丹を使った名前25選~丹の意味や由来と読み方を徹底解説!

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「丹」という漢字について

音読み:タン
訓読み:あか、に、まごころ
画数:四画

姓や名前に用いられる場合には、他にも読み方があります。

「あかし」「あき」「あきら」「まこと」「あけ」などです。

目次

「丹」の意味や由来や成り立ちと特徴

漢字の由来は、「天然の鮮やかな赤い色」。

成り立ちは、掘った井戸の中に赤い鉱石が見えている象形文字です。

特徴は、漢字の真ん中に置かれた「﹅」。

これが赤い鉱石を表しています。

意味は、「赤い土」「濃い赤色」「真心」「練り合わせて作ったよく効く薬」。

「丹」とは、自然の中にある鮮やかな赤色を示します。

最初は土を掘り返した中にある赤い鉱石だけを指しましたが、やがては木の実や花びら潰した時に滲み出る赤い汁も含まれるようになりました。

つまり、「赤」全体を表す漢字なのです。

この象形文字ができた頃は、「赤」というのはとても神聖な色でした。

そのため、国王が住む宮廷や神を祀る神社の柱にだけ塗ることを許されていたのです。

漢字の成り立ちには諸説あって最初は井戸だった象形が、いつの頃からか、赤を塗る宮廷や神社の形を表すようになったとも言われています。

「真心」と「薬」が意味に含まれた理由

古来より血は「結束」を意味していました。

家族はもちろんですが、仲間や主従が互いに裏切らない証として、酒の中に自分の血を1滴落して相手に飲ませる習わしがありました。

その名残は現在でも残っています。

血の色が赤いことから、「真心」を意味するようになりました。

そして、古代の王は「不老不死」を切望しました。

鉱石や木の実などの自然界にある様々な赤いものを練り合わせて薬を作らせました。

そのことから、「丹」は薬を意味するようになったのです。

「丹」を使った熟語

「丹」は赤を表す漢字のため、色を示す熟語が多く見られました。

また広義の意味での血族である民族や真心、長寿を願う熟語も見受けられました。

色を示す熟語は重複するので省きましたが、その他の熟語を一部だけ書き出してみました。

二字熟語・・・鉛丹、黄丹、金丹、契丹、丹砂、丹誠、丹精、丹念、練丹
三字熟語・・・光明丹、延歳丹、反魂丹、丹後縞、

「丹」の漢字は熟語よりも、名詞や表現に使われることが多いようです。

「丹」の説明の仕方

口頭で名前を伝える際、どういった漢字を書くのか聞かれる時があります。

例えば、あなたの名前が「丹子(あきこ)」だとします。

その場合、「丹」をどのように説明すればよいのでしょうか。

ここで例を挙げてみます。

・「あきこのあきは、仁丹の丹です」
・「あきこのあきは、牡丹の花の丹です」

これはちょっと難しいかもしれません。

「丹」という漢字は、すっと頭に浮かばない文字だからです。

相手の理解力に期待しながらも、なんとか伝わる工夫をしてみてください。

「丹」を使った名前の有名人・芸能人

大鶴 義丹さん(おおつる ぎたん・俳優、小説家、映画監督)
呉 長丹さん(くれ ちょうたん・飛鳥時代の官吏、遣唐使の大使として唐に赴く)
小沼 丹さん(おぬま たん・大正から平成の小説家、英文学者)
異浦 丹後さん(ことうらの たんご・平安時代から鎌倉時代の歌人、歌仙のひとり)
下川 丹斎さん(しもかわ たんさい・江戸時代前期の能役者笛方)
加藤 春丹さん(かとう しゅんたん・江戸時代中期の陶工)
芥川 丹邱さん(あくたがわ たんきゅう・江戸時代中期の儒者)
杉山 丹後掾さん(すぎやま たんごのじょう・江戸時代の古浄瑠璃の太夫)
山陰房 丹猿さん(さんいんぼう たんえん・明治から大正の狂歌師)
小野寺 丹元さん(おのでら たんげん・江戸時代後期から明治期の蘭方医)
西村 丹治郎さん(にしむら たんじろう・昭和の政治家)
野崎 丹斐太郎さん(のざき にいたろう・明治から昭和の実業家)

「丹」を名前に用いる場合は、意味よりも響きを重視したものが多い

色を示す漢字なので、これを名前に用いる時は、意味よりも響きの良さを重視することが多いようです。

この漢字は、平成以前は「たん」以外に使われることはあまりなく、女の子の名付けには不向きでした。

けれども、漢字のもつ「まごころ」という意味を知り、女の子にもぜひ使いたいと望む親が増えてきました。

「丹」を使った名付け候補

丹都(まこと)
丹永(あきえ)
丹音(あかね)
丹穂(あきほ)
丹(あきら)
丹莉(あかり)
丹矢子(あやこ)
友丹(ゆうあ)
丹奈(にな)
牡丹(ぼたん)
丹海(あけみ)
紗丹依(さにい)
丹菜(あかな)
丹子(にこ)
丹瑚(たんご)
丹耶奈(あやな)
真丹(まあ)
丹花実(たかみ)
丹恵(あきえ)
丹花(あか)
丹希乃(あきの)
智丹(ちあ)
丹依(あい)
丹苗子(たえこ)
丹湖(あこ)

組み合わせる漢字によって、とても可愛くなる

かつては使い辛かった「丹」の字も、組み合わせる漢字によってはとても可愛い名前に変わります。

男の子よりは女の子の方に向いているでしょう。

可愛くしようと思えば「丹」の前後に可愛らしい漢字を、知的な感じにしようと思えば古風な漢字を、それぞれつけてあげてくださいね。

子供成長と健康を願うならこの「丹」が最適

「丹」という漢字の意味で忘れてはならないのは「薬」です。

古代の王が願った「不老不死」。

実際には不老不死は不可能ですが、健康と長寿を願う。

これこそが愛しい我が子に親が望むことではないでしょうか。

まとめ

今回は「」にまつわる意味や熟語、実際に使われる名前の例などを紹介しました。

大切なお子さまの名付けの参考にしていただければ幸いです。