赤ちゃんが生まれると、おっぱいのほかにミルクを与えるということもありますよね。
赤ちゃんが生まれてからは、初めてのことがたくさん!
ミルクを作るのも初めてだとどうやって作ればいいかわからないですよね。
ミルクを作ることを『調乳』と言いますが、きちんと作らないといけません。
「正しい調乳方法ってどうしたらいいの?」
「お湯は沸騰したものを使っていいんだよね!?」
「水を使って冷ましてもいいの?」
などなど、調乳の方法でちょっとしたことが気になるという人もいると思います。
私も娘が赤ちゃんの時に初めて調乳をしたのですが、お湯の温度や冷まし方に戸惑ったことを覚えています。
調乳で気を付けたいのは、
・お湯の温度は70度ほどが理想!
・お湯で溶いたら水を加えてもOK!
・飲み残しは廃棄!
という3点。
赤ちゃんに粉ミルクの栄養をしっかりと届けるためには、正しい調乳をすることが不可欠!
調乳の基本を学んで、それに応じてやりやすい方法を見つけられるといいですね。
目次
入院中の調乳指導でわかること
赤ちゃんが生まれると病院に1週間程度入院しますよね。
入院中には、お母さんのために様々な講習や指導が行われます。
・おっぱいの飲ませ方
・沐浴の仕方
・おむつの交換の仕方
などの指導に加え、調乳指導を行っている産院も多いです。
私が出産した産院でも調乳指導が行われ、
・粉ミルクの成分
・調乳方法
などを教えてもらいました。
ここでは調乳指導でわかることについて紹介しますね!
調乳指導ではミルクを製造する会社の栄養士が対応
入院中の調乳指導では、助産師さんや看護師さんではなくミルクを製造するメーカーの栄養士さんが担当することが多いようです。
・明治
・森永
・ビーンスターク
上記の3つのメーカーが多いようで、私はビーンスタークの栄養士さんが指導してくれました。
粉ミルクのサンプルをいくつかもらえたので助かりました!
粉ミルクの成分
調乳指導では、そのメーカーの製品をもとにした粉ミルクの成分について詳しく教えてくれます。
・赤ちゃんに必要な栄養素
・母乳の栄養とほとんどちがいがないこと
・飲ませ方
・分量に気を付けること
などを丁寧に説明してくれました!
メーカーの栄養士さんが指導すると聞くと、営業のような印象を持つ人もいるかもしれませんね。
しかしそういった勧誘のようなことは全くなく、
「粉ミルクも使い方によっては便利ですよ」
「お母さんの体調に合わせて粉ミルクも使ってみてくださいね!」
といった感じでした。
調乳方法も丁寧に教えてくれた!
初産の場合、退院してから初めて調乳をするという人がほとんどだと思います。
粉ミルクのパッケージには調乳の仕方が載っていますが、実際に作ってみないとわからないんですよね!
調乳指導では実際に粉ミルクを作って見せてくれたので、とても参考になったことを覚えています。
冷ますときの目安も、実際に手の甲にミルクを出して試すことができましたよ。
しかし産院やメーカーによっては実際に調乳しないケースもあるようなので、気になる場合は詳しく教えてほしいと頼んでみてくださいね!
調乳の正しいやり方、知ってる?
粉ミルクの調乳方法を正しく知っているという人はどのくらいいるでしょうか。
「お湯で溶いて冷ませばOK!」
「なんとなく適当に作ってる!」
という人が多いかもしれませんね。
実は私もあまり深く考えずに、お湯で溶いて冷ましたものを飲ませていました。調乳の正しい方法は、
1. 清潔な哺乳瓶を用意
2. 粉ミルクは正確に測る!
3. 出来上がりの3分の2程度までお湯を入れる
4. よく振って溶かす
5. 出来上がりの目盛りまでお湯を足す
6. 人肌になるまで冷ます
というのが基本。
ここでは調乳の正しいやり方を順を追って詳しく紹介していきますね!
哺乳瓶は消毒をした清潔なものを用意しよう!
赤ちゃんに使う哺乳瓶は、清潔なものを用意するのがマスト!
・きれいに洗う
・消毒をする
・そのまま乾かす
といった工程を行った清潔な哺乳瓶で調乳しましょう。
赤ちゃんが1歳くらいになるまでは、しっかりと消毒することが大切です。
・煮沸消毒
・レンジ消毒
・消毒液
など、やりやすい方法で哺乳瓶の消毒を行ってくださいね。
粉ミルクは正確に量ろう!
粉ミルクは作る分量に合わせてきちんと量って調乳することが大切です。
粉ミルクは正しく量って調乳することで、赤ちゃんに必要な栄養を与えることができます。
「粉ミルクを節約したいから薄めにしよう」
「ちょっと体重が増えすぎているから薄めにしよう」
「量を飲まないから濃いめにしよう」
「最後ちょっと余っちゃったから全部入れちゃえ」
といったことのないようにしてくださいね!
キューブタイプの粉ミルクなら、スプーンで量る必要がないので便利ですよ。
お湯を3分の2程度入れよう!
