妊婦は登山をしちゃダメ?妊娠中の山登り7つの影響や効果と注意点

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近年では登山する女性も多く増えましたね。

それは”山ガール”という言葉ができたほど。

また、「妊娠中に登山にいった」というブログなども多くみられます。

では実際のところ、妊婦は登山にいっても大丈夫なのでしょうか?

今回は妊娠中の登山について注意点を紹介します。

・妊婦は登山をしてもいいの?

・妊娠中の登山の注意点7つ

・妊娠中の標高の高い山での危険性5つ

妊娠中の登山はどこまでなら安全でそこから危険なのかを知ることが大切です。

妊婦でも安全にできる登山を知ることで、妊娠中でも登山を楽しむことができるでしょう。

目次

妊娠中の登山は高すぎなければ大丈夫

妊婦が登山をしてもいいのかどうか、その答えはどちらとも言えません。

登山といっても標高が高い登山からハイキング程度の登山まで、実に様々な種類があります。

妊婦が標高の高い山に登ることはもちろんいけませんが、ハイキング程度の軽い登山なら医師と相談すれば大丈夫なことが多いです。

したがって、妊娠中は軽いハイキング程度の登山なら大丈夫でしょう。

ハイキングに行く際には妊娠経過が順調でなければいけません。

必ず医師と相談してから決めるようにして下さい。

妊娠中の登山の注意点7つ

妊婦が登山する際には、ハイキング程度の標高の低い山のみが良いでしょう。

妊婦が登山する際には以下の点に注意しましょう。

  • 標高の高い山には登山しない
  • 必ず家族や友人と供に行動する
  • 平坦な道がある山を選ぶ
  • 安定期の間だけにする
  • 体調の良い日に行う
  • こまめに休憩や水分補給をする
  • 天気のいい日に行う

標高の高い山は酸素が薄く、母体・胎児ともに良い影響を及ぼしません。

できれば標高2500mまでにしておくのが良いでしょう。

また妊娠中は体調が安定しにくい期間でもあります。

万が一何かあった場合にも備え必ず誰かと同行し、一人で行くことが無いようにしましょう。

妊娠中はアップダウンが激しい道は体には負担が大きすぎます。

道のりが平坦で心拍があまり上がりすぎないような道を選びましょう。

妊娠初期はつわりで体調が安定しないことが多いのはもちろん、自然流産の可能性が高い時期でもあります。

もしも登山を、と考えているのであれば安定期に入ってから妊娠16週以降にしましょう。

そういうと、中には妊娠超初期で妊娠に気づかず登山をしてしまった方が、流産の心配をされるかもしれません。

しかし妊娠超初期段階の流産の原因は、ほとんどが染色体異常とされています。

この時期は胎盤も出来上がっていませんので、登山が流産に直接影響することは極めて低いと考えて良いでしょう。

もし心配なようでしたら一度医療機関を受診して相談してみてください。

そしてお腹が大きくなる妊娠後期では、お腹が張りやすいことやバランスがとりにくくなることから、安定期までにしておく方が安全です。

ご存知の通り、山の天気は変わりやすく、妊娠中は体温調整がうまくできません。

気温に合わせて調節できるような服装を心がけてください。

また脱水に注意し、こまめな水分補給をし、適度に休憩を挟むなど体調に配慮しながら楽しむようにしましょう。

妊娠中の標高の高い山での危険性5つ

妊娠中に標高の高い山に行くとどのような影響が出るのでしょうか?

・標高の高い山では高度障害、いわゆる急性高山病になる

・高山病の治療薬が妊婦には使用ができない

・妊婦は過呼吸になりやすい

・妊婦は脱水症状になりやすい

・妊婦は転倒する危険性が高い

標高の高い山では妊娠していなくても高山病になることが十分に考えられます。

妊娠中に高山病になると、妊娠周期によっては治療薬が使えないことがあります。

治療薬によって胎児に奇形を引き起こす可能性があることや、重篤な新生児黄疸を起こす可能性があるため禁忌とされているのです。

高所では自然と呼吸数が増えます。

妊婦はお腹が大きくなることで横隔膜が上に押し上げられるため呼吸が浅くなりやすく、過呼吸になる確率が上昇。

呼気から水分が失われることや、妊娠している時状態からも脱水症状にもなりやすいことが考えられます。

登山途中で体調に異変が起きた場合にすぐに必要な処置が受けられない可能性も。

登山する道の状態によっては滑りやすく、妊婦のお腹のふくらみ具合によっては、バランスがとりにくいなど、転倒する危険性も十分にあります。

このように妊娠中の登山にはいくつかの危険性があるのです。

よって、標高の高い山への登山は妊娠中には避けましょう。

妊娠中の登山は紫外線に注意

妊婦がハイキングをする際にはもう1つ注意して欲しいことがあります。

それは日差しです。

妊娠中ははだの防御反応からメラニンを作り出す細胞が活性化されており、妊娠していないときよりも、シミが出来やすい状態。

したがっていつも通りの紫外線ケアでは日に焼けやすくシミになりやすいので、いつも以上に入念に紫外線対策をしましょう。

日焼け止めはムラのないように、定期的に塗り直すこと、帽子や長袖などで紫外線自体を浴びないようにするのもいいでしょう。

まとめ

妊婦の登山は標高の低い山でのハイキングなど軽いものでとどめるようにします。

妊婦が標高の高い山に登ると急性高山病になった際に薬を使用できないこと、脱水症状になりやすいこと、転倒する危険性があること、万が一処置が必要になった際にすぐには対応できないなどの危険性があります。

また、酸素が薄いため、胎児も苦しい思いをするかも知れません。

したがって妊婦が登山する際は標高の高い山はやめ、高くても2500mくらいの標高にとどめておきましょう。

また万が一のことを考え、一人では行かないこと。

安定期に入ってから体調と天気が良い日を選んでいくようにしましょう。

行く前には必ず医師と相談し許可を得てからにしましょう。