湯冷ましとは?赤ちゃんにいつから飲ませる?作り方や保存期間

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初めて出産した時って、どうやって粉ミルクを作ればいいのか悩みませんか?

私が出産した産院では、はじめて粉ミルクを使う時に、使い方や作り方の指導がありました。

そのとき助産師からいわれたのが、「ミルクに調合するお水は湯冷ましか純水を使ってください。」とのこと。

湯冷ましとはなにか、初めての言葉に疑問だらけだったのを覚えています。

今回は、私が病院で指導を受けた湯冷ましについて、作り方や保存方法などをお伝えします。

目次

湯冷ましとは?

湯冷ましとは、お水を沸騰させて冷ました水のことをいいます。

使用するお水は基本的に水道水を使い、10分ほど沸騰させてから火を止めるように指導されました。

おもに湯冷ましは、赤ちゃんのミルクを作るときの調乳用、お風呂上がりの水分補給に飲ませるために使われます。

そこでふと思ったのが、「直接、水道水を飲ませるとなぜいけないのか?」と疑問が浮かんだのです。

そこで、指導してくれた年配の助産師さんに質問してみました。

すると水道水を沸騰させることで、

・水道水に含まれるカルキが飛ばせる
・沸騰すると水に含まれる菌が殺菌される

現在の水道水は厳しく管理されているため、水の中に雑菌がたくさん存在することはありません。

昔は井戸水を使っていたので、水を沸騰して雑菌処理するのが当たり前だったそうです。

また、水道水にはカルキ・次亜塩素酸カルシウムが含まれているのですが、こちらの方が生後間もない赤ちゃんにとっては負担が大きいとの理由でした。

内臓機能がまだ未熟な赤ちゃんは、カルキの負担が大きい場合もあるそうです。

絶対にとは限らないので、現在は水道水をミルクの調乳に直接使用しても大丈夫と伝えている産院もたくさんあります。

実際、保育園などでもミルクの調乳水は水道水というところもありました。

その他にも、赤ちゃんに水道水ではなく湯冷ましを使った方がいい理由があります。

古い水道管を使用しているとサビが混ざる

リフォームをしていない古いアパートなど、水道管が錆びていると、水道水に茶色いサビが混ざっている可能性があるのです。

実際に私の祖母の自宅の水道水を調べてみたところ、小さなサイズですがサビが数個、水に混ざっていました。

何度か水道水に水を通して使っていれば気になりませんが、しばらく使っていない水道水(朝一番など)には要注意です。

湯冷ましの代わりにミネラルウォーターを使っても大丈夫?

赤ちゃんのミルクを作る時、70℃以上のお湯で作るように指導されました。

ミルクを冷やすためにミネラルウォーターを使う方がいますが、ミネラル成分が多いと、赤ちゃんの胃腸に負担が大きくなってしまうので使用は控えた方がいいそうです。

その他にもミネラルウォーターがミルクの調乳に向かない理由として、冷たい水であることが指摘されました。

冷たい水ではミルクの粉や固形が溶けません。

また、大人も同じですが冷たい水を飲むと、胃腸に大きな負担がかかります。

冷たい水でミルクを作ってしまうと、体温が下がり免疫力も低下して体調不良を起こす可能性もあるでしょう。

このような理由から、湯冷ましの代わりにミネラルウォーターは使わない方がいいですね。

湯冷ましの作り方は?

湯冷ましの作り方は、必要な分だけ鍋に水を入れて10分ほど沸騰。

その後、人肌まで冷ましてミルクの調乳水や水分補給として使用できます。

湯冷ましを作る時は“必要な分だけ”の量にしてくださいといわれました。

そして沸騰する時は、必ず10分以上グツグツさせることです。

湯冷ましはカルキ飛ばしが目的なので、沸騰する直前で火を止めてしまうと意味がないのです。

作った湯冷ましは、清潔な水筒(保温性の高い魔法瓶など)に入れておくと、使う時も便利ですよ。

湯冷ましの保存期間はいつまで?

湯冷ましを作ったら、その日のうちに使ってしまうようにしましょう。

水道水を沸騰させることで、殺菌やカルキ飛ばしができるのですが、時間が経つと共に菌がまた繁殖します。

ペットボトルなどに入れて冷蔵庫で保存することも考えましたが、冷たい水は赤ちゃんにとって負担がかかってしまうので良くないといわれました。

湯冷ましは使いたい時に作るのが一番ですが、お湯が冷めるまで時間がかかります。

私はミルク2回分くらいの量を作って、保温効果のない水筒で保存していました。

湯冷まし作りが負担な方へ

赤ちゃんのミルクを作る時、必ず湯冷ましが必要であるとは限りません。

昔は水質が問題となり、湯冷ましが一般的となっていましたが、現在の水道水はチェックが厳しいので、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。

ミルクを作る度に湯冷ましを作るとわかるのですが、夜間の授乳は本当に大変!

お腹が空いてミルクを欲しがる赤ちゃんを前に、湯冷ましのために少し待ってもらうと、逆に大泣きさせる原因を作ってしまいます。

湯冷まし作りが大変な場合は、

・赤ちゃんのミルク用の水(純水)を用意する
・ウォーターサーバーを活用する

水道水以外にも、さまざまな方法があります。

ウォーターサーバーは、赤ちゃんのミルクにも使えるタイプが増えているので、一度使うと便利で手が離せませんよ。

まとめ

今回は、湯冷ましとはなにか。

赤ちゃんのミルク調乳水の作り方や保存方法についてお伝えしました。

現在の日本の水道水は、昔より水質がよくなっているため、赤ちゃんのミルク作りにそのまま使用しても大丈夫といわれています。

しかし水道水に含まれるカルキなどが、内臓が未熟な赤ちゃんに負担になる可能性もあるため、生後間もないうちは湯冷ましが最適とのことです。

湯冷ましの作り方と保存期間を、再度まとめます。

・水は5分以上沸騰させる
・人肌に冷ましてから使う
・その日のうちに使い切る

湯冷ましはお風呂上がりのちょっとした水分補給などにも使えます。

長く保存できませんが、ミルク1.2回分をまとめて作っておくと、忙しい育児中も便利ですよ。