妊娠しやすい身体になるためには、規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を取ることが基本とされています。
特に、栄養価の高い食べ物をバランスよく取ることで血行が良くなりホルモンバランスが整えられるので妊娠力がアップするのです。
では、具体的にどんな食材を食べたら良いのでしょうか。
そこで今回は、女性が積極的に食べることで妊娠しやすい身体を作ることのできる6つの食材を紹介します。
今回のポイントは下記の 7つです。
□血液を作ったり血流を良くする食材
□冷えは大敵!身体を温めてくれる食材
□女性ホルモンのバランスを良くする食材
□卵子の質を上げてくれる食材
□妊娠力を上げお腹の赤ちゃんの健康をサポートする葉酸の入った食材
□ストレスや疲労を解消してくれる食材
□妊娠しやすいお勧めハーブティーとおやつ
これを食べたから絶対に妊娠する!という魔法のような食材は残念ながら存在しませんが、妊娠しやすい身体をサポートする食材は多くあります。
一度に全てを取り入れるのは難しいので、無理なく自分にできるものから試してみて下さいね。
目次
血液を作ったり血流を良くする食材
妊娠しやすい身体を作るためには、古い血液が身体に溜まらないよう新しい血液作って生理周期を整えることが大切です。
血液を作ったり血のめぐりを良くする赤い食材を積極的に取るようにしましょう。
血液や身体を作ったり血液の循環を良くする赤い食材
- 赤身の魚(カツオやサバ)
- 赤身の肉(牛や豚のヒレ、ラム)
- パプリカ
- トマト
- 人参
- クコの実
- なつめ
赤身のお肉はシンプルに焼いてステーキに野菜も一緒に食べると消化酵素がアップして消化しやすくなります。
サバは煮付けたり、カツオはマリネにすると美味しく食べれます。
赤い野菜を沢山入れたミネストローネ風のスープもオススメ。
冷えは大敵!身体を温めてくれる食材
冷えは女性の身体には大敵です。
身体が冷えてしまうと血の巡りが悪くなり浮腫みやすくなってしまいます。
また、身体の冷えは子宮や卵巣にも影響するので身体を温まる食材を取るようにして下さいね。
身体を温めてくれる食材
- 生姜
- 長ネギ
- 玉ねぎ
- にんにく
- ゴボウ
- レンコン
- さつまいも
- りんご
- オレンジ
- 柿
- 桃
根菜類やネギ類は身体を温めてくれる食材が多いので、煮物にしたり味噌汁で食べるのがオススメ。
また、一見フルーツは身体を冷やすと思われがちですが寒い地域で作られる果物は身体を温めるとも言われています。
フルーツにはビタミンCや酵素が豊富に含まれているので積極的に食べるようにして下さいね。
女性ホルモンのバランスを良くしてくれる食材
妊娠しやすい身体に近づくためには、身体を温め血行を良くし、女性ホルモンのバランスを整えることです。
ホルモンが乱れると生理周期が不順になり排卵日の特定が難しくなったり婦人系の病気を引き起こすことも。
特に生理不順の方はまず下記のような食材を食べることから始めてみて下さいね。
女性ホルモンのバランスを良くしてくれる食材
- 豆腐
- 納豆
- アーモンド
- うなぎ
- レバー
- 西洋カボチャ
- モロヘイヤ
- 赤ピーマン
豆腐や納豆の大豆製品には女性ホルモンと同様の働きをするイソフラボンが多く含まれています。
しかし、多く取りすぎてしまうとホルモンバランスを乱してしまうこともあるので注意が必要です。
アーモンドやうなぎ、モロヘイヤにはビタミンEが多く含まれています。
ビタミンEは、ホルモンの分泌を促す脳下垂体に働きかけてくれるのでホルモンバランスを改善する栄養素です。
女性ホルモンの力を高めてくれる黒い食材
- 黒豆
- 黒ごま
- 黒米
黒い色は抗酸化作用をもつポリフェノールが影響しており、健康的でアンチエイジングにも期待できます。
参考:文部科学省 食品成分データベースより
卵子の質を上げてくれる食材
女性の社会進出により晩婚化が増え、出産する年齢も年々高くなっています。
年齢が高くなればなるほど卵子の質も低下してしまいます。
卵子の老化防ぎ質の良い卵子を保つためには下記のような食材を取るようにしましょう。
卵子の質を上げる食材
- 人参
- かぼちゃ
- トマト
- ブロッコリー
- レバー
- エビ
- 大豆製品
- 卵
- 乳製品
卵子は活性酸素により老化を引き起こすと考えられていますので、抗酸化作用のあるベーターカロテンやビタミンCやビタミンE、ポリフェノールの含んだ食材を食べて卵子の老化防ぎましょう。
また、大豆製品や卵、乳製品には抗酸化酵素を作る原料となるタンパク質が豊富なので合わせて食べると効果的ですよ。
妊娠力を上げお腹の赤ちゃんの健康をサポートする葉酸の入った食材
