山芋は、すってご飯にかけたり、千切りにしてお醤油をかけたりと、シンプルな料理がおいしい食材。
山芋というと、円筒形でひげが生えている長芋をイメージする方も多いですが、長芋は山芋の種類のひとつ。
山芋は山で取れることから、そのままこの名前が使われていますが、実は種類が多い食材で、一番出回っているのが長いも。
ほかにも、やまといも、つくねいも、じねんじょなどがあり、種類によって特性や味が違います。
たとえば長芋は、山芋の中では水分量が多くて粘りが少ないです。
十分粘つきがあると思うのですが意外ですよね。
やまといもは手のひらのような形をしていて、水分量が少なくて長いもより粘りが強い特徴があります。
同じくつくねいもも、粘りが強く、日本が原産のじねんじょは値段が高額で粘りが強いですが、収穫するまで3~4年の時間がかかるので、なかなか見ることができません。
色々な種類がある長いもですが、どうやって保存すると長持ちするのでしょうか?
山芋の正しい保存方法、消費期限、おすすめのメニューなどを紹介します。
目次
山芋はどのくらい日持ちする?賞味期限は1ヶ月!
山芋は、じゃがいも、さつまいもなどに比べると、保存期間が短いイモ類です。
ただ、カットしないで皮がついたままだと、保存期間が長く1ヶ月は保存が可能。
まずは新鮮でおいしい山芋の選び方を紹介します。
購入する機会の多い長芋は、ある程度の太さがあってひげ根が多いものは味がよくて新鮮。
手のひらのような形をしている大和芋は、ひげ根が少なくて薄い茶色の色をしているものがおいしいです。
どちらも皮にハリがあって、小さな根やひだがないものを選びましょう。
また傷があるとそこから痛んでしまうので、全体を見て傷がないものを選びます。
山芋は乾燥に弱い特性があるので、おがくずに包まれているもの、真空パックになっているものは保存状態が良いのでおすすめ。
カットされて売っている山芋は、切り口を見てください。
白くて変色がなく、みずみずしいものはおいしいのでおすすめします。
山芋の保存方法!
山芋を保存するときはとにかく、乾燥しないように保存するのが大切。
傷んでくると中が変色して、皮にハリがなくなります
山芋の正しい保存方法を紹介します。
山芋の正しい冷凍保存方法
山芋を冷凍するときは、料理に使いやすい形状で保存するととても便利。
たとえば大和芋は、すって食べると粘り気があってとてもおいしいので、すりおろして保存容器に入れて保存します。
また長芋は、シャキシャキ感がおいしいので、千切りなど切って保存すると、すぐに使えますね。
切った山芋は、1回分ずつ小分けにしてラップに包み保存袋に入れて保存します。
皮付きのまま生で保存することも可能です。
ただ、大きいままではなく、5cmくらいの長さに切り縦半分にして、ラップに包んで保存袋に入れましょう。
食べるときは、自然解凍または、凍ったまま料理に使うことも可能。
皮付きのまま保存した長芋は、冷凍したまますりおろすこともできます。
冷凍した状態のほうがすりおろしやすいですね。
冷凍した山芋は、1ヶ月の保存が可能。
すぐに使わない場合は冷凍保存しましょう。
山芋の正しい冷蔵保存方法
山芋は、カットしたものを購入した場合や、使いかけのものは、冷蔵庫で保存します。
保存するときは、切り口が乾燥しないようにキッチンペーパーをかぶせて輪ゴムをして、保存袋に入れ、冷えすぎない野菜室に保存してください。
カットしたものは、なるべく1週間以内に食べたほうが良いでしょう。
その他の方法
1本丸ごとの状態の場合、常温で保存も可能です。
保存するときは、キッチンペーパーでくるんでから、新聞紙で全体をくるみ、直射日光が当たらなくて風通しのいい冷暗所に立てて保存します。
夏や梅雨の時期は冷蔵庫の野菜室のほうがいいですが。寒い時期は常温でOK。
