「月」という漢字について
音読み ゲツ・ガツ
訓読み つき
主な名乗り つぎ・づき
画数 4画
目次
「月」の意味や由来や成り立ちと特徴
「月」という字は天体の月を表すのが本来の意味です。
欠けた月の造形からこの漢字が作られました。
月の満ち欠けにより暦を作ったことからカレンダーの何月の月もこの漢字を使います。
部首は「つき」です。
天体の月に関係する字に使われます。
例えば「期」「朝」「望」など。
似た部首を使う漢字で「腹」「脳」などがあります。
しかし、これらは「肉」という字が変形してできた「にくづき」と呼ばれる部首で、「月」とは別物です。
「月」という字に込められる思い
「月」という字はまさに夜空に浮かぶ「月」のイメージから思いを込められます。
月は宇宙に1つしかありません。
その1つの月を世界中の人が見上げます。
月は神秘的で優しい光を放ち、人々を照らします。
真っ暗な夜道で月を見上げてホッとしたり、疲れた心が癒されたりした経験がある人もいるでしょう。
「月」という字は「月のように周りの人を優しく元気付けてあげられる人になって欲しい。」「控えめで、神秘的な美しさのある人になって欲しい。」「周りの人を癒す存在になって欲しい。」という願いを込めて名付けられます。
「月」という音の響き
「月」という字は初めの字に使う時には「つき」。
止めの字に使う時には「づき」「つき」と読みます。
どちらにしても落ち着いた雰囲気の中に、集中力と静かなパワーを感じます。
知的でクールな印象を持つ響きです。
最近は「月」という字を「る」と読ませることもあります。
それはローマ神話に登場する月の女神ルーナから由来しています。
ラテン語で月のことをルーナと言います。
日本では長母音を省略してルナと言います。
キラキラネームと呼ばれる部類に入ってしまうかもしれませんが、月の女神からの由来と知ると素敵ですね。
女の子に「月」が人気がある理由
「月」という字は女の子の名付けに人気のある字です。
女の子には優しさや癒し、美しさ、輝きを求める思いがあるからでしょう。
女の子らしい可愛さも欲しいけれど、クールな印象を与えたいという人には「月」という字がピッタリです。
また月は広い宇宙の中にたった1つしかないというオンリーワンなところも名付けに選ばれる理由の1つです。
「月」を使った熟語
月光(げっこう)
月の光のこと。
例文「今夜は月光がとても明るい。」
観月(かんげつ)
中秋の名月を鑑賞すること
例文「縁側で中秋の名月を観月した。」
月影(つきかげ)
げつえいとも読む。
月の形。月の影。
例文「今夜は天気が良く月影がはっきりと見える。」
月琴(げっきん)
中国の弦楽器の1つ。
日本では明清楽などに使われる。
晴雲秋月(せいうんしゅうげつ)
晴雲は、晴れた空に浮かぶ白い雲の事。
秋月は、秋の空に出たきれいな月のこと。
晴雲秋月で、汚れがなく、純真できれいな心の例え。
風雲月露(ふううんげつろ)
風に吹かれる雲と、月の光に照らされる露を表している。
美しい自然の風景の例え。
水月鏡花(すいげつきょうか)
水に映った月や鏡に映ったきれいな花ということ。
とても美しく手に取りたくなるが、決して触ることのできないものの例え。
儚い幻。
日進月歩(にっしんげっぽ)
日ごと月ごと止まることなく進歩していくこと。
花鳥風月(かちょうふうげつ)
花鳥は、花と鳥。風月は風と月。
代表的な自然の物を並べることで、季節によって変わる自然の風景の美しさを表す例え。
「月」の説明の仕方
電話でのやり取りのときに、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?
そういったシーンで「月」を説明する例を紹介します。
例えば、
A「名前は、〇〇篤月といいます。」
と伝えると、
B「〇〇あつきさんですね。「あつき」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、月の部分の説明の仕方としては、
・A「つきは、お月さまの「月」です。」
・A「つきは、月曜日の「月」です。」
・A「つきは、お正月の「月」です。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、確実に相手に伝わりますよ!
「月」を使った名前の有名人・芸能人
葦川 菜月さん
辺 詩月さん
新井 琉月さん
上村 月さん
岡本 五月さん
奥野 月琴さん
加藤 裕月さん
木村 美月さん
「月」を使った名付け候補
月(つき)
篤月(あつき)
杏月(あづき)
偉月(いづき)
衣月(いつき)
香月(かつき)
佳月(かづき)
如月(きさらぎ)
季月(きづき)
胡月(こづき)
小月(さつき)
皐月(さつき)
思月(しづき)
月華(つきか)
月子(つきこ)
月菜(つきな)
月乃(つきの)
月美(つきみ)
那月(なつき)
葉月(はづき)
風月(ふづき)
穂月(ほづき)
待月(まつき)
美月(みつき)
心月(みづき)
光月(みづき)
睦月(むつき)
結月(ゆづき)
夏月姫(なつき)
夕月香(ゆづか)
莉月(りる)
月奈(るな)
まとめ
神秘的で美しいイメージのある「月」。
女の子の名付けでとても人気のある字です。
漢字の見た目や響きにも潤いと輝きを感じさせます。
夜空を優しく照らす月のような女性になって欲しいという願いを込めて名付ける人が多いようです。
秋の夜空は空気が澄んでいてきれいに見えるので秋生まれの女の子には特に人気があるようです。