赤ちゃんがご飯を食べない!泣く・投げる時の対処法

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離乳食を始める時期になると、育児書で勉強をしたり、食器や調理器具を買い揃えるなど準備に力が入りますよね。

いざ調理するときにも、入念に茹でてすり潰したりと手間暇かかります。

しかし、そんなお母さんの苦労と赤ちゃんの食べ具合は比例するわけではありません。

パクパク食べてくれる時もあると思いきや、吐き出したり投げ飛ばされたりと、作る気力がなくなってしまいそうなこともありますよね。

手順通り進めて調理しているのに、どうして食べてくれないのかと頭を抱えているお母さんも多いと思います。

そこで今回は、赤ちゃんがご飯を食べない理由と対処法について。

記事のポイントは3つです。

・離乳食開始の目安
・赤ちゃんがご飯を食べない理由
・赤ちゃんがご飯のときに泣いたり物を投げる時の対処法

それでは解説していきます。

参考にしてみてください。

目次

離乳食開始に適した時期の目安

離乳食は一般的に生後5~6か月頃が開始の目安とされていますよね。

なぜ生後5~6か月頃なのでしょうか。

まずは、その理由を見ていきましょう。

食べ物への興味を持ち始める

この頃の赤ちゃんは、自分の周囲にある世界を認識し、探究するという力がついてきます。

いつも傍にいる家族が、何かを口入れてもぐもぐしている姿をよく見ているはずです。

赤ちゃんが一緒にもぐもぐと口を動かしたり、食べ物を見てよだれがたくさん出てくるようになれば、食べ物に興味を持ちだしたサインです。

大人でも、自分が予測していないこと、意図していないことをされると驚きますよね。

赤ちゃんが食べるものや食べる行為を認識しはじめているかどうかは、離乳食を受け入れるのに大きな影響があるといえます。

首が座り座位が安定してくる

多くの赤ちゃんは生後6か月頃に、首がすわるようになってきます。

食べ物をうまく飲み込むためには、体勢が安定しているほうがスムーズです。

慣れない椅子に座って、頭がぐらぐらゆれたり椅子からすべり落ちそうになっていては食べるどころではありませんよね。

まずは、椅子をうまく使いながら安定した姿勢がとれるか確認しましょう。

乳歯が生え始める

乳歯が生えてくるということは、体が食べるための準備を始めたということです。

まだその乳歯でしっかり噛むということではありませんが、目安の一つとしてみましょう。

吸綴(きゅうてつ)反射が消失してくる

吸綴反射とは、赤ちゃんが生まれてすぐに母乳やミルクを飲むための原始反射の一つで、赤ちゃんの意志に関係なく唇や舌を使って吸い込むような動きをします。

そのため、乳首ではないものを口に入れると、舌で押し出されてしまうのです。

赤ちゃんの口にスプーンを少し入れてみて、舌で押し出されるようであればまだ離乳食開始には早い可能性があります。

この反射は、生後5か月頃から徐々に消失していき、その後は赤ちゃんが自分の意志で口に入れるかどうかを判断するようになります。

これらは食べ物を食べるという行為のために必要なことばかりです。

このような条件がそろってくることが、離乳食開始に適した時期だといえるのです。

生後5~6か月というのはあくまで目安とし、赤ちゃんがこのような条件が整ってきたか見極めて離乳食を開始するようにしましょう。

赤ちゃんがご飯を食べない7つの理由

赤ちゃんにそれぞれの個性があるように、離乳食の食べ方や進み方も様々です。

そんな中でも、離乳食を食べない原因となりやすい7つの要因を紹介します。

食べ物への興味がない

生後5~6か月頃は、まだまだ母乳やミルクが大好きで、食べ物に目もくれない赤ちゃんもいます。

そんな時は焦らず、家族の食事の場に一緒に過ごすようにするなど、自然と食べ物へ興味が向くようにすることなどから始めてみましょう。

お腹がすいていない

離乳食のリズムが身につくまでは、赤ちゃんの空腹時や食べたい時のタイミングをつかむのは難しいことです。

たくさん遊んでお腹がすいた頃や、授乳の時間が空いた頃を見計らいましょう。

座り心地が悪い

椅子の高さや角度など、赤ちゃんの体格や発育などによって安定する姿勢は違うので、様子をみて調整してあげるとよいでしょう。

我が子の場合では、真夏にクッションを敷き詰めた椅子に座らせていたところ、ぐずって食べないので抱き上げてみると、背中が汗でびっしょりになっていたこともありました。

また、突然お母さんから離れて座らされることが不安になる赤ちゃんもいます。

食べることに慣れるまではお母さんの膝に座らせるなど、色々な面で赤ちゃんが落ち着いて食べられる環境を整えてあげることが大切です。

食事が月例に合っていない

育児書や病院のパンフレットなどでよく目にする離乳食の進め方などは、あくまで目安です。

本などに書いてある通りに移行しなくてはいけないということはありません。

赤ちゃんが形態に慣れて、しっかり食べられるようになったことを確認して少しずつ進めていきましょう。

同じメニューに飽きた

離乳食に使える食材や調味料が限られているので、メニューにも限りはあります。

大人の場合でも、いくらおいしくても同じものが続くと飽きますよね。

前は食べてくれたのに急に食べなくなった、という時はこの可能性があります。

遊びたい

離乳食のリズムを定着させるために、ある程度決まった時間に食べさせることは大切です。

しかし、すごく楽しそうに遊んでいた最中や、何かが気になった瞬間に突然椅子に座らせたらどうでしょう。

赤ちゃんにその気持ちの切り替えは難しいですよね。

時間もあくまで目安とし、赤ちゃんの遊びや気持ちにきりがつく頃を見計らいましょう。

体調が悪い

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明らかな発熱時以外に、便が緩かったり鼻が詰まっているときにも食事は進みにくいものです。

