シュワシュワっと喉ごしがよく、すっきりできる炭酸飲料。
夏場の暑い時期や、スポーツの後などに飲むと、とても美味しいですよね。
小さな子供さんや赤ちゃんがいるときに、目の前でお母さんが美味しそうに炭酸飲料を飲んでいると、”飲みたい!ちょーだい!”と訴えてきて困ったことはありませんか?
「そもそも赤ちゃんって炭酸飲料を飲んでもいいの?」
「炭酸飲料を飲ませない方が良いと言われるのはなぜ?」
「炭酸飲料を使ったレシピを知りたい!」
赤ちゃんはいつから炭酸飲料を飲んでもよいのか、糖分がはいっていない炭酸飲料ならいいのか、などの疑問をよく耳にします。
今回は、赤ちゃんと炭酸飲料について次のことをご紹介していきます。
- 赤ちゃんは何歳から炭酸飲料を飲める?
- 炭酸飲料の4つの注意点
- パクパク期のおすすめレシピ
周りのお母さんたちでは、ジュースや炭酸飲料を幼少の頃から子どもに飲ませているという話も聞きますが、実際はどうなのでしょうか?
炭酸飲料や赤ちゃんの飲み物に疑問を持っているお母さんの参考になれば嬉しいです。
目次
赤ちゃんには、いつから炭酸飲料を飲ませて大丈夫?
炭酸飲料といっても、糖分が入っていない炭酸水や、甘さが強いコーラ、フルーティなソーダなど、様々な種類があります。
どの種類にも、”~歳から飲めます”という明確な表示はありません。
炭酸水は、
- 二酸化炭素と水で作られたもの
- 天然の炭酸水のもの
- 塩化カルシウムなどが含まれたもの
以上の3種類にわかれているので、自然のものではない炭酸水もあります。
甘い炭酸飲料には、糖類、着色料、酸味料、香料などが含まれており、コーラにはカフェインも入っています。
また甘い炭酸飲料には、たくさんの添加物や糖分が含まれているので、1歳を過ぎてからでもあまりおすすめできません。
天然の炭酸水は、体には害がないので、1歳を過ぎてから少量を飲ませるのは良いでしょう。
中には、炭酸水の泡の刺激を気に入って、喜んで飲んでくれる赤ちゃんもいるようです。
炭酸水にも、強炭酸のものや微炭酸のものがありますが、刺激の少ない微炭酸がおすすめです。
市販のものでしたら少しお値段が高いですが、「ペリエ」「ゲロルシュタイナー」などの天然炭酸水が安心でしょう。
炭酸飲料は1歳を過ぎてから、少しずつシュワシュワ感を楽しませてみましょうね。
関連記事⇒赤ちゃんはイオン水をいつから飲んで大丈夫?2つの注意点と選び方
炭酸飲料はこれに注意!飲みすぎてはいけない4つの理由
1歳以降であれば、赤ちゃんに炭酸飲料を与えても大丈夫ですが、4つの注意が必要です。
1.甘い炭酸飲料には、糖分が多く含まれている
コーラやソーダ、ファンタグレープなどの甘い炭酸飲料には、想像以上にたくさんの糖分が含まれています。
コカ・コーラを例にすると、500mlのペットボトル1本に、約角砂糖14個分の糖分が含まれているそうです。
パクパク期の赤ちゃんの砂糖の摂取量は、4~5gを推奨されています。約角砂糖1個分ですね。
炭酸飲料を飲んでしまうと、あっという間に1日分どころか、何日分もの砂糖を摂取してしまうことになります。
飲みすぎもよくありませんが、3歳くらいまでは、できるだけ甘い炭酸飲料は飲ませないようにしましょう。
2.ゼロカロリー、シュガーレス、ダイエット食品の炭酸飲料も注意が必要
「甘い炭酸飲料には、たくさんの砂糖が含まれているから、シュガーレスであればいいのかな?」
いえいえ、そうではありません。
砂糖の代わりに、カロリーのない人工甘味料で甘みを付けている場合があります。
人工甘味料には、アスパルテーム、スクラロース、難消化性デキストリンなど、種類が豊富にあります。
それらは、砂糖の何倍もの甘さがあると言われています。
確かに、カロリーがないものもありますが、人工甘味料が含まれているものは、赤ちゃんには飲ませない方がよいでしょう。
関連記事⇒赤ちゃんは砂糖をいつから食べて大丈夫?7つの注意点と与え方
3.虫歯の原因になる
炭酸飲料を飲むと、歯が溶けるという噂がありますが、実際はどうなのでしょうか?
