加熱するとトロトロになる冬瓜は、煮込み料理やスープにして調理するととってもおいしい野菜です。
赤ちゃんの離乳食が始まると、いろいろな野菜を食べさせてあげたいですよね。
そこで気になるのが、冬瓜はいつから赤ちゃんに食べさせていいのか?ということ。
私にも娘が一人おり、冬瓜をよく普段の料理に使っていたので、「冬瓜はいつから赤ちゃんに食べさせていいのだろう」と疑問に感じたことがありました。
- 赤ちゃんには冬瓜を何歳から食べさせていい?
- 冬瓜を赤ちゃんに食べさせるときのポイントを知りたい!
- アレルギーの心配は?
- 冬瓜を食べやすく!赤ちゃん喜ぶ冬瓜レシピ
私と同じように、離乳食への冬瓜の上手な取り入れ方を知りたいという人のために、詳しく調べてみました。
簡単に作れて赤ちゃんでも食べやすい冬瓜レシピもあわせて紹介していますので、離乳食作りの参考にしてみてくださいね。
目次
赤ちゃんには冬瓜をいつから食べさせても大丈夫?
冬瓜は『冬』という字があてられていますが、実際は夏の野菜です。
涼しいところで保管すれば、冬まで持つという意味で「冬瓜」という名前が付けられているそうです。
そんな冬瓜ですが、見た目の皮の固さとは異なり、加熱するととろけるほどに柔らかくなるのが特徴です。
トロトロになった冬瓜は赤ちゃんでも食べやすく、離乳食が順調に進んでいれば、離乳食初期のゴックン期(5か月頃)から取り入れることができます。
気になる冬瓜の栄養
赤ちゃんに食べさせる野菜は栄養面も気になります。
冬瓜はどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
- ビタミンC
- 葉酸
- カリウム
- マグネシウム
これらのほかにビタミンEやビタミンBなども含まれていますが、ごく微量です。
冬瓜はほとんどが水分で、栄養価はそこまで高いとはいえません。
しかしカリウムの含有量は豊富で、体内の塩分を排出し、塩分濃度のバランスを整える働きがあります。
栄養面で、というよりは、季節の野菜を味わうという目的で赤ちゃんの離乳食に取り入れるといいでしょう。
関連記事⇒赤ちゃんの離乳食できゅうりはいつから食べて大丈夫?3つの注意点とおすすめレシピ
赤ちゃんに冬瓜を食べさせるときの3つのポイント
冬瓜はほんの少しだけ苦味がある野菜です。
大人にはほとんど気になりませんが、赤ちゃんは苦味を感じてしまうことがあるかもしれません。
赤ちゃんでもおいしく冬瓜を食べられるようにするには、どのような工夫をすればいいのでしょう。
- 皮は厚めに剥いて柔らかくなるまで加熱
- うま味のある食材と組み合わせて
- アレルギーにも気を付けよう
ここでは3つのポイントを紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
1.冬瓜の皮は厚めに剥いてしっかり加熱しよう
冬瓜は皮が厚く固いことが特徴です。
やや厚めに剥くことで、柔らかく調理することができます。
皮はピーラーでは剥きにくいので、包丁で剥いたほうがいいでしょう。
○下ごしらえの方法
1.冬瓜を5cmほどの輪切りにする
2.包丁で皮を削ぐようにして剥く
3.中心の綿のような部分は種なので、しっかり取り除く
4.たっぷりのお湯で冬瓜が半透明になるまでゆでる
これで下ごしらえはOKです。柔らかくなった冬瓜を離乳食に使いましょう。
2.冬瓜はうま味のある食材と相性良し!
冬瓜はあっさりした味わいの野菜です。
赤ちゃんに食べさせる離乳食は、基本的には味付けが必要ありません。
しかし冬瓜は味わいが少ないため、赤ちゃんに食べさせるときにはうま味のある食材と組み合わせるのがおすすめです。
- だし汁を合わせる
- スープの具として使う
- トマトと一緒に煮る
- シラスや鶏肉などと和える
以上のように他の食材と一緒に調理するのがおすすめです。
あんかけにしてもおいしくいただけますよ。
赤ちゃんが好きなメニューに取り入れてみてもいいですね!
