胎児心音を確認する目的と心拍数の基準値、ノンストレステスト(NST)の費用や方法

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お腹の赤ちゃん心拍が確認できたことによりお医者さんから正常妊娠の確定をしてもらいます。

その後も心拍が安定していれば流産の確率は低くなります。

妊娠初期の段階からお腹の赤ちゃんの心拍を確認することができますが、この胎児心音を確認する目的とは一体何なのでしょうか?

そこで、今回は胎児心音について、その目的や妊娠後期に行われるノンストレステスト(NST)について、心拍数の基準値や心拍を確認できるアプリをご紹介致します。

  • お腹の赤ちゃんの心拍はいつから確認できるの?
  • 胎児心音を確認する目的とは
  • ノンストレステスト(NST)の目的と手順
  • 胎児心拍数の正常基準値と異常が出た場合
  • 胎児心拍を確認できるアプリとは?!

お腹の赤ちゃんや母体に異常はないかを妊婦検診で確認をします。

その検査の1つとして胎児心拍の確認があります。

何か心配なことがあれば些細なことでも主治医の先生に確認をしてみましょう!

目次

お腹の赤ちゃんの心拍はいつから確認できるの?

お腹の赤ちゃんの心拍は、赤ちゃんを覆う袋の胎嚢(たいのう)が確認され、赤ちゃんである胎芽(たいが)が確認された後、妊娠6~7週目頃に心拍が確認されます。

この心拍が確認されることで正常妊娠と確定されます。

さらに胎児の心拍数が妊娠9週目頃まで安定をしていれば、流産の確率も下がってきますので胎児心拍を確認することはとても重要なことです。

ただし、生理不順で月経周期が安定しなかったり受精卵の着床時期が遅かったりする場合は、妊娠7週以降に確認されることもあります。

胎児心音の聴取、その目的とは?

妊娠を確認する初診の際に超音波検査でお腹の赤ちゃん心拍を確認しましたが、中期や後期にも超音波検査で心拍数を確認します。

産院の場所によっては中期以降、毎回、胎児心拍をモニターで確認する所もあります。

また、妊娠後期(一般的には34週頃)にノンストレステスト(NST)と言って、お母さんのお腹にベルトを巻きつけてお腹の赤ちゃんの心拍数を確認する検査を行います。

胎児心音のリズムや心拍数を確認することで、脈の状態を確認することができます。

心拍のリズムが乱れていたり、脈が早すぎたり遅すぎたりしていないかを確認して、胎児に心臓や臓器に問題がないかを確認する目的があります。

もし、心拍に異常があった場合は更に詳しい検査を行います。

関連記事⇒胎児超音波検査(エコー検査)とは~検査方法や費用と8つのポイント

ノンストレステスト(NST)の目的と手順

ノンストレステストについて、詳しく調べてみました。

〈ノンストレステスト(NST)の目的〉

子宮収縮を加えずお腹の赤ちゃんにストレスを与えないで心拍数や胎動、子宮収縮の状態を調べて、赤ちゃんの元気度をチェックする目的があります。

〈ノンストレステスト(NST)を行う時期〉

産院によって行う時期は異なりますが、妊娠34週から37週から行われます。

〈ノンストレステスト(NST)の手順〉

  1. 妊婦さんの上半身を15度から30度起こし、足をゆっくりと伸ばします。
  2. 妊婦さんのお腹にベルトを巻き、子宮収縮を測定するものと赤ちゃんの心拍を確認する2つのセンサーを取り付けます。
  3. 20分から40分かけて測定します。お腹の赤ちゃんの脈が一過性の動きになるまでモニタリングを行います。

モニタリングテスト(NST)中にお腹の赤ちゃんが寝てしまう場合は、音を聞かせたり、妊婦さんの身体をゆすって上半身を起こす場合があります。

検査に異常がなければそのまま終了しますが、異常があれば必要に応じて継続して検査をしたり、別の検査を行うこともあります。

胎児心拍数の正常値と異常が出た場合

モニタリングテスト(NST)の結果、下記の4つを満たしていれば特に問題はなく正常範囲内と言えます。

〈赤ちゃんの心拍数の正常基準値の4つの条件〉

  • 赤ちゃんの心拍数が1分間につき110から160回
  • 心拍数の細かい変動(基線細変動)が正常に出現している
  • 一過性頻脈がある(胎動で心拍数が上昇すること)
  • 一過性徐脈がない(一時的に心拍数が低下すること)

上記の4つをクリアしていない場合は、赤ちゃんが眠り続けているため反応がない、又は赤ちゃんに異常が発生している場合があります。

異常が発生した場合は、コントラクション・ストレステスト(CST)やバイオフィジカル・プロフィール・スコアリング(BPS)という検査を次いで行います。

コントラクション・ストレステスト(CST)とは?

ノンストレステスト(NST)で胎児状態が良好であると確認できなかった場合の追加検査として行われます。

子宮収縮剤を投与して陣痛を再現し、赤ちゃんの心拍数を観察して出産時に耐えられるかどうかを確認する検査です。

バイオフィジカル・プロフィール・スコアリング(BPS)とは?

超音波を用いてお腹の赤ちゃんの呼吸、胎動、筋緊張、羊水量、NSTの各状態をチェックし、点数評価をして合計点で胎児の健康状態を診断する検査です。

〈NSTの異常値で疑われる疾患〉

ノンストレステスト(NST)で異常値を示した場合は胎児機能不全の疑いがあり、主に下記の2つの疾患が疑われます。

①胎児仮死

お腹の赤ちゃんが低酸素状態になることです。

軽度から中度の状態であれば回復の可能性があります。

しかし、長時間窒息状態になると酸欠になって死亡する可能性も出てきます。

②アシドーシス

長時間低酸素状態になると、赤ちゃんの血液中に過剰に酸が蓄積されます。

様々な器官に後遺症が生じて脳性麻痺や知的障害を引き起こします。

胎児心拍を確認できるアプリとは?!

産院へ行かなくても自分で赤ちゃんの心音を確認できる補聴器やグッツが販売されていることを知っていますか?

仕事が忙しくてなかなか妊婦健診に一緒に行けないパパたちに、赤ちゃんの心音を聞かせてあげられるというのは、とても便利ですし、嬉しいですね。

中でも最近は、スマートフォンを使って手軽に胎児の心音を聞けるアプリが人気だそうです。

iPhoneやiPadの内臓マイクを使用してお腹の赤ちゃんの心音や胎動を確認することができるのです。

記録もできて、他の人とも共有できるので、パパだけでなくおじいちゃんやおばあちゃんにも聞かせてあげることができますよ。

まとめ

妊娠検査薬で陽性が出たら病院へ行き、超音波検査で赤ちゃんの心臓の音が確認されることでようやく正式な妊娠が確認されます。

ここからが妊娠生活のスタートです。

出産までは妊婦健診で様々な検査を行いながら母体やお腹の赤ちゃんの身体の状態を確認していきます。

様々な検査を行うことで分からないことや不安に思うことが沢山出てくるかと思いますが、例え些細なことであっても主治医の先生に聞いて、ストレスのないマタニティライフを楽しんで下さいね。