妊婦は生姜を食べて大丈夫?妊娠中のショウガの注意点とおすすめレシピ3選

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生姜は、昔から薬膳料理や漢方薬に利用され、健康に役立つ食品として重宝されてきました。

実際に食欲不振の改善、血行促進などに効果があるとされています。

この記事では、妊婦さんが生姜を食べる時の注意点やおすすめレシピなどを紹介しています。

身近な食べ物である生姜と妊婦の関係について、ひとつずつ見ていきましょう!

目次

生姜が体に良い食材と言われる理由とは?

生姜が体にいい、ということはよく聞きます。

しかし、なにがいいのか分からない、という人も多いですよね。

生姜は9割以上が水分で、カリウムやマンガンといったミネラル類、ビタミン類が含まれているものの、ごく微量です。

しかも、私たちが一度に食べる生姜の量はほんのわずか!

生姜が体にいい、と言っても「栄養がある」ということではありません。

プラスの効果をもたらしてくれるのは生姜の辛み成分「ジンゲロール」です。

生姜独特の強い刺激の元になっているジンゲロールが、殺菌、代謝促進、消化・食欲増進といった効果を発揮してくれるのです。

食欲をそそる香りと辛みが特徴のしょうが。その辛味成分は食欲増進や新陳代謝をよくする働きがあり、殺菌力も強いとされます。

(引用元:農林水産省

3つの主な効能についてまとめてみました。

1.殺菌効果

生姜の強い殺菌効果は古くから知られており、香辛料や医薬として利用されてきました。

ヨーロッパなどではコレラやチフスに効くと言われていましたし、日本でも食中毒を予防するため、寿司などの生の料理に添えられてきました。

今でも、生姜は喉の痛みや風邪に対する民間療法で活用されていますよ。

(参考:遠藤食品株式会社

2.代謝促進

もう一つの効能は、血管を広げて、血行を良くする作用があること。

これによって全身に酸素や栄養がよく行き届き、代謝力がアップ!

血行がよくなることで体が温まり、冷えを予防することができます。

さらに発汗機能も刺激されるので、エアコンなどの空調に頼りがちで低下してしまった体温調節機能もよく働くようになります。

3.消化・食欲増進

生姜の辛み成分には、肉を柔らかくして消化しやすくしたり、魚の臭みを消す作用があります。

また、独特の刺激で爽快感が得られたり、食欲が増進したりする効果もあります。

刺激で胃がよく動き、消化酵素が多く分泌されることで、消化力もアップします!

暑い夏にそうめんなどに添えて食べると、夏バテで弱った胃腸が刺激されて食欲が戻ることも。

辛みのある刺激が体にプラスの効果を与えてくれるのです。

関連記事⇒妊婦は山椒を食べて大丈夫?妊娠中の山椒の5つの注意点と影響

妊婦さんは生姜を食べても大丈夫!

紹介した生姜の効果は、どれも妊婦さんにとって嬉しいものです。

妊娠中は殺菌効果で食中毒を避けたいですし、血行促進で冷えを予防したいもの。

つわりで食事が難しいときには、心地良い刺激で食欲が改善すると嬉しいですよね。

つまり、妊婦さんが生姜を食べても大丈夫!

生姜を料理に添えて、マタニティライフの健康維持に役立てましょう。

生姜のおすすめレシピ3選

妊婦さんにおすすめの生姜の食べ方は「生姜を添える料理」です。

そもそも生姜は、それ自体をバリバリ食べるものではありません。

下ごしらえに使って肉を柔らかくしたり、魚の臭みを取ったり、薬味に使ったり、スープなどに添えるもの。

調味料やスパイスとして利用しましょう。

豚肉の生姜焼き

生姜を使った料理といえば生姜焼き!

豚肉はタンパク質の塊で、カリウムやリン、亜鉛といったミネラル、ビタミンA・B1・B2・B6・B12・Cなども多く含まれている食材です。

妊娠中に多く必要になるアミノ酸やビタミン類、ミネラルを簡単に効率良く取れるので、ぜひ食べたいもの!

