子供の集中力がないのは病気?原因と集中力アップのトレーニング法7選

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おもちゃで遊んでもすぐに飽きてしまう、集中して食事をしてくれないなど、

子供の集中力について悩んでいるご家庭も多いのではないでしょうか?

近年では、環境が便利になったことやたくさんのもので溢れている状況、食生活の変化などから、

子供たちの集中力が低下していると問題視されてきています。

子供が一番過ごしている場所は家庭なので、

子供の集中力のなさに、自分の教育が悪いのかと責めてしまうご両親もいるようです。

でも、子供は成長盛りなので、諦める必要はありません。

今からでも集中力を高めるためにできることがあるはずです!

「どうしてうちの子はこんなにも集中力がないの?」

「集中力がないのは病気の可能性がある?」

「家庭でもできるような集中力を高める方法を知りたい!」

など、疑問や不安の声をよく耳にします。

将来を考えると、子供のうちから集中する力はつけてあげたいですよね。

今回は、子供の集中力について、原因やトレーニング方法をご紹介していきます。

・子供の集中力について

・子どもが集中しない原因

・子どもが集中できる環境づくり

・集中力アップ7つのトレーニング方法

子供の集中力がなく悩んでいるご家族や、

鍛えてあげたいけど何から始めていいのか分からない人などの参考になればと思います。

目次

子供の集中力について

子供の集中できる時間はどのくらいかご存知ですか?

集中するというのは、他の事に見向きもせず、だんまりと、ただひたむきにしている姿です。

大人では長くても40~50分と言われています。

幼児は10分程度、小学生は15分程度しか集中することができません。

思っている以上に短いですよね。

もし、子供が長時間好きなことを続けているのであれば、

途中でクールダウンしながら上手く集中できている証拠です。

まずは、子どもたちの集中できる時間を把握したうえで、集中力を高める方法や、

環境作りについて考えていきましょう。

子供が全然集中してくれないのには原因があった!

子供が集中しない・できないのには、いくつかの原因が考えられます。

一緒に読んでもらい、ご家庭に当てはまるかそうでないか考えてみましょう。

ニオイが気になる

子供は大人以上にニオイにとても敏感です。

幼児期は、何でもにおいたがる時期で、嗅覚を高めていきます。

P&Gの調査によると、家庭の不快な臭い(油・汗・体臭・カビ)のある部屋と臭いのない部屋で、

テストをさせたところ、臭いのある部屋の子供の方が、点数が低いことがわかったようです。

周りの物音に敏感である

子供は、ニオイ以外にも周りの動きや物音にも敏感です。

音がすればそちらを向き、手を止めて観察しようとします。

テレビなどがついていれば、今やっていたことをやめてテレビを見続けることもあります。

もし、勉強やお絵かきなど、何かに集中させたいのであれば、静かなとろこでするとよいのでしょう。

ゲームや携帯が身近にある

スマホ時代になり、便利な道具と一緒に生活するようになってきました。

小学生や中学生になるとポータブルゲームや携帯電話を持つ子も増えてきましたね。

そのため、身近に好きなものがあるので、そちらに気がいってしまうのです。

携帯電話は、自分の意志とは無関係に連絡が来ますし、音もなります。

便利になってきているぶん、子供の集中力を削る可能性があるのです。

睡眠不足によるもの

近年の子どもたちは、以前と比べると睡眠時間が減り、就寝時間が遅くなってきています。

睡眠不足になると、セロトニンというホルモンの分泌量が減り、イライラや集中力低下をもたらします。

2014年に改訂された厚生労働省の『健康づくりのための睡眠指針』によると、

就寝や起床が遅いことや不規則な生活を送っていることが、成績の低さと関係していると発表しています。

広島県の教育委員会が出した報告書でも、睡眠時間とテストの点数による関係性が発表されています。

睡眠時間をしっかりととり、規則正しい生活をすることで、勉強へ集中する力となります。

精神的に不安定な状態である

大人であっても、心配事や気になることを抱えていると集中できないものです。

嬉しい事や楽しみである行事が待っているときも同じですね。

子供も同じく、大人以上に集中できなくなります。

精神的に不安定であるのであれば、落ち着かせる必要があります。

ずっと落ち着かないのであれば病気の可能性もある

近年では注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの発達障害の子どもが増えてきています。

これは、晩婚化によるものが多くの原因であると言われています。

幼児期には、落ち着きのない子だなと思っており、小学生になって周りとの違いや遅れに気づき、

ADHD診断を受けてみると、発達障害であったことが分かったという事例もよく聞きます。

見た目では分かりませんが、毎日の行動や言動をみていると「あれ?」と気づくことがあります。

例えば、忘れ物をよくする、興味のあることにはものすごく集中する、片付けが苦手、

話を聞いているのに聞いていないようにみられてしまう、よく物をなくすなど行動があります。

1回や2回はよくあることですし、年齢によってはできない時期もあります。

お子様の年齢になっても、まだ整理整頓ができないな、昨日言ったことができていないなど、

不安になることが続くようであれば、一度専門機関を訪ねてみるとよいでしょう。

また、小学生になって顕著に表れてくるのは学習障害(LD)です。

これは、聞く、話す、読む、書く、計算するのどれかに困難がみられることがあります。

特定の分野だけ苦手というような状態です。

障害と知らずに今まで生きている人もたくさんいますが、

自分は頑張っていても周りが認めてくれずに落ち込む子もいます。

子供が原因ではなく、障害によるものなので、親や先生が見落とさずに見つけてあげられればよいですね。

まずは、子供が集中できる環境を作ろう!

