『幼稚園は2年保育でも大丈夫?メリット・デメリットを教えて!』
幼稚園を選ぶ際に、2年保育にするか3年保育にするかで迷う家庭は多いのではないでしょうか。私もとことん迷いました。
結局2年保育を選択しましたが、そこに行きつくまで悩みましたし、決めてからも本当にこれでよかったのか悩みました。
だから、みなさんのお気持ち、よくわかります。
・2年保育・3年保育、それぞれのデメリット
・お子さんの気持ちや家庭環境などトータル的な判断材料
・2年保育でも有意義な過ごし方
この3点をしっかり抑えておくことで、整理してどうするか決めることができます。
もちろん通うのはお子さんですので、お子さんの気持ちや家庭的にはどうか、色んな面から検討してみてくださいね!
それでは、1つずつ見ていきましょう!
目次
2年保育・3年保育って何?
長女が9ヶ月の時に、今の住まいに引っ越してきましたが、公立で2年保育にするか、私立で3年保育にするかでずっと悩んできました。
2年保育とは、4歳児である“年中さん”から幼稚園へ入園して2年間通うことをいいます。
我が家は結局長女と次女が公立幼稚園で2年保育、三女も来年同じように2年保育で入園する予定にしています。
2年保育に対して3年保育は、3歳児である“年少さん”から幼稚園へ入園して3年間通うことを言います。
2年保育のメリット・デメリットは?
2年保育は3年保育に比べると、一見1年分少ないわけですから、いいことはなさそうな気がしてしまいますが、実は悪いことばかりじゃありませんよ!
メリット
・子どもと長く一緒にいられる
・入園の際に親と離れるのが比較的スムーズ
・保育料が一年分浮く
・早生まれの子にとってはちょうどいい
お子さんのメンタル面が安定して入園を迎えることが出来るというのが、とても大きなメリットです。我が家は長女も次女も全く嫌がることなく登園し始めましたが、周りを見ても朝泣いたりごねたりするお子さんはあまりいませんね。
一緒にしっかり甘えて過ごしてきたから大丈夫と、子どもだけでなく親も思えます。
デメリット
・入園までの1年、時間を持てあます。
・私立の3年保育に2年保育で入園する場合、集団生活の経験が少ないため、ルールを守ることを学んだり、トラブルを解決するのに慣れなければならない。
・途中入園だとママ友の輪に入りにくいことがある。
・3年保育と生活面や教育面で差が出るのではないかと不安
公立の2年保育であれば、スタートがみんな同じなので集団生活やお友達関係も、同じところからのスタートになります。
でも途中入園で2年保育の場合は、3年保育の子と差が出てしまうのではないか、ママ友の輪に入れるだろうかという親子そろっての悩みが挙げられます。
特に3年保育の幼稚園へ途中入園となると、3年保育の子供たちは年少さんで生活習慣の自立を身に付けていることが多いため、年中さんからはチャレンジすることを増やしたり、知識を深めることが目的となってきます。
途中から2年保育で入園となると、追いつくのにちょっと時間がかかってしまいますし、幼稚園自体が2年保育を募集していないというところも多くあるので、注意してくださいね。
ただ、この2年保育では追いつくのに時間がかかるとは言っても、卒園する時には他のお子さんと全く変わらず同じように出来るようになっているので、その点は心配しなくていいみたいですね!
3年保育のメリット・デメリットは?
「3歳を迎えると子どもはお友達との関わりを求めるようになる」と子育て支援センターの先生から聞きました。
3年保育はまさにお子さんにとってお友達との刺激的な生活を送ることができますね。
メリット
・お友達との関わりが沢山もてる
・集団生活でルールを守ること、協力することが学べる
・成長がめざましい
・ママの時間が増える、下の子との関わりが増える
なんといっても3年保育でお友達との関わりが沢山増えることは大きなメリットです。お友達からいろんな刺激を受けて、おむつが外れたり、出来なかったことが出来るようになります。また、ママの時間が増えて心の余裕が出来ることから、お子さんとの関わり方もゆとりが出来きます。
デメリット
・お子さんによっては、まだお母さんと一緒にいたいという気持ちが強くイヤイヤ通う
・経済的負担が大きい
・子ども同士でもめることが多い
・幼稚園によっては送迎やお弁当で負担が増える
年少さんはまだ日常生活で手がかかることが多いです。
子ども同士でも言葉が足らず喧嘩になることも多いですし、トラブルは多いですね。それを解決して成長するわけですから、悪くとらえる必要はありません。
ただ、経済的負担は確かに大きいですね。
我が家も結局、毎日バスの送迎があってもそれだけで月にプラス5千円、制服代で5万円、月々3万5千円、月々4万円の捻出は1人ならともかく、2人同時に通う1年間が今度あるのは経済的に辛いということになり断念しました。
2年保育か3年保育、決める基準はなに?
