妊婦は作り置きおかずを食べちゃダメ?作り置きごはん2つの注意点とおすすめ調理法

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作り置きの常備菜を用意しておくととっても便利。

でも、妊婦さんにはちょっとだけ注意が必要だと知っていましたか?

普段と比べて妊娠中は体のバランスが変わってしまいやすいもの。

そんなときだからこそ、食べ物には特に気を配っておかなくてはならないのです。

毎日のおかずに、安心して作り置きおかずを活用したい!

ならば、必要な知識を身につけておきましょう。

妊婦さんが常備菜を食べるときの注意点とオススメの調理法をまとめました。

目次

作り置きおかずを食べるとき知っておきたいリスク

作り置きおかずを妊婦さんが食べるときに、最も注意が必要なこと。

それは、食中毒です。

とりわけ、「リステリア菌」については気をつけておきたいところ。

厚生労働省でも、妊婦さんに向けての注意喚起が行われています。

リステリア菌由来で食中毒にかかると、下記のようなトラブルを起こします。

  • 発熱
  • だるさ
  • 頭痛
  • 吐き気

主な症状としては、この4つ。

一般的な風邪に似ている症状ですね。

そのため、リステリア菌の症状だとは気付かず見過ごしてしまうこともあるのです。

妊婦さんによっては、まったく症状を感じないというケースも。

「少し体調を崩す程度なら大丈夫かな?」と思う人もいるでしょうか。

けれど、リステリア菌の本当のこわさは、妊婦さん自身に対する影響ではありません。

リステリア菌によって引き起こされる最大の恐怖は、「おなかの赤ちゃんへの影響」です。

  • 流産
  • 早産
  • 先天性障害

このような、大きなリスクを呼んでしまうことにもなりかねません。

ですから、食中毒にかかる可能性は少しでも少なくしておかなくてはならないのです。

厚生労働省が発行するパンフレット「これからママになるあなたへ」の一文を見てみましょう。

(http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/dl/ninpu.pdf)

妊娠中は、一般の人よりもリステリア菌に感染しやすくなり、赤ちゃんに影響がでることがあります。

妊婦さんは、ホルモンバランスが乱れがち。

これによって免疫力が低下するので、食中毒にもかかりやすくなってしまいます。

作り置きおかずを用意するときには、管理をしっかりと行いましょう。

  • しっかりとおかずの中まで加熱する
  • 生ものは食べない
  • おかずはしっかり冷蔵庫で保存
  • 冷蔵庫に入っているものでも日数が経ったものは食べない

この4点を必ず守って、作り置きおかずを作ってください。

妊婦さんが食べる作り置きおかずは塩分にも気を配って

作り置きおかずについては、もう一つ注意が必要。

妊婦さんにとっての大敵「塩分」です。

妊娠中に塩分を摂りすぎてしまうと、母体の腎臓に負担をかけてしまいます。

これによっても、胎児に影響をおよぼすリスクがあるのです。

  • 流産
  • 早産
  • 赤ちゃんの発育不全
  • 赤ちゃんの循環機能へのダメージ

慢性的に塩分を摂りすぎると、これだけの悪影響が起こる可能性があります。

高血圧から妊娠高血圧症候群につながるリスクが高まりますので、毎日の食事から気をつけましょう。

作り置きのおかずは、日持ちをさせようと思えば思うほど高塩分になりがち。

一日7gの塩分摂取量を守って食事をするよう心がけましょう。

できるだけ少ない塩分で、早い日数で食べきるのが妊婦さんにとっての安心につながります。

作り置きおかずを作るときのアイディア

ここまでに色々とリスクをお話して来ました。

ですが、もちろん作り置きおかずを食べてはいけないというわけではありません。

下記のようなときに、常備菜があれば本当に便利。

  • 体がだるくて動きたくない日の食事
  • お弁当作り
  • 里帰り出産中の家族のごはん
  • 妊婦さんのカロリー管理

生活に上手く取り入れれば、ゆとりのある時間を持つことにもつながります。

いくつか、妊娠中の毎日に便利なアイディアをご紹介しましょう。

  • お酢やポン酢を調味料として使う
  • お肉に味付けをして冷凍庫にしまっておく
  • 炊き込みごはんや焼きおにぎりを作って冷凍庫にしまっておく
  • 味噌に顆粒ダシを混ぜたものを作っておく

作り置きのレシピはたくさんありますが、特に上記4つを実践すると食事が楽。

お酢には殺菌効果があるので、少量を味付けに使う料理はオススメです。

お肉と野菜をサッとポン酢で炒めたりするといいですね。

無塩の鮭を南蛮漬けにしておくのも手軽です。

焼肉ダレを揉みこんだ豚・牛肉や、唐揚げの下味をつけた鶏肉。

あたためてサッと食べられるごはんもの。

こうしたものを冷凍庫に入れておくと、サッと料理の支度ができます。

また、味噌に顆粒ダシを混ぜておくと、お湯を注ぐだけで簡単に汁物ができますよ。

食中毒予防の観点から、冷蔵品は2日くらい。

冷凍品は1週間くらいで食べきるようにしましょう。

いずれにしても、まずはかかりつけの産院で食事についてのアドバイスを受けておくと安心です。

作り置きのおかずを作る前に用意しておきたいアイテム

妊婦さんの作り置きごはんのために、あると便利なものがあります。

  • 塩分計
  • 消毒用アルコール
  • 保存容器
  • ジップ式の保存袋

自分がどれくらい塩分を摂っているか、意外と分からないもの。

塩分計があれば、食事に使った塩がどれくらいか、すぐにはかれます。

また、調理器具や保存容器を殺菌できるアルコールも衛生管理のために用意しておきたいですね。

アルコールは、必ず食品にかかっても大丈夫と記載があるものを選んでください。

料理は、お皿にラップ等で保存するのではなく清潔な保存容器を使って。

冷凍庫用には、ラップの上からジップ式保存袋を使用しましょう。

作り置きおかずで、毎日をちょっと楽に過ごそう

日々食べるおかずを、作り置きにすると色々と使いまわせて便利です。

ただし、妊婦さんが食べるときには、食中毒と塩分に十分注意をはらいましょう。

・あまり塩をきかせすぎず、できるだけ早めに食べる

・調理環境と使う道具は清潔に

これらを守って、安全に美味しく作り置きごはんを楽しんでください!

毎日の食事で少しでも楽ができれば、妊娠中のストレスを軽減することにもつながります。

無理をしない範囲で、取り組みましょう。