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幼児、小学生のお子様の場合には、できるだけ家族みんなで取り組んでみましょう。

規則正しい生活にする

朝は7時前におき、夜は9時前に寝る、3回食をしっかり食べるなど、いくつかルールを作ります。

子供だけにさせることは難しいので、ご両親も一緒に規則正しい生活に切り替えていきましょう。

赤ちゃんの時期は、まだ夜泣きや授乳があり規則正しい生活をすることが難しいですが、

2~3歳以降から、規則正しい生活をおこなえるとよいですね。

幼児期の生活が、集中力の基礎を作ってくれます。

また、体調の良し悪しでも集中力の高低に影響がでます。

食事や睡眠、体力作りなどにも気を遣ってあげましょう。

静かな空間や時間を作る

テレビをつけっぱなしにしているご家庭であれば、見ない時は消しておきます。

また、お姉ちゃんが集中したいのに、赤ちゃんがいて集中できないというときには、

お姉ちゃんの集中できる空間を作ってあげるようにします。

部屋を分けなくても、3段ボックスなどで少し仕切ってあげるだけでもよいのです。

小学生になれば、テレビを見る時間、消す時間を決めて生活をするのもおすすめです。

テレビを見たいお父さんなどには、少し辛いかもしれませんが、環境作りのために挑戦してみましょう。

おもちゃや道具は整理整頓する

幼児であれば、ご両親も手伝ってあげてくださいね。

おもちゃやお勉強の道具が散らかっていると、次から次に目移りし集中できません。

ひとつひとつ場所を分けて整理し、ひとつが終わったら片付けるという一連の動作を身につけさせます。

おもちゃは道具を置く場所をきめておき、何もものがない机に広げて、

そのことだけに集中できるような部屋作りをしてみましょう。

今からできる!集中力を高めるトレーニング方法7つ

幼児期は手先を使わせる

小さな子供には、まず手先を使わせる玩具を使って集中力を高めさせてあげましょう。

玩具だけでなく、生活の中には、たくさんのヒントが隠れています。

洗濯ばさみを厚紙にきれいにとめる、小さなビーズや小石を並べる、粘土で遊ぶなど、

お母さんのお手伝いをさせてみる、外で自然と触れ合いながら遊ぶことで集中力を高めます。

子供を褒める、見てあげる

子供たちは、親や大人が見ていると感じると頑張る傾向にあります。

まずは、何をしているのか静かにしっかりみてあげましょう。

よくできたときには、しっかりと褒めてあげます。

小学生の宿題などは、できるのであれば、お母さんの目が届くところでさせるようにしましょう。

子供が好きな習い事をさせる

子供が興味のあることには、とことん没頭してもらいましょう。

その中でも、年長さんくらいになると、ピアノが習いたい!水泳を習いたい!など、

積極的に子どもから習い事をしたいと伝えてくることがあります。

経済的にも時間的にも大丈夫であれば、子供の好きな習い事を一つでもさせてあげましょう。

モチベーションもあがりますし、習い事による達成感も得ることができます。

何より、好きなことなので、楽しみながら集中することができますね。

絵本や本を読む

子供たちに毎日絵本や本を読んであげていますか?

寝かしつけの際などに1冊で良いので、絵本を読むプレゼントをしてあげましょう。

同じ内容の絵本でもよいですし、図書館などで借りてきて違う絵本を読んでもよいのです。

絵本を読むと、子供は静かに聞いてくれます。

なかなか聞いてくれない、集中してくれない時には、周りの環境や時間帯が悪いのかもしれません。

絵本や本を聞くことで、人の話を聞く能力と集中する能力が養われます。

それ以外にも、想像力や表現力、語彙力などもつき、良い効果だらけなのです。

簡単な目標をたてる

だらだらとお勉強をしている小学生には、簡単な目標をたててあげましょう。

例えば、夕ご飯までに宿題プリントを1枚終わらせるよ!と締め切りをつくると、

子供もはりきって頑張ります。

キッチンであれば、キッチンタイマーを使ってみるのもおすすめです。

大人の事情でできるだけ邪魔をしない

子供が集中しているときに、周りの人が「もういい加減にやめなさい!」「早く行くわよ!」と。

その集中を妨げることがあるでしょう。

もし、もう少し待ってあげられるのであれば、静かに待ってあげましょう。

最後まで集中していることをやり終えることで、次へ進む原動力になるからです。

最後まで達成したときの子供の表情はキラキラしていますよ♪

出来ないのであれば、子供が始める時間を調節してあげるか、先に何時までねと伝える方法がおすすめです。

勉強の前に一つの儀式をつくる

なかなか宿題や勉強に取りかかれない子供の場合には、儀式を作りましょう。

好きな音楽を聴く、本を1ページ読む、おやつを食べるなど、何でもよいのです。

さあ!勉強しようかな!と思えるような儀式があればよいですね。

まとめ

子供の集中力を鍛えるために、子供が主体ですが、ご両親が近くで支える必要があります。

遊びや勉強も、近くで見たり、時には一緒にしたりすることで、

子供のやる気や持続性に繋がるので、ぜひ言うだけではなく、一緒にしてみてください。

また、環境作りのため、おうちの模様替えや片付けなども必要になることがあります。

ご家族の協力こそが、子供の集中力を高める大切な1歩なのではないでしょうか。