粉ミルクをきちんと量って哺乳瓶に入れたら、『70度以上のお湯』を加えて溶かします。
まずは仕上がりの3分の2程度のお湯を入れて溶かしましょう。
新生児の場合、1回のミルクの量は30ml~60ml程度。
この場合、お湯は20ml~40mlほど加えることになります。
お湯の温度に関しては、あとの項目で詳しく紹介しますね!
しっかり振って粉ミルクを溶かそう!
お湯を加えたら、一度ふたをして粉ミルクをよく溶かしましょう。
小さな円をかくようにして溶かすことで、素早く均一に溶かすことができますよ!
ここでしっかり溶かしておくことで、ダマになりにくくなります。
ポイントは、
・小さな円をかく!
・素早く!
・しっかり振る!
・完全に溶かす!
この4つです。
出来上がりの分量までお湯を足そう!
粉ミルクを少量のお湯でしっかり溶かしたら、あとは出来上がりの分量までお湯を足してよく混ぜ合わせてください。
加えるお湯は70度程度でなくてもOK。
少し冷めたものを加えれば、あとで冷ますのが楽になりますよ。
ここで、
「水を加えるのはダメなの?」
という疑問が出るかもしれませんが、これに関してもあとの項目で詳しく紹介するのでお楽しみに!
人肌になるまで冷水で冷やそう!
出来上がりの分量までお湯を加えたら、赤ちゃんが飲みやすいように人肌程度になるまでミルクを冷ましたら完成です。
ミルクは冷ましすぎても温かすぎてもダメ。
人肌が基本です。人肌は慣れるまではちょっと難しいですが、
・手の甲に2滴くらい出してみる
・熱くも冷たくもない
というような調べ方をしてみてください。
人肌は、肌の上に出した時にほとんど何も感じないというのが正解。
ヒヤっとしたり温かさを感じる場合は、適温ではないかもしれません。
温かすぎる場合はさらに冷まし、冷ましすぎた場合はお湯で温めなおしましょう。
調乳で気になる3つのこと
調乳をしていると、いくつか気になることが出てきますよね。
1. なんでお湯の温度が70度くらいと決まってるの?
2. 水で調乳してはいけないの?
3. 飲み残しは捨てなきゃいけないの?
という3点は、私も調乳をしているときに気になったことです。
特にお湯を70度にするのって結構面倒だったりするんですよね。
沸かしたてのお湯を使えれば楽なのに、と何度思ったことか・・・。
ここではそんな疑問についてお答えしていきたいと思います!
70度のお湯で調乳する理由
調乳するときには、70度~80度のお湯を使うのが理想とされています。
粉ミルクのパッケージにも、『70度以上のお湯を使って溶かす』と書かれているものが多いですよね。
実は私はこの『70度以上』というのが、熱湯もOKと解釈してしまったのです。
調乳するときには、熱湯を使うのもNGなんですよね!
調乳するときの温度が70度といわれるのは、
・熱湯だと粉ミルクの栄養が壊れる
・70度以下だと雑菌の繁殖につながる
・70度程度だと冷ますときの時短になる
ということが大きな理由のようですね。
栄養に関しては、メーカーの回答だと熱湯を使っても必要な栄養が壊れることはないとされているので、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。
ぐつぐつと沸騰しているものを使うのは、やけどなどの危険もあるので、少し冷ましたものを使うのが安心ですね!
お湯で溶かした後なら水を加えてもOK
お湯で粉ミルクを溶かした後に、さらにお湯を加えて混ぜますよね。
そのあと流水などに当てて冷ます必要がありますが、この時に
「水を加えたらいけないの?」と思っている人もいるかもしれません。
実は、加えるのは必ずしもお湯でなければいけないわけではないのです!使えるのは、
・湯冷まし
・赤ちゃん用のミネラルウォーター
・純粋とされるミネラルウォーター
など。
ミネラルウォーターに関しても後の項目で詳しく紹介しますね。
お湯ではなく水を使う場合は、その温度にも気を付けたいところ。
あまり冷たいものを加えると、ミルクが覚めすぎてしまうことがあります。
人肌程度に温めたものを使うと安心ですね!
飲み残しは雑菌の繁殖につながる
赤ちゃんは毎回同じ量のミルクを飲むわけではないですよね。
おっぱいの後にミルクを足しているという場合は、特に毎回飲む量が変わります。
あまりミルクを飲まないと、
「もったいないからあとでまた飲ませよう」
とつい思ってしまいますよね。
時間があまりあかなければなおさら!
しかし一度口を付けたものは雑菌の繁殖が心配です。
・口を付けたものは30分
・口をつけていないものは2時間
飲み残したり飲まずに寝てしまったりした場合は、上記を目安に捨ててくださいね。
温めなおすときはぬるめのお湯を使いましょう。
調乳に水を使うときの注意点
ミネラルウォーターを調乳に使っているという人も増えていますよね!
最近は赤ちゃん用のミネラルウォーターも売られていて、とても便利になりました。
調乳に水を使う場合は、
・水道水は湯冷ましにしてから使う!
・ミネラルウォーターの硬水は使用NG!