この状態で、1ヶ月は保存が可能です。
山芋は、乾燥だけではなく、光や湿気にも弱いので注意して保存してください。
ワンポイントアドバイス
山芋は、乾燥と光と湿気に弱い野菜。
寒い時期は常温の冷暗所で保存。
夏は冷蔵庫で保存しますが、乾燥するので必ず新聞紙でくるんで保存してください。
皮をむくと傷みが早くなるので、冷蔵で保存するときは、皮付きのものを保存してください。
切り口は乾燥しやすいので、キッチンペーパーで包みます。
山芋をたくさんもらって食べきれないなど、長期間保存するときは、すりおろし、もしくは切って冷凍保存が鮮度を保てて使いやすくておすすめ。
粘り気がなくなることなく、おいしく保存できますよ。
冷凍しておいた山芋を使った3つのメニュー
冷凍した山芋は、あらかじめすりおろしていたり、千切りにしたりと、下準備がされているので、簡単に使うことができます。
おすすめの冷凍山芋のメニューを紹介します。
大和芋の磯辺上げ
大和芋はとても粘りが強いので、揚げるとふんわりもっちりとした食感がとてもおいしいです。
【材料】
冷凍大和芋 150g
のり 適量
① 大和芋は、すりおろして冷凍したものを使います。
海苔は適当に切ります。
② 大和芋は自然解凍して、のりにのせて巻きます。
③ 中温の揚げ油で②をふんわりと揚げます。
塩コショウにつけて食べると美味!
三色油揚げまき
三色の野菜を油揚げで巻いたアイデアメニュー。
【材料】
あぶらあげ 1枚
冷凍長いも 60g
生しいたけ 2小
万能ねぎ 3本
梅肉 適量
レモン 適量
① 油揚げは両手に挟んで軽くたたいて開きやすくします。
熱湯をたっぷりかけてあぶら抜きしてください。
② 四辺をきって2枚にはがします。4つに切ります。
③ 長芋は皮をむき、4cmの長さに千切りして冷凍したものを凍ったまま使います。
④ しいたけは軸を切り斜めに削ぎ切り、厚めに切ってください。
万能ねぎは4cmの長さに切ります。
⑤ 油揚げに梅肉を薄く塗って長芋と、しいたけ、ねぎを4等分にしてのせてくるっと巻きます。
2~3個ずつくしに刺します。
⑥ フライパンを熱し④をならべて両面カリッと焼いて出来上がり。
大和芋のふわふわ焼き
【材料】
冷凍大和芋すりおろし 200g
卵 2個
豆乳 50g
桜海老 大さじ3
青のり 適量
かつお節 適量
小麦粉 大さじ3
醤油 小さじ1
和風だしの素 小さじ2
① 大和芋のすりおろしは自然解凍して、卵と豆乳、醤油を加えてよく混ぜてください。
和風だしの素、小麦粉、桜海老、青海苔を入れて混ぜます。
② 卵焼き器にごま油を少したらして、キッチンペーパーで全体に伸ばします。
表面がフツフツしてきたらひっくり返します。
③ 火が通ったら、切り分けてかつお節、ソースをかけて出来上がり。
山芋の作り置きメニュー
山芋の作り置きメニューは、食卓がさびしいときに最適。
おすすめの山芋の作り置きメニューを紹介します。
たたき山芋のなめたけ和え
簡単にできる常備菜。
たたいて調理するので食感が残ってとてもおいしいです。
【材料】
山芋 300g
なめたけ 大さじ4
のり 少々
ねりわさび 少々
① 山芋は皮をむいてポリ袋に入れて、すりこ木などでたたいて粗くつぶします。
あまり強くたたきすぎない!
② 器に山芋を盛って、なめたけをかけて、海苔とわさびをかけて出来上がり。
まとめ
山芋の正しい保存方法、おすすめの作り置きメニューなど紹介しました。
山芋は長いもだけと思っていた方も多いのではないでしょうか?
山芋の種類は多く、粘りや味も違うので、あう料理が違ってきます。
保存するときは、乾燥しないように新聞紙などでくるんで保存。
長期間使わないときは冷凍保存してください。
正しく保存しておいしい山芋を食べてくださいね。