毎日の食卓に欠かせない卵。
色々な料理に使うことができて、卵だけでも、卵焼き、目玉焼き、ゆで卵とおいしく食べることができます。
安定供給されているので、毎日の食卓にのるだけではなく、お弁当にもかかせない食材ですね。
卵は賞味期限が書かれているので、保存期間はそれを基準に考えますが、実は保存方法によっては長期の保存も可能。
卵はサルモネラ菌が怖いので、正しい方法で保存して、安全に食べることが大切です。
ここでは、卵の消費期限、正しい保存方法、おすすめのメニューなどを紹介します。
卵の正しい保存方法をここで覚えてくださいね。
目次
卵はどのくらい日持ちする?賞味期限は16日!
卵には必ず賞味期限が書いていますが、あれは生で食べられる賞味期限です。
卵が古いか古くないかを見極めるためには、卵を水に入れるとすぐにわかります。
新鮮な卵は底に沈んで真横になりますが、古いものは丸いほうが上に浮いてきます。
また、割ったときに卵白がプリッと盛り上がっているものほど新鮮で、古い卵の場合、卵白が、水っぽくだらっとしています。
卵は季節によって、生で食べられる日数が変わります。
夏は採卵後16日と短く、春と秋は採卵後25日、冬は採卵後57日と長く保存ことができます。
夏は特に菌が繁殖しやすいので、なるべく早く食べきったほうがいいですね。
卵を選ぶときは、当然賞味期限が遠いものを選びましょう。
卵の保存方法!
卵は冷蔵だけではなく冷凍でも保存することができます。
卵の正しい保存方法を紹介します。
卵の正しい冷凍保存方法
卵は実は冷凍保存できるのを知っていましたか?
でも冷凍保存するにはポイントがあります。
まず、殻のまま冷凍保存しないこと。
殻付きで冷凍保存すると、殻が割れてしまうのでやめましょう。
卵の冷凍保存方法を紹介します。
① 卵黄と卵白を分けて保存する。
卵黄と卵白をわけて、卵黄が割れないように注意して保存します。
分けた卵黄と卵白はアルミカップに入れて、金属のトレーの上におきます。
その上からラップをして、冷凍保存してください。
一度卵黄を冷凍すると、食感が変わってねっとりした感じになります。
使うときは半解凍で卵かけご飯がおいしいですね。
卵白は、自然解凍して通常の卵白と同様に使うことができます。
1~2週間は冷凍保存が可能。
② 溶き卵にして冷凍保存
卵を溶いて、保存容器に入れて冷凍することもできます。
使うときは冷蔵庫に入れて自然解凍、または電子レンジ暖めて使って下さい。
溶き卵は、スープや卵とじ料理、揚げ物の衣などいろんな料理に使うことができますね。
この方法でも1~2週間の保存が可能です。
③ 調理して冷凍保存
薄焼き卵や、いり卵、卵焼きと調理して冷凍保存すると、使いやすくてとても便利に保存できます。
調理して冷凍保存した場合は、保存期間も長く1ヶ月は可能。
薄焼き卵は、1枚ずつラップをして保存袋に入れる、もしくは錦糸卵にして使いやすい量を小分けにしてラップで包んで保存可能。
使うときは自然解凍か、電子レンジで解凍します。
卵焼きの場合は、卵焼きを作ったら食べやすい大きさにカット。
1個ずつラップにぴったり包んで保存袋に入れて保存。
自然解凍か電子レンジで解凍して、そのままお弁当に使えるので便利です。
いり卵も、作ったら使いやすい量に小分けにして、保存袋に入れて保存します。
卵の正しい冷蔵保存方法
卵をよく見ると、とがったほうと丸いほう、上下で形が違うのがわかると思います。
卵を冷蔵保存するときは、このとがったほうを下にした保存します。
卵の丸いほうには、気室といわれる空気が入っている部分があるので、この気室を上にすることで、卵の黄身にカラが触れずに安定して保存することができるのです。
また、卵は買ってきたパックのまま保存するのが正解。
卵の殻には、微量ながらサルモネラ菌がついていることがあり、この菌を他の食材に移らないようにするため、そして繁殖させないためにも、パックのまま保存してください。
サルモネラ菌は10℃以下では増殖が収まり、5℃以下では増殖がとまる特徴があります。
この点からも冷蔵庫での保存は必須。
そして冷蔵庫では、ドアポケットに保存しないようにしましょう。
冷蔵庫のドアポケットには、卵をおくケースが備え付けられていることが多いですが、保存するにはデメリットが多いです。
