赤ちゃんが使う哺乳瓶は、必ず消毒をしますよね。
ひと昔前までは、哺乳瓶の消毒と言えば熱湯でグラグラと煮る『煮沸消毒』が一般的でした。
現在ではより手軽に消毒することができる薬液や、電子レンジでも哺乳瓶の消毒ができるようになりました。
私は母乳育児だったので哺乳瓶を使う回数が少なく、たまに使うときは煮沸消毒を行っていました。
たまになのに、煮沸消毒はやっぱり大変!
薬液もいらない電子レンジでの消毒は、ここ数年特に注目されています。
「電子レンジってちゃんと消毒できるの?」
「どうやってすればいい?」
「消毒後の哺乳瓶の保管方法を知りたい!」
「専用の容器じゃないとダメ?」
などなど、電子レンジで哺乳瓶を消毒することに興味はあるけど、ちょっと不安という人もいるでしょう。
電子レンジでの哺乳瓶の消毒は、
・消毒の効果は煮沸と同じ!
・手軽で簡単!メリットもたくさん!
・そのまま乾かして保管OK!
・専用の容器じゃなくても大丈夫!
このように、しっかり消毒できるうえ手軽にできることが魅力です。
従来の消毒方法に加え、電子レンジでの哺乳瓶の消毒のメリットやデメリット、正しい方法など詳しく紹介します!
目次
哺乳瓶の消毒は電子レンジ?消毒液?煮沸?
哺乳瓶を消毒する方法は、
- 煮沸
- 消毒液
- 電子レンジ
の3つが一般的です。
それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。
煮沸消毒
鍋にお湯を沸かし、そこへ哺乳瓶を入れて熱湯で煮沸をする方法です。
やり方は、
- 大きな鍋にお湯を沸かします。ボコボコと大きな泡が出るのが目安です。
- 哺乳瓶を鍋に入れ、すっぽりとすべて沈めます。
- 火を弱めてそのまま7分放置します。
- 乳首やキャップを入れてさらに3分放置します。
- トングなどで取り出し、清潔な布やキッチンペーパーの上で乾かします。
時間と手間はかかりますが、確実に消毒できることや家にあるものだけでできることが大きなメリットです。
薬液を使った消毒
哺乳瓶専用の消毒液というと、『ミルトン』が有名ですよね。
水に薬液をとかし、そこへ哺乳瓶を1時間ほどつけておきます。
・1度作った薬液は24時間使用可能
・粗熱を取らずにすぐ使える
などのメリットがあり、哺乳瓶を頻繁に使う場合はとても便利です。
電子レンジを使った消毒
電子レンジを使って哺乳瓶を消毒する場合、
・専用の容器
・水
たったこの2つだけで哺乳瓶を消毒することができます。
専用の容器に水と哺乳瓶をセットし、電子レンジで加熱するだけで消毒をすることができます。
手軽で簡単なので、忙しいママの強い味方として注目されています。
哺乳瓶を電子レンジで消毒する4つのメリット
電子レンジで哺乳瓶を消毒するのには、次の4つのメリットが挙げられます。
- 短時間でOK!
- 用意や片づけが楽!
- 薬剤を使わないので安心!
- レンジがあればどこでもOK!
これだけ見ると、電子レンジでの哺乳瓶の消毒は最強!といった印象ですね。
4つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
消毒完了まで短時間で終了!
電子レンジで哺乳瓶を消毒することの最大のメリットともいえるのが、『短時間で終了する』ということだと思います。
煮沸消毒だと鍋にお湯を沸かすのにまず時間がかかりますね。
つけおき消毒も薬液を作る手間やコストがかかります。
その点電子レンジなら容器に哺乳瓶と水をセットするだけ!
セットしてしまえば、あとは電子レンジで3~5分加熱するだけでOKです。
短い時間で消毒が完了するのはとてもうれしいですよね。
用意から片づけまでも楽ちん!
電子レンジで哺乳瓶を消毒する場合、用意するのは専用の容器だけ。
大きな鍋を用意する必要もありませんし、漬け置き用の薬液の管理をする必要もありません。
使いたいときにサッと取り出してレンジでチン!用意から片づけまでがとっても楽ちんなのも魅力です。
薬剤を使わないので安心・安全!
つけおき消毒は、殺菌力が高いといわれていますよね。
洗い流さずにそのまま使える安心設計ではあるものの、やはり薬剤を使っていることに抵抗がある人も多いと思います。
私もそのひとりで、安心とはいえ薬剤を使った消毒は敬遠していました。
電子レンジなら時短で楽ちんなうえ、薬剤も使わないので安心感が高いです。
火を使わないので安全性も高いですね。
電子レンジさえあればどこでも消毒OK!
煮沸消毒やつけおき消毒は、鍋や薬剤などが必要です。
実家へのお泊りなどのときは良いかもしれませんが、ちょっとしたお出かけのときには使いにくい消毒法です。
電子レンジでの消毒なら、電子レンジさえあればどこでも消毒可!
最近では持ち運びしやすいパック式専用容器もあるので、とっても便利ですよ。
デメリットはある?
