つわりの6つの主な症状と、妊娠中の辛いつわりを乗り切る対策と対処法

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妊娠という人生の大きな転機を迎えて、幸せでいっぱいという人も多いでしょう。

でも、そんな妊婦さんを容赦なく襲うのが「つわり」。妊娠初期から人によっては妊娠後期まで、吐き気や体のだるさ、便秘など不快な症状が続きます。

多くの場合は、妊娠初期の7~11週にピークを迎え、安定期前の12~17週には落ち着いて、食欲を取り戻す妊婦さんが多いですが、個人差が大きいのもつわりのひとつの特徴。全くつわりを感じない人もいれば、臨月まで吐き気があって、思うように食べられなかったという妊婦さんもいるのです。

このつわりの時期を上手に乗り越え、今しかないお腹の赤ちゃんとの生活を楽しむために、つわりの症状と、症状別の対処法をご紹介します。

目次

つわりの原因

つわりは主に妊娠初期に起こる吐き気、体のだるさなどの不快症状のこと。

ホルモンの影響で嘔吐中枢が刺激される、胎盤を異物とみなし体が拒絶反応を起こしているといった様々な説があります。

つわりの症状

つわりの症状には主に次のようなものがあります。

・空腹時に吐き気がする

・食べた後に吐いてしまう

・食べ物の好みが変わる

・眠い、だるい

・においに敏感になる

・便秘

・その他(イライラする、肌や唇の荒れ、頭痛など)

これらの症状別の対処法は次のとおりです。

1. 空腹時に吐き気がする

食欲不振、胃のむかつき、嘔吐はつわりの代表的な症状。朝起きた時や空腹時、何か口にしていないと気持ちが悪くなる「食べづわり」、食べたあと吐いてしまう吐きつわりがあります。

「食べづわり」の対処法は

食べづわりには、アメやガムを持ち歩くことで対処しましょう。酸味のあるアメやミント味のガムなどは口をすっきりさせて、気分転換にもなります。

2.食べたあとに吐いてしまう

吐いてしまうと、お腹の赤ちゃんに栄養が足りているのか気になりますね。

でも、妊娠初期は、嘔吐してもちゃんとママからの栄養が赤ちゃんに届いています。吐き気がひどいときに無理をして食べる必要はありません。

脱水症状に気を付けよう

水分補給にだけは気をつけて、さっぱりとした酸味のあるドリンクやスポーツドリンクなどを積極的に取るようにしましょう。

トマト味の酸味のあるスープなどは、吐いてしまっても水分が多いですからオススメです。

少しずつ食べられるものを

また、少し食べられるかなと感じたときに、つまめるような小さなおにぎりやパン、クッキーなどを準備しておくといいでしょう。

ゆったりした服を着る

体を締め付けて、血行が悪いことが原因になっていることもあります。ゆったりした服装で、ブラジャーや下着なども締め付けないものを選びましょう。

3.食べ物の好みが変わる

妊娠前に食べられなかったものが無性に食べたくなる。逆に今まで大好きだったものが食べられなくなる、というのもつわりのひとつの症状です。

フライドポテトなどの脂っこいものやチョコレート、味付けの濃いものなど、特定のものばかり食べたくなってしまうことがあります。

脂っこいものの食べ過ぎに注意

基本的に食べられるものを食べられるときに摂っていくことが大切ですが、脂っこいもの、糖分や塩分が多いものは、高血圧や糖尿病などの原因になってしまいますので、取りすぎに注意をしましょう。

食べ方に工夫をする

フルーツを凍らしてシャーベットのように砕いて食べたり、レモンやポン酢など酸味を加えることで塩分を抑えることもできます。味付けや食べ方に工夫をしながら、食べられそうなものを増やしていくといいですね。

つわり中の食事については、こちらでも取り上げていますので参考にしてください。(https://hajimetemama.sakura.ne.jp/shokujifortsuwari/

4. 眠い、だるい

妊娠初期はホルモンバランスが急激に変化する時期。どれだけ寝ても眠さを感じたり、やる気がなくなったり、体がだるいといった症状もつわりのひとつ。

無理は禁物!

仕事を休んでいるのであれば、できるだけ体を横にして無理のないように休息を取りましょう。働いているママは、会社の上司などと相談して、時間差で通勤して満員電車を避けたり、午後に休憩時間を取り仮眠をするなどをして乗り切りましょう。

家事や仕事は今までの7~8割を心がけて

仕事や家事で動ける量は今までの7~8割と意識して、お風呂やトイレの掃除など、下向きに屈んでお腹に負担がある家事は、できるだけパートナーにやってもらうようにしましょう。

炊事などもなるべく手をかけないよう簡単にできるものを準備して。自分が食べられないときにはお惣菜を買ってきたり、宅配を頼むなど色んなサービスを利用しましょう。

5. においに敏感になる

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つわり中には嗅覚も敏感になります。普段は気にならないパートナーの体臭や満員電車の中の香水の匂いで気分が悪くなることもありますし、ご飯の炊ける匂いが嫌だという妊婦さんもいます。

好きな香りでリフレッシュ

電車にどうしても乗らなければいけないなど、嫌なにおいを避けられないときにはマスクを活用しましょう。好きな香りのアロマオイルをハンカチやマスクにスプレーすれば、気分転換にもなって効果的。

ただし、アロマオイルの中には子宮収縮を促すものがありますので注意が必要。ジャスミンやセージ、レモングラス、フェンネル、シナモンなどは避けましょう。専門店で購入して、お店の人に確認すると安心ですね。

6. 便秘

普段は便秘知らずの方でも妊娠初期には、つわりで食べる量や水分量が減ることに加えて、ホルモンの影響で便秘になりがちです。尿の回数が減ったり、のどが渇くといった症状を感じる人も多いようです。

食事、水分補給に気をつけて

食物繊維を沢山含んだ食材やヨーグルトなどの乳酸菌を取るなど食生活に気をつけましょう。こまめな水分補給も大事です。

ヨガ、ストレッチなど

運動不足も便秘の原因の一つかもしれません。無理は禁物ですが、体調が良いときにストレッチをしたり、軽いマタニティヨガなどで全身の血行をよくすると便秘解消につながることもあります。リラックス効果もあるので、起床後や寝る前などの時間帯に体をゆっくりとほぐしましょう。

つわりがひどいときには?

つわりは病気ではありませんが、あまりにもひどいときには「妊娠悪阻」という病気である可能性があります。次のような症状があるときには病院で受診してください。

・吐き気、嘔吐がひどい。1日に何度も吐き、水分も取れない

・トイレの回数が減った。尿の量が目に見えて減っている

・尿の色が明らかに濃い

・体重が週に2kg以上減っている

・布団から起き上がれない

・肌や唇がガサガサ

まとめ

病気ではないとは分かっていても、吐き気や体のだるさが何日も続くと辛いですよね。つわりの症状に個人差があるように、対処法もそれぞれ妊婦さんによって効果的なものとそうではないものとがあります。

食べられるものや食事の工夫などは、特に好みが分かれるところですから、少しずつ試してみて、自分に合った食べ物、食べ方、そして心地よいと感じることを実行して、つわりの辛い時期を乗り越えていきましょう。

それでも、ただただ辛いというときには、周囲の人に相談したり、サポートを受けたりしながら、乗り切っていくようにしてくださいね。病気ではないとは言っても、無理は禁物です。