体調が優れないときは、いつもは問題なく食べられているものでもさらにお腹の調子が悪くなってしまうことなどもあります。

このような場合は無理をしないようにしましょう。

赤ちゃんがご飯のときに泣いたり物を投げる時の9つの対処法

赤ちゃんの気が乗らないときに食べさせようとすると、泣いてのけぞったり、お皿を払いのけたりと全力で意思表示されることもありますよね。

ここで不安になったり、イライラしないよう焦りは禁物ですが、食べないからといつまでも母乳やミルクだけで過ごすわけにはいきません。

そこで、赤ちゃんがなかなか離乳食を食べてくれないときの9つの対処法を紹介します。

メニューにこだわりすぎない

“○ヶ月なんだからこれも食べられるはず”や“これだけでは栄養が偏ってしまう”などと考え、いろいろなメニューを試みることもあるかと思います。

しかし、離乳食期間は食べることに慣れて、食べ物はおいしいと感じてもらえれば大丈夫なのです。

どうしても特定のものしか食べられなければ、その食材をベースに形態をかえたり、少しだけ別の食材を混ぜてみることなどから挑戦してみましょう。

離乳食の段階を戻す

初期のドロドロは食べやすく何でも食べられた赤ちゃんでも、ちょっと固形物が混ざるとその食感が合わないなんてこともあります。

食べっぷりが良いとつい色々と食べてほしくなりますが、赤ちゃんに合わなさそうだなと感じたら少し段階を戻ってみましょう。

新しい食材、調理法にする

赤ちゃんは短期間でもどんどん成長しています。

少し前までは全く受け付けられなかったものでも、いつの間にか食べられるようになっていることもあります。

食べる量が変わったなと感じたら、いつもと違う調理法や味付けにしたり、新しい食材を取り入れてみましょう。

食器を替える

食事と同じで、見慣れた食器に興味がなくなることもあります。

また、銀のスプーンなど冷たさが苦手なこともあるのです。

その他にも、成長につれて一口の大きさが変わったり、自分で食べようとすることもあるので、その時の赤ちゃんの様子に合わせて食器も工夫してあげましょう。

家族みんなで食べる、食べる様子を見せる

家事の都合や生活リズムもあるので簡単なことではありませんが、お母さんや家族がおいしそうに食べている姿を見せるのは何よりもお手本になります。

家族の団らんは赤ちゃんの心の発達にも重要な役割を果たします。

毎食でなくても、家族そろって食事をする機会を作ってみるのもおすすめです。

調理中の姿を見せる

お父さんやおばあちゃんなど、人手があるときには調理の様子を赤ちゃんに見せるのもよいでしょう。

食べ物の原型や、お母さんが作っているということ、お母さんも味見をしておいしそうにしている姿などをみせてあげると食べ物への興味や安心感につながります。

安定して座れるようにする

椅子の高さや角度など、日々成長する赤ちゃんに合わせて細かく調整し安定した座位がとれるようにしてあげましょう。

また、気分によってはお母さんと離れたくないときもあるかもしれません。

そのようなときには抱っこして食べさせてあげるなど、その時の赤ちゃんが安定できる体勢にしてあげましょう。

環境を変える

赤ちゃんが離乳食に向かうその先に、テレビにアニメが写っていたり、家族が食事以外で楽しそうにしている姿などが目に入ると、当然そちらが気になり食べることがおろそかになってしまいます。

家族みんなで食卓を囲めるのが理想的ですが、生活リズム等は様々なので、できるだけ赤ちゃんが落ち着いて食事に集中できる環境を整えてあげるようにしましょう。

時間を変える

今離乳食を摂っているときの赤ちゃんの様子はどうでしょうか。

もし、眠そうにしていたり、授乳の時間と近くなりやすい時間帯であれば、思い切って

離乳食の時間を変えてみることも良いでしょう。

お腹がすくタイミングを見計らうことが大切です。

長期にわたってどの対処法も効果がなく、赤ちゃんの体重が減り続ける場合は保健師さんや小児科医に一度相談してみましょう。

具体的に指導や相談を希望する場合は、地域の支援センターなどで離乳食の相談会にいってみるのも良いでしょう。

まだ言葉で伝えられない赤ちゃんの気持ちを察するのはとても難しいことです。

この時期はお母さんの日常はとても慌ただしく、余裕がないことも多いと思います。

赤ちゃんがなかなか食べてくれないことはとても不安で焦ることもあるかもしれませんが、ちょっと肩の力を抜いて客観的に見てみると理由が見えてくることもあります。

あまり気負わず、ゆったりと向き合ってみましょう。

まとめ

赤ちゃんの成長発達が様々であるように、離乳食の進み方も様々です。

赤ちゃんが離乳食を食べない理由は、赤ちゃんの状態や環境などいろいろあり、成長にするにつれてその要因も変わってきます。

それに伴い対策も様々なので、標準的なペースや対策はあくまで目安とするようにしましょう。

お母さんが神経質になると赤ちゃんにも伝わり、赤ちゃんも食べることに対し構えてしまいます。

飛び交う情報ではなく、その子自身の様子を見ながら工夫していくことが最善策と言えます。

どうしても不安なときは、保健師や栄養士、小児科医に相談してみましょう。

お母さんやお父さん、家族の姿から、食べることの楽しさやおいしさを伝えていけるといいですね。