結論から言えば、本当に溶けます。
しかし、これは歯単体を炭酸飲料に長時間漬けていたらというお話で、4週間ほど漬けていたらほとんど溶けます。
引用元:いしはた歯科クリニック HP
「いやいや、歯が溶けるのは迷信だ!」という人や記事も目にしますが、歯を溶かす原因には成り得るのです。
甘い炭酸飲料を飲むことで、口の中が酸性になり、虫歯の原因菌であるミュータンス菌が繁殖しやすくなります。
そのため、少量の炭酸飲料を飲ませてあげたあとは、時間をあけずに水やお茶で口をゆすぐようにしましょうね。
4.炭酸飲料を飲みすぎると興奮したり、攻撃的になったりする
アメリカの研究で、5歳児3000人を対象とした調査報告があります。
小児科学誌で発表されたもので、アメリカの子どもの半数は1本、そのうち4%は4本以上、コーラなどの炭酸飲料を飲んでいることが分かりました。
日本よりも圧倒的に多いですね。
炭酸飲料をたくさん飲んでいた子どもは、水やお茶を飲んでいる子どもに比べると、「攻撃性が高い」という研究結果が出たそうです。
落ち着きがなくなったり、けんかをしたりなど、その原因ははっきりとは分かっていないものの、
炭酸飲料を飲むと眠れなくなる、興奮することがあるという研究もあるので、赤ちゃんや子どもに飲ませる量は、大人がコントロールしてあげたいですね。
シュワシュワ好きな赤ちゃんのために。カミカミ期のおすすめレシピ
1歳~1歳半の離乳食完了期から飲める、シュワっとした炭酸飲料が好きな赤ちゃんに、体に害のないレシピをご紹介します!
初めての炭酸を与える際の参考にもしてみてくださいね。
すりおろしりんごソーダ
<材料>
- ペリエ(天然の炭酸水であればOK) 20㏄
- りんご 4分の1個
<作り方>
1.リンゴの皮をむき、すりおろします。
2.1に天然の炭酸水を入れれば、出来上がりです。大人が飲んでも美味しいですよ。
ぷるシュワ♡ゼリーソーダ
<材料>
- 100%果汁ジュース 250㏄
- ゼラチン 4g
- 天然の炭酸水 80㏄
- ももなどの果物 少量
<作り方>
1.ももやリンゴ、みかんなどおうちにある果物を角切りにします。
2.ゼラチンを100%果汁ジュース大さじ2でふやかし、レンジで溶かします。
3.ジュースに2をいれて、よく混ぜ、炭酸水も加えます。
4.カップやグラスに、果物を少しいれて、3を注ぎ、冷蔵庫で冷やします。
5.プルプルに固まったら出来上がりです。
サクサククラッカー
<材料>
- 薄力粉 75g
- ベーキングパウダー 1g
- 塩 1g
- オリーブオイル 小さじ2
- 天然の炭酸水 40㏄
<作り方>
1.ボウルに薄力粉とベーキングパウダー、塩をいれてよく混ぜます。
2.1にオリーブオイルもいれ、すり混ぜます。
3.さらに炭酸水も加えて、まとめていきましょう。
4.生地がまとまってきたら、潰してから半分に折り畳み、さらに伸ばします。これを4回繰り返しましょう。
5.生地を綿棒で2㎜厚に伸ばします。
6.切り分けて、天板にクッキングシートを敷き、その上に並べます。
7.生地にフォークで穴を開けていきます。
8.200℃に予熱したオーブンで10分焼き、裏返して10分焼いたら出来上がりです。
まとめ
甘い炭酸飲料には、たくさんの砂糖や人工甘味料が含まれています。
赤ちゃんや子どもが小さい時期には、天然の炭酸水のほうが安心ですね。
甘さを足したいときには、おうちにある果物や、100%果汁ジュースなどで割って、炭酸の刺激を薄めてから少し飲ませてあげる方法がおすすめです。
果物が苦手な赤ちゃんでも、ゼリーなどに入れてみると、喜んで食べてくれるかもしれませんよ。
注意することが多い炭酸飲料ですが、上手にアレンジして楽しみながら、炭酸の感覚を覚えていけたら良いですね。