ひとつはケースから出して保存しなければいけないこと、そして冷蔵庫の開閉によって温度が上がりやすいこと、そして、冷蔵庫の開閉によって振動が多いことがあげられます。
その他の方法
スーパーなどで、常温で卵が売られているのを見たことあると思います。
これは結露による劣化を防ぐために、常温で置かれているのです。
家でも常温保存が可能ですが、やはりサルモネア菌の繁殖を考えると、冷蔵庫での保存がおすすめです。
ワンポイントアドバイス
卵の殻に菌がついているといわれると、つい洗いたくなりますが、卵を洗うのはだめです。
卵の殻には気孔という小さな穴があり、そこから水が入ることで卵の呼吸をとめて、腐敗する可能性があります。
洗う場合は、料理をする直前に洗ってください。
また生卵をカラごと容器に入れて、朝ごはんのときなどに出すことがありますが、あれもやめたほうがいいです。
カラについているサルモネア菌が、器に移り、口に入る可能性が高くなるからです。
カラにひびが入った場合は、雑菌が繁殖してしまうので、すぐに使うようにしてしっかりと火を通します。
殻が割れてから時間がたったものは、捨ててください。
冷凍しておいた卵を使った2つのメニュー
色々な状態で冷凍できる卵。
使うときは自然解凍か電子レンジで暖めて使います。
おすすめの冷凍した卵を使ったメニューを紹介します。
ニラ入り薄焼き卵
冷凍した薄焼き卵焼きを使って作ります。
【材料】
冷凍薄焼き卵 4個分
豚バラ薄切り肉 100g
もやし 1/2袋
にら 1/2束
合わせ調味料(豆板醤小さじ1/2、酒大さじ1、しょうゆ少々、塩少々、こしょう少々、水溶き片栗粉少々 )
① 豚肉は1cmの幅に切ります。
ニラはざく切りにします。
② サラダ油大さじ1を熱して豚肉、もやし、ニラの順番にいため、合わせ調味料を加えてとろみをつけます。
皿にとり、粗熱をとります。
③ 冷凍した薄焼き卵3枚を自然解凍しておきます。
④ 薄焼き卵に②を巻いて切り分けて出来上がり。
三色サラダ
カラフルできれいなサラダ。
卵は薄焼きで太く千切りにして冷凍したものを使います。
【材料】
冷凍薄焼き卵 2個分
にんじん1/2本
ほうれん草 1束
ごま油 大さじ1
醤油薄口少々
① にんじんは短冊切りにしてさっとゆでます。
ほうれん草はたっぷりの熱湯にゆでて3cm長さに切ります。
② 薄焼きの卵は自然解凍しておきます。
③ にんじん、ほうれんそう、卵に塩コショウ少々と、ごま油、薄口醤油であえて出来上がり。
卵の作り置きメニュー
卵は生でおいておくことはできませんが、作り置きすると数日の保存が可能で便利ですね。
おすすめの卵の作り置きメニューを紹介します。
卵焼き
卵焼きを冷凍することによって、毎日のお弁当に簡単に入れることができます。
基本の卵焼きの作り方を紹介します。
【材料】
卵4個
★ 塩小さじ1/3
★ しょうゆ 小さじ1/2
★ 砂糖 大さじ1.5
★ 酒大さじ1
① 卵を割って、★の調味料を入れてよくときます。
白身は切ります。
② 卵焼き器にサラダ油を敷いて薄く引き、①でといた卵1/3を入れて全体に広げます。
弱火にして、手前に折りたたんで芯を作ります。
③ 油を敷いて②の卵を奥にずらして、卵汁をさらに入れ完全に火が通る前にまいていきます。
何回か繰り返し、厚く巻いて出来上がり。
薄焼き卵
薄焼き卵も作って、ラップにぴったり包んで冷凍保存すると、いろいろと使えて便利です。
薄焼き卵の基本の作り方です。
【材料】
卵4個
塩 少々
砂糖 少々
① 卵4個をボールに割りいれて、塩と砂糖少々を入れてよく混ぜます。
その後、目の細かいザルを通して漉します。
② 卵汁に水溶き片栗粉、小さじ1を入れて混ぜます。
③ フライパンを熱してサラダ油を薄く引き、卵の1/4を流しいれます。
フライパン全体に広げて均等の厚さに焼きます。
④ 弱火で焼いて表面が乾いたら伏せたざるにとって冷やし、粗熱が取れたらラップに包んで、冷凍保存します。
まとめ
卵の正しい保存方法や消費期限、メニューなどを紹介しました。
卵は完全栄養食品と言われるほど、バランスよく栄養が入っているので毎日とりたい食品。
殻のままで冷凍保存することができませんが、割って卵白と卵黄を別にして保存することができるのは、初耳だったのではないでしょうか?
そのほかにも調理して冷凍保存も可能なので、上手に利用したいですね。
正しく保存して、おいしい卵料理を楽しんでください!