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ほとんどのママが経験するつわり。始まりはいつ?
全体のうち、約50~80パーセントのママさんが経験するつわり。
早い人だと4週目頃から、平均的にみると妊娠に気が付き始める5~6週目あたりから始まることが多いようです。
主に、妊娠二か月頃がつわりの始まりといって良いでしょう。
つわりの症状っていったいどんなもの?
つわりは、妊娠初期に多く見られる「胃のむかつき」「吐き気」などの消化器の不快症状です。
吐き気が止まらず嘔吐してしまう「吐きづわり」や、においで気分が悪くなる「においづわり」、空腹でいると気持ち悪くなってしまう「食べづわり」がポピュラーですね。
他にも、コントロールできないほどの眠気が襲う「眠りづわり」や、唾液の分泌が止まらなかったり、唾液を苦く感じたりする「よだれづわり」もあります。
胸やけが続く、胃酸過多さらには膨満感なども起こるようで、その症状や程度はママさんそれぞれ。
一人目と二人目で症状が違う、なんていうこともあるそうですよ。
そもそもつわりはなぜ起こる?
十人十色のつわりですが、そもそもなぜ、つわりは起こるのでしょうか。
➀急激なhCGの分泌
hCGって何ぞや、って感じですが、これは妊娠検査薬にも使用されている
「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と呼ばれるホルモン。
受精卵が子宮に着床すると、このホルモンが大量に分泌され、ホルモンバランスが乱れた状態になります。
この急激な変化に身体がついていかず、つわりが起こるのではないかという考え方があります。
➁自律神経の乱れ
呼吸器・循環器・消化器の活動をコントロールする神経である自律神経。
これもまたホルモンバランス同様、妊娠による急激な身体の変化により、バランスが崩れ不調を引き起こすのではないかという説があります。
妊娠初期のつわり時期に多く見られる、妊婦さんのイライラや涙もろくなるという症状は、自律神経の乱れから来ているものではないかともいわれています。
➂拒絶反応
いわばアレルギー症状です。
おなかに宿った赤ちゃんがアレルギーだなんて、と驚きですが、ママの身体が胎児を異物として認識し、アレルギー反応としてつわりが起こるのではないか、という説があります。
見れば見るほど、「ほんとかよ~」と言ってしまいたくなるようなつわりの原因。
このように諸説あるものの、実ははっきりとした原因はいまだ解明されていないのです。
そのために、つわりには解決方法や処方薬がありません。
多くのママたちが苦しめられてきたつわりですが、つわり自体をなくすことは今の医学ではかなわないのです……。
つわりのピークはいつ頃?
ほとんどのママたちが経験する上に、解決方法はない、と八方ふさがりのつわり。
症例を見ても、実際に経験してみても震えあがる代物ですが、気になるのはそんなつわりが一番しんどくなる時期。
つわりのピークは一般的に、9週前後、つまり妊娠三か月頃といわれています。
胎盤の完成に向けて、子宮の中の活動がちょうど活発になっている時期ですね。
わたしもまさに、8~9週目あたりが一番しんどかったです……。
寝ても覚めても吐き気胃もたれ、どこにいようがにおいが気になるわ、食べれないのに空腹で気持ち悪いわ、つわりの洗礼を受けていましたね(笑)
助けて!つわりっていつまで続くの?
日常生活すら脅かす恐怖のつわりですが、大抵は12週頃から15、16週目あたりにかけて治まっていくケースが多いようです。
つわりの始まりや症状が千差万別であるように、おわりに関してもひとそれぞれ。
なかには赤ちゃんが生まれるまでつわりが続くひともいるみたいですが、ごくまれとのこと。
ある日突然パタッと気持ち悪さが消えるひともあれば、徐々に症状が和らぎ気が付けばつわりが終わっているひともいます。
つわり真っただ中のわたしですが、ピークの9週を超えたあたりから体調の良い日が増え、
食べられるものも増えましたよ。
つわりピークの体験談
思い返すのも恐ろしいつわりのピーク時……。
嗅覚が敏感になりすぎるあまり、旦那さんの整髪料のにおい、歯磨き粉のにおい、挙句の果てには旦那さん自身のにおいにえづいていました(笑)
えづきすぎて緊張した背中をさすってくれようとしているのに、近づいてくる旦那さんのにおいに露骨に目を回した時はさすがに申し訳なくなりましたね……。
そしてえづき、嘔吐からくる胃酸の逆流で常に胸やけをしているような状態でした。
何を食べても気持ちが悪い、ひどいときは胃がひくつくときもあるのに、空腹になるとそれはそれで吐き気を催すのです。
「一体どうしたらいいんじゃ!」
と、バケツを抱えながら本気の号泣をする日が続きましたよ……。
スマホの検索履歴には
「つわり 対処法」
「つわり しんどい」
「つわり たすけて」
なんていう言葉が並びましたが、一番つらいときに力になってくれたのはやはり身近な人の存在でした。
やっぱり、一緒に暮らしている旦那さんにはたくさん助けてもらいましたね。
食事の用意や洗い物など、家事全般をお任せしていました。
お家のこと以外にも、情緒が不安定になっているわたしの話を聞いてもらったり、気を紛らわすためのお散歩に付き合ってもらったり。
これから生まれてくる赤ちゃんのあれこれを話しているときは、楽しさが勝るせいか不思議と気持ち悪さはありませんでした。
それからお母さんの存在は大きかったですね。
家に来てもらったり実家で休ませてもらったり、旦那さんがお仕事で不在の時は頼っていました。
何といっても、一番身近にいる先輩ママですし、「お母さん」なわけです。
一緒にいるときは安心感でいくらか気分も和らぎました。
しんどいものはしんどいし、できないものはできないのだと諦めて、無理せずひとに頼ることをお勧めします。
負担をかければかけるだけつわりの症状は悪化しますし、赤ちゃんにもよくありません。
なるべくリラックスして、気を紛らわすことでつわりはいくらか楽になりますよ。
おわりに
「いつまで続くの…」と不安になるつわりですが、終わりは必ず来ます。
耐え忍ぶことしかできないつらい時期ですが、自分なりに気が楽になる方法を見つけて、乗り越えてゆきましょう!