電子レンジでの消毒は手軽で簡単というメリットがありますが、デメリットももちろんあります。
- 専用の容器が必要
- 電子レンジ使用可能の哺乳瓶が必要
- 加熱後の取り扱いに注意
電子レンジ専用の容器が必要
電子レンジで哺乳瓶を消毒する場合、専用の容器が必要です。
哺乳瓶が2~3本一気に消毒できるほどのサイズですから、それなりに場所も取ります。
専用容器を保管しておく場所の確保や、容器が電子レンジに入るかという確認も必要です。
電子レンジ使用可能かチェック!
哺乳瓶や乳首のほとんどは、煮沸消毒できる設計になっています。
煮沸できる哺乳瓶やであれば、ほとんどは電子レンジの使用も可能。
一部の哺乳瓶やマグは電子レンジ使用不可のものがあります。
しっかり確認したうえで使用するようにしましょう。
電子レンジを使った哺乳瓶の正しい消毒の手順と保管方法
電子レンジを使うと、手軽に哺乳瓶の消毒ができるのでとっても嬉しいですよね!
しかし消毒の方法やその後の保管方法などを間違えると、雑菌が繁殖して消毒の意味がまったくなくなってしまうことも。
ここでは正しい消毒の手順や保管方法を学びましょう。
正しい手順
- まずは使用した哺乳瓶を中性洗剤できれいに洗い、汚れを落とします。
- 専用の容器に記載された分量の水をセットします。
- 哺乳瓶はキャップや乳首などすべてばらしてセットします。
- 蓋をして3~5分加熱します。
- レンジから容器ごと取り出し、そのまま粗熱を取ったら消毒完了です。
水滴がついている場合はどうしたらいい?
電子レンジで消毒をした後、哺乳瓶の中や外に水滴がたくさんついてしまいますよね。
「しっかり拭いたほうがいい?」
「それともこのままでいい?」
と、ちょっと迷ってしまうポイントです。
この水滴は、消毒された後についている水滴ですから、そのまま乾かしてOKです。
布巾を使ってふき取ってもいいですが、布巾に雑菌がついていたら消毒した意味がありません。
拭き取る場合は消毒した布巾を使うか、消毒したキッチンペーパーを使ってふき取りましょう。
消毒後哺乳瓶の保管は?
すぐに使用する場合は、粗熱が取れてから使うことができます。
消毒後しばらく哺乳瓶を使わない場合は、水気が完全に取れたことを確認したのち、ケースに入れて保管します。
1日以上使わない場合は、もう一度消毒をしてから使うと安心です。
哺乳瓶を電子レンジで加熱するときの4つのポイント
正しい手順で行えば、電子レンジでの消毒も完璧です。
よりしっかり殺菌効果を得るなら、次の4つのポイントを押さえて行ってくださいね。
- しっかり加熱する!
- 分量の水をきちんと量る!
- 500W~700Wで加熱!
- 電子レンジ内を清潔に!
3~5分しっかり加熱する!
使用する専用容器によって加熱時間は異なりますが、ほとんどが3~5分の加熱時間となっています。
加熱時間が短いと、しっかり消毒できていないことがありますから気を付けましょう。
また加熱時間が長すぎると、哺乳瓶や乳首の劣化につながります。
3~5分の加熱時間を守って消毒することが大切です。
水の分量も大きなポイント!
「水の量が少なくても大丈夫でしょ!」
と少ない量で電子レンジにかけてしまうこともあるかもしれません。反対に、
「水の量が多すぎたけど大丈夫だよね!」
と水を入れすぎてしまうことも。
水の分量も消毒に適した量がきちんと設計されています。
これも使用する容器によって異なりますが、50mlほどのものが多いようです。
入れる水の量もきちんと量ることをおすすめします。
加熱は500W~700Wの設定がカギ!
電子レンジのワット数もひとつのポイント。
最近の電子レンジはワット数の調整ができるものが増えています。
その場合は、500W~700Wの間で設定して加熱するようにしてください。
ワット数の調整ができない場合は、普通の『温め』なら大体600Wですのでご安心を。
消毒の効果を高めようと、高いワット数で行っても意味がありません。
容器や哺乳瓶、乳首の劣化を進めるだけですから、適したワット数で加熱しましょう。
電子レンジ内が清潔であることも大切!
意外な落とし穴となるのが、電子レンジ内の清潔感です。
いくら容器に入れて加熱するとはいえ、専用容器からはたくさんの蒸気が出ます。
この蒸気が電子レンジ内に充満すると、庫内の油などが容器についてしまうことも。
せっかく消毒をしてきれいにしようというのですから、使用する電子レンジもしっかりとお掃除しておくことをおすすめします。
おすすめ!哺乳瓶の消毒に使う専用グッズ3選
哺乳瓶の消毒は電子レンジで!と思っている人も、
「どんな専用の容器があるのか知りたい!」
「どんな容器を使えばいいの?」
と迷っているかもしれませんね。ここではおすすめの専用容器を3つ紹介します。
参考にしてみてくださいね!