2年保育にするか3年保育にするかは、家庭の事情や親の気持ちだけではなく、通うお子さん本人の気持ちも交えてしっかり家族で話し合う必要があります。
家庭の事情
・健康状態が不安定なので家庭で保育し難い
・経済的な状況
・下の子の手がかかり、上の子にまでなかなか手が回らない
本人の気持ち
・幼稚園へ行きたい
・色んな事をやってみたい
・まだお母さんと離れたくない
親の教育方針
・色んな経験を学ばせたい
・今しかない親子の時間を楽しみたい
子どもの成長
・家族と離れても長時間離れて過ごすことができてきた
・周りの人に自分の気持ちを伝えようとすることがある
・自分のことは自分でしようとしている
・周りの子についていけるか不安
興味や関心を持っているか
・周りの子供が気になり近づく
・幼稚園のカリキュラムの興味津々
・幼稚園の園庭参加やプレ保育自体苦手で帰りたがる
近所の幼稚園事情
・3年保育でも途中入園が可能
・2年保育の途中入園は受け付けていない
・設備について納得できる
・保育時間・幼児数が適正
色んな面から我が子はどちらが合うかを検討するようにしましょうね。
2年保育、入園までの1年間はどう過ごす?
我が家も2年保育を三人とも選択して、気が付けば三女が幼稚園入園までの最後の一年をただ今過ごしています。
とにかく長女の時、幼稚園入園までの最後の一年がとても長く感じられましたね。
毎日予定を詰めて過ごしていましたよ。
次女・三女となると、お姉ちゃんたちの予定に合わせることになるので、本当にあっという間に毎日過ぎていきます。
子育て支援センターに通う
私の暮らす市では、子育て支援センターで「つどいの広場」というのが開かれており、週に三回ほど「リズムで遊ぼう」とか「手遊び」など色んなカリキュラムを少人数の親子に対してしてくれます。
一時間半なのですが、午前中参加してお弁当持参するので、お弁当を食べてオープンルームで四時まで遊んで帰るというのが週の大半でした。
先生とも顔なじみになったり、二年保育の予定のお母さんと知り合うことができて励みになりましたね。
三女になるとあまり行かなくなってしまいましたが、長女の時はとにかくお世話になりました。
幼稚園のふれあい保育
娘達が通う公立幼稚園では、二歳児と三歳児は月に二度幼稚園で園長先生を囲んで一緒に遊んだり園児と一緒に遊ぶ、運動会などの行事に参加する機会があります。
「ふれあい保育」とこの辺りでは呼んでいますが、幼稚園にも慣れやすくなりますし、上の二人も参加するのを楽しみにしていました。
現在三歳児の三女も、「今日はふれあいさん行くー!○○ちゃんと遊ぶー!」と、お友達も出来て参加するのを心待ちにしています。
公園遊び
予定が無い時はほぼ公園へ行って、身体を動かすようにしていました。
ご近所はほとんどが三年保育でなかなか同年代の子と出会うことは無かったのですが、それでも小さな子やお姉さんたちに遊んでもらったりすることも多く、夕方までガッツリ滞在していましたよ。
サークル活動に参加
私が暮らしている市では、子育てサークルの活動が盛んです。
1つのサークルにつき月に二回ですが、三女に関しては現在3つサークルに加入しているため、毎週サークル活動で馴染みのお友達と遊んだりおやつを食べたり、園庭遊びをしたりしています。
長女の時は子育て支援センターが主流でしたが、三女になるとようやくどこに行けば地区で同年代の子がいるかを知ることが出来たので良かったです。
自治体のイベントに参加
長女の時は、三女はまだ0歳で次女も2歳でした。
3人連れて移動するのは大変でしたが、家に3人いるとどうしてもイライラしてしまうので、出来るだけ外に出るようにしていました。
自治体のイベントを広報やネットでチェックしたり、お友達から情報を仕入れて出かけることが多かったですが、そのたびに「頑張ってるねー!もうすぐ幼稚園だからちょっと楽になるよー」と声をかけてもらえてすごく励みになりました。
民間の幼児教室
周りのお子さんで、ショッピングモールのイオンの中にある民間の幼児教室に通わせているという子が多くいました。お母さんが言われるには、子どもはお弁当を持って行っているので昼過ぎに迎えに行くそうですが、自宅では結構手を焼くので通わせてみたらすごく喜んでいるし、自分も休めるので助かると言っていました。
週に2回なので、ペース的にもいいみたいですね。
確かに入園前にちょっとした集団生活を学ぶことができますし、お手軽に通えます。
習い事
幼稚園に通う前から、スイミングやピアノ、英会話、空手など習い事をしているお子さんも多いです。
我が家は送迎が大変なので、私が習い事に関しては乗り気になりませんでしたが、習い事に通わせているお母さんは「あっという間に1週間が過ぎるよ」と言っていました。