生姜を利かせた生姜焼きは妊婦さんにピッタリの料理ですよ。

【材料】
豚肉(生姜焼き用)10枚
★しょう油           大さじ3
★みりん             大さじ2
★しょうが           大さじ1(すりおろし)

【作り方】
(1)★を合わせ、豚肉に揉み込む。
(2)15分後、フライパンで焦がさないように焼けば完成!
※妊娠中は塩分を控えたいため、豚肉に塩をしないレシピにしています。

生姜でかけうどん

妊娠中は体を冷やさないのが鉄則!

うどんは温かいかけうどんにしましょう。

【材料】
うどん
お好みの具材
しょうが           小さじ1(すりおろし)

【作り方】

温泉卵、ネギ、大根おろし、納豆など。

お好みの薬味を乗せる時に、すり下ろした生姜を小さじ1杯添えてください。

味を変えるために、最後に生姜を添えるのもおすすめ!

なお、うどんには麺に塩が含まれています。

めんつゆは、しょう油を使って作りますが、妊娠中はできる限り塩分を控えたいもの。

しょう油は極少量にし、鰹だしやいりこだしを使ったつゆがいいですよ。

しょうが湯

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生姜といえば、しょうが湯です。

【材料】
お湯               1カップ(200cc)
片栗粉             少々
しょうが           大さじ1杯(すりおろし)

【作り方】

作り方はとても簡単!

水と蜂蜜を鍋に入れ、沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつけてください。

トロトロのお湯にすりおろした生姜を加えれば完成。

生姜の量はお好みで変えてOKですが、水1カップ(200cc)に対して大さじ1弱が目安です。

体がとても温まる上に、カフェイン0で血行を良くしてくれる嬉しい一杯です。

生姜を食べ過ぎると、下痢や嘔吐などの悪影響が!

生姜は体に嬉しい効果がたくさんありますが、食べ過ぎると胃腸の調子が悪くなります。

生姜の辛み成分は、ほんの少しの量でも刺激が強いもの!

胃腸が弱い方は、刺激が強すぎて吐き気、胸の不快感、胃が荒れる、下痢などの症状が出てしまいます。

妊娠中はつわりで胃腸が弱っていたり、不快感が強まっていたり。

生姜の刺激がプラスに働くこともありますが、強すぎる刺激がかえって状態を悪化させることもありえます。

まずは少しだけ口にして合うかどうかを確認し、口に合う場合でも1日に大量に摂取しないようにしましょう。

通常の食事の中で、調理の下ごしらえや薬味で取るくらいなら問題なし。

生姜は薬ではなく食材です。

不調を治療したり、不快感をゼロにしたりするものではありません。

摂取すればするほど、いい効果が増えるわけではないので、普通の食事で取るだけにしてくださいね。

関連記事⇒妊娠初期の胃もたれや胸焼けはいつからいつまで?おすすめ食べ物&レシピと3つの対処法

妊婦さんは「生薬」の生姜はNG

生姜を口にする際、注意したいのは「生薬として活用される生姜」です。

生薬とは、漢方薬の原料のこと。

生姜を乾燥させたり、蒸したり、粉末にするなどして生薬することがあります。

薬効を期待し、生薬にした生姜は妊婦さんNG!

生薬の生姜は成分が凝縮されています。

通常の食事で摂取する場合とは比べものにならない量の成分を摂取することになるので、絶対に自己判断では口にしないでくださいね。

どうしても利用しないといけない場合は、医師に相談し、必要とされる範囲内で口にするようにしましょう。

まとめ

生姜は、辛み成分が体に嬉しい効果を発揮してくれます。

殺菌効果や血行・代謝促進、消化を助け、食欲を増進してくれるので妊婦さんにおすすめの食材です。

うどんや豚肉の生姜焼き、しょうが湯など…

料理の下ごしらえに使ったり、薬味として料理にプラスしたりして食べると良いですよ。

特にしょうが湯はカフェイン0。

水分がしっかり取れ、体を温められる飲み物です。

ただし、注意したいのは生薬になった生姜は使わないこと。

漢方薬の原料になる生薬は妊婦さんNG!

どうしても利用しないといけない場合は、医師に相談した上で、必要な量だけ口にしてくださいね。

生姜を上手に食べて、妊娠中の健康維持に役立てましょう。