こんにちは。
執筆現在妊娠15週目の、リアルタイム妊婦です。
今回が初産のプレママでもあります。
今でこそ仕事に趣味にと元気いっぱい過ごしておりますが、そんなわたしもつい2、3週間前までつわりの洗礼を受けておりました。
食べては吐いて、食べなくても吐いて、シャワーを浴びたら吐いて、寝っ転がったら吐いて……。
「まさかいつの間にか人間として通常に暮らす権利をはく奪されたか」
と思うほどの強烈さ。
何をしても気持ちが悪いので何もできないのですが、これまた何もしなくても気持ちが悪い。
妊娠の分かったすぐのころから、いずれ自分にもやってくるであろうつわりに備えいろいろ調べてはいたものの、そもそもつわり自体に回避方法や打開策がないのでただ身構えておくくらいしかできないんですよね。
旦那さんや実母の力を借りながら必死に生きていましたが、日に何度も吐くことによる身体的な疲れと、何もできずにただ先の見えない気持ちの悪さによる疲れはどんどん蓄積していきます。
疲労のあまりごとりと気絶するように眠り、そして吐き気で目を覚ますという毎日が続きました。
すっかり疲弊しきってしまっていたころ、見かねた旦那さんからひとつの提案がありました。
「なにか気をつわり以外のものへ逸らすようなことをしてみたら?」
とのこと。
というのも、一日中寝たきりでしかおれず、必然とつわりとしか向き合えない状況こそが、つわりの症状を助長しているのではないかと彼は考えたのです。
気持ち悪さのあまり何もできていない状態なのになにかしろというのか、と思わなかったこともないですが、とにもかくにも吐き気から逃れたかったわたし。
「やってやろうぞ」と奮起し、積極的に気晴らしを試みるようになりました。
目次
その1:読書
もとより本が大好きなわたし。
しかし仕事やらなにやらでここのところは満足に読書ができておらず、それでも気になった本はつい買ってしまうので積読が増える増える…。
読書なら好きな体勢でできるし、動かなくてよいのでやりやすいかもなと思ったので、溜まった未読の本を消化することを始めました。
これが結構効果的でした。
本の中にのめりこんでしまえばこっちのもの。
あれだけわたしを苦しめていた吐き気や胃の不快感などはほとんど気になりませんでした。
基本的には寝転がりながらか、クッションを背もたれにしてベッドに座った状態で読書していましたね。
何より良かったのは、他者の感性に触れられること。
つわりがしんどいと、体を動かせないという理由もあり何かと引きこもりがちになってしまいます。
外界と久しく触れ合わずにいることが、わたしには相当なストレスだったようです。
外に出て食事に行ったり遊んだりすることはできないけれど、代わりに本の中の世界がそれを助けてくれました。
その2.映画鑑賞
読書に次いで好きなのが映画鑑賞。
本と同じく、見たい見たいと言いながらも上映期間が過ぎ去ってしまった作品がいくつも……。
嬉しいことに、そんな映画たちがいくつも動画配信サービスサイトで配信されていましたので観ることにしました。
テレビでもパソコンでも、またスマホからも見られるのでこれまた場所や体勢を問われないのがいいところ。
こちらも読書と同じで物語に入り込んでしまえば気持ち悪さを忘れてしまえました。
コメディでゲラゲラ笑うのは沈んだ気持ちを明るくできたので良かったですね。
痛快なアクション映画や、ボロボロ泣いてしまうような映画も気持ちがスカッとリセットされるようでした。
その3.親との会話
実家が近いため、つわり時期は何かとお世話になっていました。
旦那さんはお仕事のため日中はどうしてもひとりになってしまいます。
ひとりになるとどうしても、何もできない不甲斐なさをうじうじ考え込んでしまっては悲しくなるを繰り返し、気持ちの悪さも倍増していました。
そんな時に救われたのが母の「うちくれば?」のひとこと。
実家に行くと、なぜか吐き気が消えたり、食べられなかったごはんが少しずつ食べられるようになったりしました。
親の安心感なんですかね。
なかでも親と会話をしている時間はとても気が楽でした。
わたし自身の小さいころのエピソードや育児の思い出なんかを聞くのはとても楽しかったですね。
母は、わたしにとって誰よりも身近な先輩ママです。
そんな母が話してくれることはこれからの自分にとってためになることばかりでしたし、なにより励まされる部分が大きかったです。
父と話をするのも面白かったです。
うちは自営業で、土日祝日も関係なく働いているような忙しい父でしたが、かなり積極的に育児に参加するパパだったのだなと思います。
休みの日は近所の公園へ連れて行ってくれたり、自転車の練習に付き合ってくれたり、必ずと言っていいほど一緒に遊んでくれました。
日曜大工でブランコや滑り台なんかを作ってくれたのも覚えています。
弟が産まれる頃は、母が入院するとわたしを車にのっけて一緒に仕事へ連れて行ってました。
おかげですっかりパパっ子だったわたしの面白エピソードを、いくつも聞かせてもらいました。
その4.旦那さんとの会話
外界との接触がほとんどなかったわたしに、唯一リアルな「おそと」を運び込んでくれるのは旦那さんでした。
会社にどんな人がいるとか、今やっている仕事はどうだとか、通勤電車の中の風景すらわたしには新鮮。
もともとあまりおしゃべりをするタイプではないひとですが、半ば無理やりしゃべらせていましたね(笑)
時折、饒舌になることがあると長いことひとりでしゃべっていますが、そういうのをただ聞いているのも楽しかったです。
元気になったら何を食べに行こう、どこへ行こう、と楽しみを作ることもつわりを乗り越えるひとつの糧でした。
つわり期はとくに情緒が不安定になりがちで、毎日のように訳もなく泣いてしまっていたんですが、それに対して面白対策を編み出してくれたのも良かったです。
アイスをわたしの口に運ぶとか、眉間をなでるとか。
まるで子どもに返ったようでしたがこれが意外にもよく効いたのでした(笑)
おわりに
以上がわたしの、つわり気晴らし術でした。
「いがいとふつうじゃ~ん」って?
そうなんです。普通なんです。
自分の好きなことをやって、ひとと会話をする。
つわりで余裕がなくなると、今まで普通だと思っていたことが普通にできなくなります。
そこをふと思い出して、思い切ってやってみてあげることが大事なのかもな、とわたしは思いました。
とにかく何かに没頭してしまえば、その間気持ち悪さは消えてくれることが多いです。
もちろん無理は禁物ですよ。
自分のできる範囲で、なにか気晴らし術を見つけてみましょう。
きっと今より、楽になれますよ。