目次
「若」という漢字について
字画数:8画
音読み:ジャク・ニャク・ニャ
訓読み:わか(い)・も(しくは)
名乗り:なお・まさ・よし・わく
「若」の意味や由来や成り立ちと特徴
「若」という漢字は、神に祈りを捧げている女神の象形からできました。
現在は年齢が低い事を意味する「若い」という意味で使われるのが一般的ですが、本来は「神意に従う」という意味で使われていました。
「若」という漢字は、様々な意味を持っています。
まず一番よく知られている年齢が低い事を意味する「若い」です。
「若」の音読みに「ジャク」というのがあったため、同じ読み方をする「弱」と同じように使われるようになったそうです。
「弱い」ものは「年齢が低い」というイメージがあるのでそこから「若い」という使われ方をするようになったと考えられています。
年齢が低いだけでなく、草木の芽が出て間がないことや、数が少ないこと、出来上がったばかりということも意味します。
また「若干(じゃっかん)」など数は少ないが、不特定の数を表す言葉で使われたり、「泰然自若」のように、他の言葉の後について、その状態を表すときにも使われます。
そして、ひらがなで書かれるのが一般的になりましたが、2つのことからどちらかを選択する「もしくは」も漢字で書くと「若しくは」と書きます。
音読みの「ニャク」というのは、とても古い読み方です。
現在ではあまり使われることはなく「老若男女」という熟語で見かける程度です。
同じく「ニャ」という読みも「般若(はんにゃ)」などで使われる程度で一般的には使われることはほとんどありません。
さらに漢文では「なんじ」と読んで、相手のことを示したり、「ごとし」と読んで似ているという意味でも使われます。
「若」という漢字は、その一字でとても多様な意味を持っています。
「若」という漢字を名付けに使うときに込められる思い
「若」という漢字には様々な意味がありますが、やはり「若い」というイメージで名付けに使われることが多いです。
「若」という漢字を名付けに使うときには、
「若葉のようにイキイキと生命力の溢れる子になって欲しい」
「元気に成長して欲しい」
「夢や希望を持った明るい子であって欲しい」
「活発な子になって欲しい」
という思いを込められます。
「若」という漢字から受ける印象
「若」という漢字には、「若者」「若葉」などの言葉にも使われることから、元気でイキイキとしたフレッシュさを感じます。
太陽のようなキラキラと輝いた印象を与える字です。
「若」という漢字は名付けでは、「わか」「なお」「まさ」「よし」「わく」という読み方ができます。
「わか」という読み方が一般的で、「なお」「まさ」「よし」などはあまり馴染みがないかもしれません。
しかし、当て字ではなく、きちんとそのような読み方はあります。
また、口頭で説明するときには「若い」という漢字は誰もが知っているので、伝わりづらいということはないでしょう。
「わか」「わく」という響きには、癒し系のふんわりとした優しさを感じます。
「なお」という響きには、明るく、親密感があり柔らかい印象があります。
「まさ」という響きには、面倒見が良く、しっかりとした印象があります。
「よし」という響きには、懐が深くしっかりとした感じがあります。
「若」を使った熟語
若干(じゃっかん)
わずかに。
少しだけ。
老若貴賎(ろうにゃくきせん)
老若は、老人や若者という意味。貴賎は、身分が高い人と低い人という意味。
若い人も老人も身分が高い人も低い人もみんなということ。
老若男女(ろうにゃくなんにょ)
老人も若い人も男の人も女の人もみんなということ。
泰然自若(たいぜんじじゃく)
泰然は、心が落ち着いている様子。
自若は、他のことに影響されず、冷静な様子。
心が落ち着いていて、冷静な様子のこと。
神色自若(しんしょくじじゃく)
神色は、精神と顔色のこと。
何があっても、冷静で顔色も変わらないということ。
「若」の説明の仕方
電話でのやり取りのときに、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?
そういったシーンで「若」を説明する例を紹介します。
例えば、
A「名前は、〇〇沙若といいます。」
と伝えると、
B「〇〇さわかさんですね。「さわか」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、若の部分の説明の仕方としては、
・A「わかは、若葉の若です。」
・A「わかは、若者の若です。」
・A「わかは、若いという字です。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、確実に相手に伝わりますよ!
「若」を使った名前の有名人・芸能人
浅田 若菜さん
石川 若菜さん
小野 若葉さん
酒井 若菜さん
野沢 若菜さん
松本 若菜さん
「若」を使った名付け候補
沙若(さわか)
若(なお)
若禾(なおか)
若巳(なおみ)
若莉(なおり)
奈若(ななお)
妃若(ひなお)
若姫(まさき)
若菜(まさな)
真若(まなお)
美若(みよし)
若愛(よしあ)
若禾(よしか)
若乃(よしの)
莉若(りじゃ)
若佐(わかさ)
若菜(わかな)
若葉(わかば)
若芽(わかめ)
若李(わくり)
まとめ
イキイキとしたフレッシュさと、幼いかわいらしさがある「若」という漢字をご紹介しました。
元気に健やかに成長して欲しいという思いも込めて名付けられる素敵な字です。