妊婦のほとんどが『うつ』状態を一度は経験すると言われています。
私も気分の落ち込みやどうしようもない不安感を妊娠期間中何度も経験しました。
憂鬱の原因は簡単にお伝えすると『ホルモンバランスの影響』と『環境の変化』です。
「じゃあずっと妊娠中は憂鬱と付き合わないといけないの?」とげんなりした方、いいえ違います。
ちゃんと乗り切り方があります。まずは原因をお話してから、対処策をお教えますね。
この記事のポイントは3つです。
・憂鬱になる原因2つ
・妊娠時期別憂鬱の特徴(初期・中期・後期)
・憂鬱の乗り切り方法3つ
最後まで読んだあとに「私だけじゃない、みんな同じなんだ」と安心してもらえるはずです。
憂鬱な自分に困っているかた、そうでないかたも、妊婦にはこの症状はつきものですので、知識として覚えておくことオススメします。
目次
■憂鬱になる原因■
①ホルモンバランスの変化
妊娠すると赤ちゃんを守るために身体が胎盤を作り、女性ホルモンが活発になります。
ホルモンバランスによる身体の変化に戸惑ったりついていけなかったり、それが憂鬱に繋がります。
つわりや便秘が代表的ですが、他にイライラしたり偏食になったりと、
妊娠前の自分とは違う身体の変化に戸惑い、憂鬱を引き起こします。
②環境の変化
妊娠を機に仕事を時短勤務にしたり辞めたり、大好きなお酒を飲めなくなったり、
お洒落なヒールの高い靴を履けなくなったり、遊園地のジェットコースターが大好きだったのに乗れなくなったり……。
正直に話しますが、赤ちゃんができたのはとても嬉しいことですが、それと引き換えにするものがたくさんあります。
最初はマタニティハイで、そのことは気にならないのですが、だんだんと制限されている生活が辛くなってきます。
『妊娠前は出来ていたのに』という気持ちがどんどん大きくなって、憂鬱になってきます。
日本は『妊娠は素晴らしいこと』という風潮が強いので、環境の変化による辛さを人に話すことができず、ひとりで抱え込んでしまいます。
そうすることによって、不安感や焦燥感などがなかなか払拭できずに過ごすことになります。
その結果、憂鬱が加速していき、酷い場合にはうつ状態になってしまいます。
■妊娠時期別憂鬱の特徴■
①妊娠初期
初期は身体が母親へと急速に変化していきます。
そのホルモンの変化により、さまざまな症状に悩まされるのです。
具体的にはつわりと貧血、むくみや眠気など。
吐くほど酷いつわりがある人は、赤ちゃんに栄養を送らなきゃいけないのにと思いながらも吐いてしまう自分を責める傾向があります。
そんなことを繰り返していくうちに、どんどんと憂鬱な気分になってしまうのです。
私もこの時期、常に眠気と闘っていました。あくびが止まらなかったです。
つわりはそれほどひどくなかったのですが、それでも暑い日などはとても辛かったのを覚えています。
②妊娠中期
つわりや眠気はだいぶ改善して、妊娠生活にも慣れ、気分はだいぶ安定してきます。
安定期と呼ばれる時期でもあり、旅行などの外出も体調次第ではできる時期です。
しかし、その影響で食べ過ぎてしまうことがあり、体重の急激な増加に注意が必要です。
あまり気にしすぎるのも良くないですが、普段のときでさえ体重の増加って憂鬱になりますよね。
妊婦の時は医師にも「あまり体重を増やすな」と言われるので、腹八分をモットーにし、憂鬱になる期間を少しでも減らしましょう。
③妊娠後期
出産に備え、色々赤ちゃんの物を揃えたりする時期です。
お腹もかなり大きくなり、出産が迫っているという緊張感が高まってきます。
それと同時にちゃんと出産できるか、赤ちゃんは大丈夫だろうか、
破水しちゃったらどうするんだっけ、陣痛ってどれぐらい痛いんだろう。
出産に関しての不安が押し寄せてきて、憂鬱になってしまうときがあります。
特に初産の妊婦はこの不安感にとらわれやすくなります。
いくら先輩ママや本などで知識として聞いていても、経験をしていないので不安になるのは当然のことです。
■憂鬱の乗り切り方■
①気分転換をする
「ああ私いま気分が落ち込んでいるな」と思ったら、積極的に気分転換をするように心がけてください。
映画を観たり、好きな音楽を聴いたり、大好きなショップで買い物をしたり……。
好きなものに囲まれると、自然と気分がリラックスできて、すっきりしますよ。
②信頼している人に話す
身体や環境の変化にひとりで悩んでいると、憂鬱な気分がいつまでも解消されません。
気のおけない、信頼している、旦那さんや両親、姉妹や友人などに辛い気持ちを打ち明けましょう。
③専門家に相談する
もし、親しい人に悩みを相談するのが苦手だったり、負けず嫌いで弱いところを見せたくなかったりと、
色々な事情で苦しんでいる自分を周囲に見せられないのなら、迷わず専門家に頼りましょう。
主治医はもちろんのこと、子育てサロンや役所など、妊婦が相談できるホットラインはたくさんあります。
私も子育て支援の場でよく保育士さんに悩みを相談しているのですが、いつも親身になって話を聞いてくださり、
そしてしっかりとアドバイスをもらえるので、悩んでいた気持ちがとても軽くなります。
一度相談してみるとすっと気持ちが軽くなって弱いところを見せれるようになるので、ぜひ試してみてくださいね。
相談場所はお住まいの市町村によって違うと思いますので、役所の子育てのホームページなどで調べてみてくださいね。
■妊婦に憂鬱はつきもの。どう発散するかが大事■
憂鬱な気分になっているのはあなただけじゃありません。みんな一緒です。だから安心してくださいね。
なんだかマイナス思考だなと感じたら、すぐにプラスになる行動をしましょう。
そうするには周囲の協力が必要不可欠。自分の体調を正直に話し、気分転換をできる環境を作りましょう。