妊娠糖尿病とは?胎児への影響と妊娠中に気をつける7つの予防策と解決策

スポンサードリンク

妊娠中期を過ぎると気を付けないといけないのが糖分や塩分ですよね。

あまり甘いものばかりを食べていると妊娠糖尿病の発症リスクが高まります。

太りにくいから大丈夫!と思っている方でも妊娠中には体質が変わり体重が増加してしまう事も。

ここでは「妊娠糖尿病の何が危険なの?妊娠糖尿病の予防策や妊娠糖尿病になってしまった時の解決策はあるの?」といったお悩みにお答えしていきますね。

目次

■知っておきたい!妊娠糖尿病の事

妊娠糖尿病というのは、妊娠中のみの糖尿病を患う場合に「妊娠糖尿病」と診断されます。

妊娠前から糖尿病と患っている方や妊娠中に明確な糖尿病とわかる場合は妊娠糖尿病とは呼びません。

妊娠糖尿病は糖尿病よりも軽度な場合が多く、高血糖になることで胎児にも影響が出てしまう事が考えられます。

その他には、合併症のリスクもあるため、妊娠糖尿病の予防策をしっかりと把握しておきましょう。

合併症には以下のような病状が見られます。

<ママ>

  • 羊水量が大幅に変化する
  • 妊娠高血圧症候群
  • 網膜症
  • 肩甲難産
  • 腎症

<胎児>

  • 流産や死産
  • 新生児黄疸
  • 先天性疾患(形態異常や内臓の異常など)
  • 巨大児
  • 多血症

食事療法を行って数値が良好で母子ともに他に問題がない場合は、死産のリスクは極めて低くなります。

インスリン注射を行う治療法の場合は、分娩前のテストで胎児評価を行う必要があります。

■妊娠糖尿病の発生率は?

日本の糖尿病の発症率は一気に増えていて、妊娠糖尿病に関しても同じ傾向にあります。

過去の検査規準だと、妊娠糖尿病の発症率は2.92%でありましたが、2010年に大規模な検査基準となる改正があったことから、妊娠糖尿病の発症率は12.08%で約4倍に膨れ上がった事が確認できました。

しかし、その結果は全ての人に75gぶどう糖負荷試験を実施した結果なので、スクリーニング陽性者だけぶどう糖負荷試験を実施した際は、やや少なくて7~9%の発症率ということになります。

妊婦は非妊娠時と比べても軽い糖代謝異常が見つかり易い状態にありますから、絶対にスクリーニングをして貰い、それ以降の体調維持に有効活用していきましょうね。

■妊娠糖尿病になった時の食事は?

妊婦が妊娠糖尿病を患ってしまった時は「分食」といい食事の頻度数を増加して、空腹を避けるために、1日4~6回に増やしてカロリーを制限した食事療法を行っていきます。

■正常な血糖値はどのくらい?

ママの血糖値が高めだと、胎児が巨大化してしまう、無事に生まれたとしても、その後に様々な合併症を発症しやすくなると考えられます。

更に、ママ自身にも数多くの産科的合併症を発症しやすくなるのです。

赤ちゃんやママ自身の合併症を予防するためには、妊娠中の血糖管理を問題のない状況にすることが欠かせなくなります。

極力、血糖値の正常の妊婦さんと同様の血糖値の数値になるように治療を実施します。正常な血糖値は以下に述べています。

  • 食前:血糖値100mg/dL未満
  • 食後1時間:血糖値140mg/dL未満
  • 食後2時間:血糖値120mg/dL未満

■妊娠糖尿病の7つの予防策を教えて!

妊娠糖尿病は自覚症状が見られないことが問題です。

発熱や動悸、むくみや息切れといった決め手となる不調が見られません。

妊婦健診による診察だけでしか分かりません。

尿検査で、尿糖「+」と先生に付けられると、少し心配になりますよね。

しかし、この時を日々の生活を見つめ直す出発点としてみて下さいね。

  1. きちんとした暮らしを送る
  2. 気軽にできる運動をする
  3. 毎日朝・昼・晩の御飯。主食・主菜・副菜をしっかりと摂る
  4. あっさりの和食中心の食生活をする
  5. 鉄分がいっぱい含まれた食事を摂る
  6. 外食やコンビニ食は避ける
  7. デザートは果物中心に過食は糖質取りすぎ注意

ほんの少し慎重になる事で、日常の生活が違っていきます。

そのため、深刻な病気を防止して、ママ自身と胎児の健康に結び付きますよ。

■妊娠糖尿病の解決策・治療は?

妊娠中に過度な運動は避けないといけないので運動での体重管理ができません。

その為、入院して食事療法を主に治療を進めていくことになります。

妊娠を諦めずに食事制限療法で持続することが叶いますから、安心して下さいね。

 ◇療法

  1. 食後に血糖値が上昇しないことを心掛ける
  2. 食事の頻度数をアップして空腹を避ける

◇食事の管理を徹底しても改善しない場合

・インスリン注射を行う

妊娠を継続して赤ちゃんが大きくなるにつれてインスリン注射の使用量が増加します。

乳児を出産後は、通常ならば数値は元に戻りますのでインスリン注射の量を減らす、中断する事が可能となります。

◎インスリン注射は保険適用?費用を教えて!

インスリン注射は妊娠28週目までに食事療法で改善されない場合に胎児巨大化などの予防の為に実施されます。

使用量には個人差があり、1日1回で済む方もいればそうではない方もいます。

妊娠糖尿病を発症する妊婦の約30%はインスリン注射での治療となりますので食事療法で改善しない方も多いのです。

費用の目安は約1~2万円です。

医療機関により詳細は異なりますので、気になる場合は事前に問い合わせしておきましょう。

■妊娠糖尿病は母乳をあげられる?産後どうなるの?

赤ちゃんが産まれてから母乳を与える事で、赤ちゃんの糖尿病リスクを低減させることがわかっています。

その為、母乳を中心に授乳をしていくと良いですよ。

母乳があまり出ない方でもミルクと併用して授乳を持続していくことで徐々に出るようになる事もありますので、気長に頑張りましょう。

産後のママは6~12週間後に再度ブドウ糖負荷試験をしてもらって、完治しているかを確認してもらいます。

1度妊娠糖尿病に患うと通常よりも7倍も再発の可能性が高くなりますので、一定サイクルで検査をしてもらいましょう。

  1. 授乳は2型糖尿病の発症防止になる
  2. 1型糖尿病の頻度数はおっぱいを飲み続けていた乳児の場合は少ない
  3. 妊娠糖尿病であった女性だと授乳が糖尿病に対する進行を抑制する
  4. 糖尿病のママの乳児だと、授乳をすることで太りすぎや糖尿病の発生が少なくて済む等の研究結果も。

■まとめ

産後は忙しいと思います。

赤ちゃんとの新たな暮らしに徐々に慣れてきたときに、再度ご自身の血糖管理や体重が妊娠より前の段階に戻ってきたかどうかをチェックしてみて下さいね。