授乳中は母乳のために健康的な食事を意識しますよね。
野菜は栄養素が多く、低カロリーでたくさん取り入れたい食材です。
今回は野菜の中でも年中手に入り、活躍の場も多い玉ねぎについて紹介します。
記事のポイントは3つです。
- 授乳中に玉ねぎを食べても大丈夫?
- 授乳中に玉ねぎを食べる時の注意点
- 授乳中におすすめな玉ねぎを使ったレシピ
それでは解説していきます。参考にしてみてください。
目次
授乳中に玉ねぎを食べても大丈夫?
授乳中に玉ねぎを食べても大丈夫です。
玉ねぎは、よほど食べ過ぎなければ害はほとんどありません。
玉ねぎの栄養と期待できる効果
玉ねぎの主な成分を、他の野菜と比べて見てみましょう。
玉ねぎ にんじん キャベツ ピーマン エネルギー(㎉) 37 39 23 22 水分(g) 89.7 89.1 92.7 93.4 食物繊維(g) 2.8 1.8 1.6 2.3 カリウム(㎎) 150 300 200 190 β-カロテン(μg) 1 6900 49 400 ビタミンB1(㎎) 0.03 0.07 0.04 0.03 ビタミンB2(㎎) 0.01 0.06 0.03 0.03 ビタミンC(㎎) 8 6 41 76
野菜は水分がほとんどを占めています。玉ねぎだけではミネラルやビタミン類をわずかな量しか摂取できません。
しかし、玉ねぎに含まれるケルセチンという物質には、抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用、降圧作用などがあるとされています。
玉ねぎの甘み成分であるオリゴ糖は、整腸作用があるため、便秘改善も期待できます。
さらに、辛味成分の元である硫化アリルという物質は、消化液の分泌を促したり、体温を高めたりする効果があります。
栄養素が少ないながらも、多くの嬉しい効果があることがわかりますね。
授乳中に安心して玉ねぎを食べるための4つの注意点
たまねぎをより安心して食べるために気をつけてほしいポイントが4つあります。
1.食べ過ぎない
どんなに優れた効能を持った食材でも、他の食事が入らないほど食べるのは栄養バランスが悪くなるので良くありません。
母乳は母体の栄養状態がよほど悪くならない限り、母体に吸収された栄養素からある程度一定の濃度を保って作られるようになっているため、玉ねぎを食べても成分の変化はありません。
しかし、玉ねぎやニンニクなどの香りの強いものを食べた場合には、一時的にその風味が母乳に移行する可能性があるとされています。
赤ちゃんによっては、その風味の変化に戸惑い哺乳量に変化が出る可能性もあります。
生命維持に必要な程度哺乳できていれば問題はなく、飲み方に変化があっても授乳をやめる必要はありません。
2.涙で不注意になることも
玉ねぎを切ると涙がでてくることがありますよね。
切ることで細胞が破壊されると同時に、異なる成分が混ざり合い、粘膜に刺激を与えることで涙が出るのです。
くれぐれも涙の影響で手元が不注意にならないようにしてくださいね。
3.正しい保存方法を行う
新玉ねぎは、冷蔵庫では1週間ほど保存できますが、首の部分から傷みやすいので、なるべく早く食べるようにしましょう。
乾燥した玉ねぎは、低温で風通しが良いところに保管することで、2~3ヶ月は保存が可能です。
ネットなどに入れて吊るしたり、新聞紙にくるんでおくと良いでしょう。
関連記事⇒玉ねぎの冷凍・冷蔵の仕方と賞味期限って?保存方法と6つのメニュー
4.生で食べる時は食中毒に注意
新玉ねぎやアーリーレッドなどはスライスして生で食べることも多いでしょう。
しかし、生で野菜を食べる場合、調理器具や手指を介して、他から食中毒の原因菌が移らないよう注意しましょう。
授乳中に食中毒になった場合、菌が母乳を介して移行することはありませんが、下痢や嘔吐が続くと水分不足から母乳の出が悪くなったり、赤ちゃんのお世話が大変になってしまいます。
授乳中におすすめな玉ねぎを使ったレシピ
玉ねぎは主役にもなれる!
いつもの炒め物や煮物以外の玉ねぎメニューを紹介します。
じっくり炒めた玉ねぎをスープで煮込み、バゲット・チーズと一緒にトースターで焼き上げれば完成!
体がポカポカ温まります。
すりおろしたたっぷり玉ねぎと生姜やにんにくの手作りソースが味の決め手に!
鶏肉に変更してアレンジもできます。
まとめ
玉ねぎにはそれほど栄養素は含まれていませんが、ケルセチンという物質による抗酸化作用、抗炎症作用、抗腫瘍作用、降圧作用などや、甘み成分であるオリゴ糖による整腸作用、辛味成分の硫化アリルによる消化液分泌促進、体温上昇効果が期待できます。
明らかなデメリットはないものの、栄養バランスや風味の変化の可能性を考慮して食べ過ぎは控えましょう。
調理の際はよく切れる包丁を使用し、たまねぎを良く冷やしたりレンジで加熱しておくと、切る時に涙が出るのを抑えることができますよ。
玉ねぎの種類にあった方法で保存し、生で食べる際は調理時に食中毒菌に注意しましょう。
食中毒になった場合、母乳を介して赤ちゃんに菌が移行することはありませんが、お母さんの症状が強いと母乳の出や悪くなったり、赤ちゃんの世話をする体力が落ちる可能性があります。
玉ねぎは主役からわき役まで、たくさんの料理に使うことができます。
他の食材とバランスよく食べて、おいしく玉ねぎの効果をいただきましょう。