確かに何曜日に○○と決まっていれば、「もう1週間たった」となりますよね。幼稚園に通いだしたらやめるか続けるかはお子さんと相談して決めるようですね。
幼児用DVD
我が家は長女が幼稚園に入園するまで、“こどもちゃれんじ”を利用していました。2年保育の子と3年保育の子によって、年少用の教材の本を選択出来たので、「2年保育だと教育面や生活面で後れをとるのではないかという不安」が一気に解消されました。
娘も“しまじろう”が好きだったので、親子でお世話になりましたね。
長女の幼稚園入園と同時に退会しましたが、DVDや教材を出来るだけ綺麗な状態で保存し、次女も三女も活用しましたよ。
特にひらがなは教材があっていたようで、上2人はあっという間にマスター出来ましたし、利用して良かったなと感じました。
三女もただ今特訓中です。
お絵かき・手作り粘土・工作・パズル・塗り絵
日ごろから空き箱など工作に使えそうなものはなんでも置いています。
箱に入れておき、子どもたちはそこから材料を選んで自分たちの作りたいものを作ったりして楽しんでいます。
家でもなんでも出来ますし、粘土も小麦粉から作ったりすると長く楽しめます。
お絵描きや塗り絵も沢山裏紙を用意したり、塗り絵の原画をコピーして好きなものを塗れるようにしています。
親が一緒に取り組むこともありますが、自分で選んで集中して遊ぶことが出来ているので、これも大事な時間ですよね。
お料理に挑戦!
我が家は3人とも幼稚園入園前の1年で包丁デビューを果たします。
せっかく時間があるので、一緒に切ることから始めますが、卵を割ったり混ぜたり、クッキーやホットケーキを作ったり、私の気持ちに余裕がある時はできるだけ色々取り組むようにしています。
おかげで今や長女は自分で卵焼きを焼いておかずを1品提供してくれます。
食材についての話をしたり、一緒にトマトを育てたりもするので、食育にもつながりおすすめですよ。
平日だからこそのおでかけ!
土日はちょっと人混みは避けたいので、平日を狙ってじゃぶじゃぶ池に行ったり、動物園へ行ったりもしました。
平日は空いているので、気持ちにも余裕が出ますし、1人で3人お出かけも苦ではありませんでした。友人は年間パスポートを色々買って、色んな所に行っていましたよ。
2年保育でも“お受験“はできるの?
東京をはじめとする都市では、お受験を考えている家庭も多いですよね。
2年保育でももちろんお受験はできます。
ただし、やはり枠は少ないのが現状となりますね。
・お子さんが集団生活を送ることができるかどうか
・数や言葉、生活面に関しての試験
・親子での面談
お受験では、お子さんだけでなく家庭全体が見られます。
だから家庭で準備することが沢山あります。
日常から時計に沿ってメリハリのある生活を送ったり、受験のための幼児教室を利用するのもお勧めです。
まとめ
お子さんを2年保育にするか3年保育にするかは、本当に迷います。
私も2年保育を選択しましたが、長女の時周りの3年保育を選択したお友達が一斉に子育て支援センターから姿を消してしまったため、「本当にこれでよかったのかな」と気持ちがいっぺんに落ちました。
そんな私に子育て支援センターの先生がかけてくださった言葉が、「一生の中でこの1年お母さんと過ごせたってことが子どもの力になる!絆になる!子どもと、このかけがえのない時間を目いっぱい笑って過ごしましょう!2年も3年も変わらない。大丈夫よ、お母さん!幼稚園で学べないことがお母さんにできるの!」でした。
何年もかけて2年保育と3年保育で迷った結果でしたし、経済的なことも大きかったのでどうやっても結局2年保育しかないのですが、先生の言葉でいっぺんに前向きになることができました。今、2年保育で後悔は全くしていません。
家庭によって方針は様々ですが、まずは2年保育のメリット・デメリットをしっかり押さえましょう。お子さんの性格や意見も含めて、トータル的に検討しましょう。
2年保育でも入園までの1年間を楽しく過ごす方法はいくらでもあります。ラストと思えば結構色々楽しめちゃいますよ!
最後に2年保育は3年保育に劣っているのか、これは3年保育を経験していないので何とも言えませんが、長女の担任の先生は卒園の時「どこに出しても恥ずかしくない子どもたちです。思いやりがあります。お友達を大事にできます。人のお話を聞くことが出来ます。人の痛みが分かります。」と言ってもらえました。
これで十分です。
小学校のスタートはみんなひらがなからスタートですし、何の違いもありません。
だから、「2年保育で大丈夫かな」なんて心配しなくても大丈夫です!
胸を張ってお子さんと入園前の生活を楽しみ、幼稚園生活も安心してスタートできるといいですね!