- 西松屋『ほ乳びん消毒器(くまのプーさん)』
- コンビ『除菌じょ~ずα』
- ピジョン『電子レンジスチーム&薬液消毒ケース』
コンパクトでかわいい!プーさんデザインが魅力♪
一つ目は西松屋の『ほ乳びん消毒器(くまのプーさん)』です。
このグッズの特徴は、
・哺乳瓶サイズが178mm以下ならOK
・ななめに入るので蒸気まわりがいい
・とにかくコンパクト
・プーさんがかわいい
・蒸し器としての使用も可能
となっています。とにかくコンパクトなので持ち運びがしやすく、里帰り出産にも向いていると評判ですよ。
最大3セットまで消毒可!
二つ目はコンビの『除菌じょ~ずα』です。
このグッズの特徴は、
・最大3セットまでの哺乳瓶の消毒が可能
・そのまま保管容器としても使用できる
・シンプルなデザインが魅力
などなど。
やや大きめの容量なので、一度にいくつかの哺乳瓶を消毒するしたい人におすすめです。
レンジもつけおきもOK!2way消毒容器
三つ目はピジョンの『電子レンジスチーム&薬液消毒ケース』です。
このグッズの特徴は、
・レンジにもつけおきにも対応の2way
・レンジは縦置きでも横置きでもOK
・保管ケースとしても使用可能
最大の魅力は、レンジ消毒でもつけおき消毒でも使える容器という点。
その日によって消毒方法を使い分けたいという人におすすめです。
専用グッズ以外で代用できるって本当?
私のように哺乳瓶を使う頻度が低いと、
「たまに使うために高い専用グッズを買うのはちょっと・・・」
という人もいるかもしれませんね。
電子レンジで使える専用容器は、安くても1,000円前後。
高いものだと3,000円ほどするものもあります。
専用グッズ以外でも使えたらうれしいですよね。
実は、100円ショップのタッパーなどでも代用することができますよ。
使い勝手は専用容器には劣りますが、たまに使用する程度なら問題なく使えます。
100円ショップのタッパーでもOK!
電子レンジでの消毒は、要は蒸気を使って煮沸消毒をするという原理です。
考え方によっては、電子レンジで使える容器なら何でもOKということ。
・電子レンジで使用できるか
・哺乳瓶がすっぽり入るか
この2つの条件を満たしていれば、100円ショップのタッパー類でも問題ありません。
専用容器以外でレンジ消毒する方法
専用容器を使う場合は、パッケージや説明書に詳しい使い方が記載されています。
その通りに使用すれば、きちんと哺乳瓶を消毒することができます。専用容器以外を使う場合は、
- タッパーに50mlの水を入れます。
- きれいに洗った哺乳瓶をタッパーに入れます。
- ふたは閉めずに乗せるだけにします。蒸気抜きの穴がある場合は閉めてもOKです。
- 500Wで5分加熱しましょう。
使い方は専用容器を使った場合とほとんど一緒。
哺乳瓶の使用頻度が低い場合は、100円ショップのタッパーなどを使用してもいいかもしれませんね。
哺乳瓶の消毒はいつまでしたらいい?
赤ちゃんが使う哺乳瓶は、絶対消毒しなければいけないというイメージですよね。
でもこの消毒、意外と面倒な作業。
「いつまで消毒したほうがいいの?」
「生後半年過ぎたら消毒しなくてもいい?」
など、早く消毒しなくてもよくならないかな、と思っている人も多いと思います。
ここではいつまで哺乳瓶の消毒をするべきか見ていきましょう。
生後間もなくは消毒必須!
生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんからもらった免疫で守られています。
しかしその免疫は大人の半分ほど。
様々な菌から赤ちゃんを守るためには、生後間もなくは哺乳瓶の消毒は必須です。
生後4か月まではしっかり消毒!
赤ちゃんが生後4か月頃を迎えると、免疫力もだんだん強くなっていきます。
しかし1歳頃までは大人に比べると免疫力も抵抗力も低いことは事実です。
生後4か月まではしっかり消毒し、4か月を過ぎたら赤ちゃんの体調に合わせて消毒をやめてもいいでしょう。
4か月を過ぎると、おもちゃや自分の手などをなめることも増えますよね。
哺乳瓶だけを消毒してもあまり意味がなくなってくる時期でもあります。
梅雨時期や感染症の気になる時期は、赤ちゃんの病気のリスクを低くするために、消毒をすることが好ましいです。
まとめ
赤ちゃんが口にする哺乳瓶の消毒は必須です。
消毒方法は大きく分けで3つありますが、電子レンジを使った消毒法は、
・時短で手軽
・簡単にできる
といったメリットがあり注目されています。
消毒の効果も煮沸や薬剤を使ったものを買わらないので、安心して使用することができますね。
専用の容器でなく、100円ショップのタッパーでも代用できることも魅力のひとつ。
簡単で便利な電子レンジでの消毒ですが、どの方法で哺乳瓶を消毒するかは自由です。
どの方法でも消毒の効果はほとんど変わりません。
ライフスタイルや好みに合わせて消毒方法を選んでくださいね。