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3.冬瓜のアレルギーにも気を付けよう
離乳食が始まると、アレルギーについても気になります。
冬瓜にはアレルギーの心配はあるのでしょうか。
消費者庁が発表したアレルギーの情報によると、冬瓜はアレルギーのリスクは少ないようです。
表示が推奨されている27品目の食品にも含まれていません。
(参照:消費者庁『アレルギー表示について』より)
しかし食品である以上、アレルギーがまったく出ないとは言い切れません。
赤ちゃんに冬瓜を初めて食べさせるときは、「もしかしたらアレルギーが出るかもしれない」ということを頭に入れておきましょう。
冬瓜を食べさせたあとに、
- 口の周りが赤くなる
- 口の中や喉が腫れている
- じんましんが出る
- 鼻水や咳が出る
- おう吐
- 下痢
これらの症状が出たらアレルギーの可能性があります。
症状がひどくなる前に早めに小児科に相談しましょう。
以下の3点は、赤ちゃんに初めての食材を与えるときの基本です。
- ひと口だけ与える
- 食べさせたあと1時間は様子を見る
- 医療機関が開いている平日の午前中に食べさせる
お母さんも赤ちゃんも安心して食事ができるように、必ず守るようにしましょう。
簡単!おいしい♪赤ちゃん喜ぶ冬瓜レシピ2選
冬瓜は加熱をするとトロトロの食感になるので、赤ちゃんにも食べさせやすい野菜です。
うま味のある食材と組み合わせて、食べやすく仕上げてあげましょう。
しっかり味を付ければ大人でもおいしく食べることができるので、試してみてくださいね。
冬瓜とシラスのトロトロ
○材料(赤ちゃん1人分)
冬瓜・・・15g
シラス・・・小さじ2分の1
だし汁・・・大さじ1杯
水溶き片栗粉・・・適量
○作り方
1.冬瓜は皮と種を取り除き、たっぷりのお湯で柔らかくなるまでゆでます。
2.冬瓜は月齢に合わせた大きさに切っておきましょう。
3.シラスは茶こしに入れて熱湯をまわしかけ、塩抜きをしておきます。
4.耐熱容器にだし汁と冬瓜、シラスを入れて、水溶き片栗粉を少々加えて混ぜます。
5.レンジで30秒ほど加熱をします。
6.とろみがつくまで加熱を繰り返したら完成です。
※大人用には塩やしょうゆで味をつけましょう。
冬瓜のネバネバ和え
○材料(赤ちゃん1人分)
冬瓜・・・10g
オクラ・・・2分の1本
納豆・・・小さじ1杯
だし汁・・・少々
○作り方
1.冬瓜は皮と種を取り除き、たっぷりのお湯で柔らかくなるまでゆでます。
2.オクラも柔らかくなるまでゆで、中のタネを取り除いて細かく刻みます。
3.冬瓜は月齢に合わせた大きさに切っておきましょう。
4.すべての材料を混ぜ合わせたら完成です。
※大人用にはしょうゆをプラスして味を付けましょう。
冬瓜は月齢に合わせて大きさを変えよう
冬瓜は見た目の皮の固さとは異なり、身は柔らかく加熱するとトロトロの食感になります。
赤ちゃんの離乳食にも向いている野菜なので、冬瓜が旬を迎える夏から冬にかけて、積極的に離乳食に取り入れてみてくださいね。
冬瓜はしっかり加熱をすればスプーンの背でも簡単につぶすことができます。
取り分け調理にもおすすめですので、大人も一緒に楽しみましょう。
赤ちゃんに冬瓜を食べさせる時には、
- 皮は厚めに剥いて柔らかく加熱
- うまみのある食材と合わせて
- アレルギーにも気を付けよう
これらのことに注意して与えてください。
ちなみに我が家では冬瓜よりも冬瓜に似た食感の夕顔をよく食べます。
夕顔も冬瓜と同じようにトロトロの食感になり、冬瓜よりも苦みが少ないため赤ちゃんでも食べやすそうでしたよ。
離乳食から幼児食に移行したら、煮るだけでなく炒めるなどして食べさせてみるのもおすすめです!