葉酸は、お腹の赤ちゃんの健康をサポートする重要な栄養素です。
妊婦さんには必須のものですが、実は妊娠をする1ヶ月前から妊娠3ヶ月頃まで摂取することがポイント。
妊娠初期は赤ちゃんの脳や臓器が作られる重要な時期なのですが、妊娠に気づくのは妊娠3、4ヶ月頃。
妊娠が分かってから葉酸を取り入れるよりも、妊活中から葉酸を意識して食材を選ぶ方が望ましいと言えるでしょう。
また、葉酸には受精卵が子宮内に着床しやすくなるようサポートする働きもあるので、妊活中から積極的に取ることをお勧めします。
葉酸が多く含まれている食材
- 枝豆
- ほうれん草
- アボカド
- 春菊
- アスパラガス
- いちご
- エリンギ
- 納豆
厚生労働省が推奨する成人女性の1日の推奨量は、240μgです。
また、妊娠を計画している女性は400μgが必要としています。
また、サプリメントで葉酸を補う場合は480μgです。
1日の推奨量を食べ物だけでとるのは非常に難しいので、サプリメントなどの補助食品で補う人が多いです。
参考:厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年)の概要」 葉酸より
ストレスや疲労を解消してくれる食材
ストレスや疲労が溜まると、体内に活性酸素や疲労物質が発生します。
活性酸素は、免疫力を低下させたり、卵子の質を下げてしまう恐れがあるので抗酸化作用のある食材がオススメ。
また、疲労が溜まると消化作用が低下し便秘や下痢になったり、代謝が落ち気味に。
ストレスや疲労が溜まるとイライラも引き起こしてしまう可能性があるのでミネラルもしっかりと取るようにしましょう。
ストレスや疲労を解消してくれる食材
- トマト
- ナス
- 人参
- カボチャ
- 鮭
- 鶏肉
- 豚肉
- オクラ
- 梅干し
- みかんやオレンジの柑橘系フルーツ
- 玉ねぎ
- チーズ
- 小魚
- 春菊
- モロヘイヤ
緑黄色野菜にはポリフェノールやベーターカロテン、ビタミンが豊富で活性酸素を除去する抗酸化作用があり卵子の老化を防ぐのに効果的。
色の濃い野菜や柑橘系のフルーツと合わせたサラダがオススメ。
一度に食べにくい場合は、スムージーにすると摂取しやすくなりますよ。
疲労回復にはクエン酸やネバネバ効果のある食べ物やお肉がオススメ。
イライラを解消するにはカルシウムやミネラルが入った食材を選びましょう。
妊娠しやすいお勧めハーブティーとおやつ
朝、昼、晩としっかりとした食事が取れるようになったら間食にも気をつけたいですね。
普段どんなおやつを食べていますか?
添加物や油が多く入ったスナック菓子やお砂糖がたっぷりと入ったチョコレートや炭酸飲料ばかりでは太りやすくなるうえ、コレステロールが増え血液の病気を引き起こすことも。
妊娠しやすい身体作りには、妊娠効果をもたらすハーブティーとミネラル、良質な油の入ったおやつがオススメ。
妊娠効果をもたらすハーブティーとおやつ
- ラズベリーリーフティー
- ジンジャーティー
- ローズヒップティー
- ネトルティー
- トレイルミックス
- 甘酒
ラズベリーリーフティーは、妊娠後期に飲むと安産効果が期待できることで有名ですが生理痛を和らげてくれる効果もあるので妊活中にもオススメのハーブティーです。
ジンジャーは身体を温めてくれ、ローズヒップは抗酸化作用のあるビタミンCが豊富。
ネトルは、鉄分やミネラルが豊富なハーブティーです。
香りの良いハーブティーは、リラックス効果もあるので疲労が溜まりイライラしてしまった時にもオススメ。
トレイルミックスは、アーモンドやクルミなどのナッツとドライフルーツの入った食べ物です。
良質な油とミネラルが豊富ですが、ドライフルーツは糖分が多く含まれているので食べすぎには注意が必要。
また、甘酒は甘みがあるため満腹感が得られるうえに、「飲む点滴」と呼ばれるほど疲労回復に優れています。
米麹で作られたアルコールの入っていない甘酒が多く販売されているので身体に良いおやつとしてもオススメですよ。
まとめ
妊娠をしやすい身体にするためには、規則正しい生活と栄養のある食材をバランスよく取ること。
朝、昼、晩の3食をしっかりとよく噛んでゆっくりと食べるようにしましょう。
妊娠しやすいと言われる食べ物をひとつだけ選びそれだけを食べても妊娠するわけではありません。
極端なやり方は、返って身体に毒になってしまうので注意して下さいね。
また、インスタント食品やジャンクフード、外食も極力避けるようにして下さい。
添加物や塩分、相当なカロリーは身体に負担を掛けてしまいます。
また、食べ物だけでなく適度な運動を合わせて行うと相乗効果でさらに妊娠しやすい身体に近づけるでしょう。
無理なく自分ができることから少しずつ始めて下さいね。