・ウォーターサーバーも基本はOK!
・より純粋に近いものを選ぶ!
上記の4つの注意して使ってみてくださいね!
水道水は煮沸させて湯冷ましにしてから!
これは基本中の基本ですね。
水道水を赤ちゃんのミルクに使うのはNGです。
水道水は消毒のために塩素が使われています。
これは人体にはほとんど影響のないものですが、赤ちゃんにとっては心配ですよね。
塩素を取り除くためには、水道水を一度煮沸させることが有効。
いわゆる『カルキ抜き』というものですね!
注意したいのは、短時間グラグラと沸けばいいというわけではないということ。
カルキ抜きをするためには、最低でも10分は沸騰状態を保つことが大切です。
それを常温まで冷ましたものを湯冷ましと呼びます。
湯冷ましは冷蔵庫で保存し、1日で使い切るようにしましょう。
ミネラルウォーターを使う場合は軟水を!
調乳はミネラルウォーターを使うことも可能です。
ただし注意したいのは軟水を使うということ。
ミネラルウォーターの中には硬水と呼ばれるものもあり、これは赤ちゃんにとってはおなかの調子を壊す原因となってしまいます。
・軟水と書いてあるものを選ぶ
・できるだけ硬度の低いものを選ぶ
・赤ちゃん用ならより安心
上記のポイントを押さえてミネラルウォーターも上手に活用してみてくださいね。
ウォーターサーバーも基本使える!
最近はウォーターサーバーを取り入れているという家庭も増えていますよね!
私の周りにもウォーターサーバーを使っている人が多く、特に赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭ではとても便利だそう。
ウォーターサーバーは
・アクアクララ
・クリクラ
・コスモウォーター
・プレミアムウォーター
などがあり、それぞれの魅力があります。
どのウォーターサーバーも赤ちゃんのミルクに使えることがひとつの魅力として挙げられています。
ウォーターサーバーが調乳に使える理由としては、
・お湯の温度が80度程度
・水もそのまま使える
といった2つ。
お湯も熱湯ではないので安心ですし、お湯で溶いた後に水を加えればそのままOKというわけ。
調乳が楽になったという人も多いですよ。
『純水』と呼ばれるものを選ぼう
ミネラルウォーターをよく見てみると、『純水』と書かれているものもありますよね。これも調乳に使うことができます。
スーパーなどでボトルを購入すれば無料で水をもらえるサーバーもありますよね。
あれも純水が多く、そのまま調乳に使うことができます。
ただし、赤ちゃんに使う場合は当日ならOKですが日が経ったものは避けたほうがいいでしょう。
しかしすべてのものが使えるわけではありません。
アルカリイオン水は調乳には向かないので避けましょう。
ぶっちゃけ調乳ポットって必要?
赤ちゃんが生まれると、『あったほうがいいものリスト』のひとつに調乳ポットが挙げられますよね。
私は基本母乳育児だったので調乳ポットの必要性は感じませんでしたが、ミルクでの育児の場合はあったほうが便利なのかな、とも思ったりします。
実際のところどうなのか気になりますよね!
友人にも聞いてみたので、調乳ポットの購入を考えている人はぜひ参考にしてみてくださいね。
あると便利かも!
混合育児でミルクの割合が多かった友人のおうちには、調乳ポットがありました。
話を聞くと、ミルクを作るときにはとても便利だと言います。
・一度沸かした後に70度に保ってくれる
・温度が均一だからいちいち冷まさなくていい
・新生児のうちは授乳が多いから特に便利だった
と話してくれました。
ミルクの割合のほうが多い場合や、夜間にはミルクを飲ませるというときにはとても便利だそうですよ。
絶対に必要とは言い切れない
一方別の友人は、あまり必要じゃなかったかも、と言っています。
その理由としては、
・家に電気ポットがあってそれを使っている
・夜は母乳をあげている
・少量だからいちいち沸かすのも苦じゃない
といった意見がありました。
ミルクの割合や夜間の授乳などでも必要かどうか決めてみるといいですね。
ウォーターサーバーがあれば不要
もうひとつの意見としては、
「ウォーターサーバーがあるから不要だった」
という意見。
前の項目でも紹介したように、ウォーターサーバーはお湯も水も出るので電気ポットは必要ありませんね。
電気ポットは調乳だけに特化していますが、ウォーターサーバーなら家族全員で使えることも魅力。
電気ポットの購入と悩んでウォーターサーバーを入れたという人もいましたよ。
ライフスタイルに合わせて、ウォーターサーバーの導入も検討してみるのもひとつの方法ですね!
まとめ
調乳は慣れればどうってことのない作業ですが、赤ちゃんが生まれたばかりのころは、正しく作れているか不安になることもありますよね。
調乳方法の基本を押さえることで、赤ちゃんにおいしいミルクを作ってあげることができます。
・正しい調乳方法を知ること
・70度以上のお湯を使うこと
・ぬるいお湯を使うのはNG
・人肌にしっかり冷ますこと
・水道水はそのまま使わない
・ミネラルウォーターは赤ちゃんに使えるか確認
上記のポイントを押さえて調乳をしてくださいね。