があるのです。
そうすると疲れが溜まりやすくなったり立ちくらみ、酷い時には激しい頭痛を伴う事もあります。
妊娠初期の検診では血液検査が行われ貧血かどうかをチェックしますので貧血が酷い場合には鉄剤などを処方されることもありますよ。
・低血圧
妊娠中の体は妊娠を維持するためにホルモンが分泌されますが、このホルモンは血圧の調整を鈍くしてしまう事もあるのです。
そうすると立ちくらみの症状を引き起こしやすくなってしまうのです。
急に立ち上がった時にフラッとしてしまうなんて事も。
妊娠中は立ちくらみを引き起こしやすいという事をしっかりと頭に置いておき、急に動いたり立ち上がったりしないように気をつけましょう。
・ホルモンバランスの乱れ
妊娠中はホルモンバランスの変化で自律神経が乱れてしまいがちです。
その事が原因で立ちくらみを引き起こしてしまう場合も。
酷い時には動悸がしたり手足がしびれてしまう事もあります。
立ちくらみが酷い事で胎児に何か影響は?
立ちくらみの症状があるとお腹の赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか?
・立ちくらみで倒れると危険
立ちくらみを経験した事がある方はわかると思いますが、目の前が急に真っ白になり気がつけば倒れていた、もしくは病院へ搬送されていたなんて事も珍しくはありません。
私も立ちくらみの経験がありますが、どうして倒れてしまったかなどは全く覚えていません。
妊娠前だった事が不幸中の幸いです。
もしも妊娠していたらと思うとゾッとします。
妊娠中に転倒してしまうと、衝撃でお腹の赤ちゃんに何らかの影響がある事が心配されますよね。
妊娠中の立ちくらみは本当に危険です。転倒には十分に注意してください。
・頭痛や吐き気による食欲不振
立ちくらみの症状が酷くなると、頭痛や吐き気を伴う事もあります。
そして体調不良が続き食欲不振に陥るという負の連鎖。
まずは立ちくらみの原因が何なのかしっかりと突き止める事が大切です。
妊娠初期の血液検査などをしっかりとしてもらい、しっかりと自分で対策をとるようにしましょう。
立ちくらみの対策方法
妊娠中に気をつけたい立ちくらみ。
3つの対策方法をまとめてみました。
・急に立ち上がったり、急に動かない
座って作業をしている時などに、急に立ち上がってしまうと立ちくらみを引き起こしやすいです。
同じ姿勢を続けていると体に負担がかかってしまいますし、頭まで血液が行き届いていない事があります。
妊娠中は特に注意が必要です。
「急に動かない事」を常に心がけ、自分の体を大切にしてあげましょう。
・倒れそうになった時にはしゃがむ事
万が一、立ちくらみの症状を引き起こしてしまった時には「すぐにしゃがむ」という事を頭に置いておきましょう。
何か近くに掴む物があれば、それに掴まり体を支えてください。
一番恐ろしいのは転倒です。
体の安全を確保できたら、ゆっくり深呼吸をして体を落ち着けるようにしましょう。
体調が戻らない時には、横になり体を休めてあげてください。
・症状が酷い場合は産婦人科医へ相談を
立ちくらみの症状が治まらない、症状が酷くなっていると感じた場合には早めにかかりつけの産婦人科医へ相談をする事をオススメします。
もしも万が一の事が起こってしまった場合には一大事です。
事故が起こる前に、きちんと相談をして対処しておきましょう。
まとめ
妊娠初期に、立ちくらみに悩まされている方は多いです。
自分だけなのでは?と悩まずに心配な場合はかかりつけの産婦人科医へ相談をしましょう。
一番心配なのは、転倒によるお腹への衝撃です。
お母さんの体の負担は、お腹の赤ちゃんへも影響があります。
自分だけの体ではないという事を理解し、早めに対処するようにしてくださいね。