妊娠糖尿病にご用心!症状や原因、胎児への影響と3つの予防策と治療方法

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妊娠して怖い病気のひとつに「妊娠糖尿病」というものがあります。

三大疾病のひとつ?と思いがちですが、妊婦さん特有の病気です。

妊娠中に血糖値が高くなったり、血糖値が高い状態が初めて発見された場合を妊娠糖尿病といいます。

―引用 Yahoo!ヘルスケア よりー

このように、妊娠前から糖尿病と診断されていたわけではなく、妊娠中に初めて見つかったもので、糖尿病には至らないものを妊娠糖尿病と言います。

全ての妊婦さんのうち、この妊娠糖尿病と診断されている割合は約9%で10人に1人当たりの割合です。

この妊娠糖尿病にかかると、様々な合併症が引き起こされる危険性や、将来的に糖尿病になる可能性があるので、早期発見と対処が必要になります。

この病気の怖いところが、自覚症状はほとんどないことです。

のどが渇いたり、トイレが近くなったりするくらいで、妊婦さんにはよくある症状で、とても気づきにくいものなのです。

合併症としては、妊娠高血圧症候群や流産・早産、網膜症や腎症、神経障害などが挙げられます。

母体だけでなく胎児にも影響が出る可能性があり、胎児発育不全や巨大児、胎児機能不全、子宮内胎児死亡などのリスクもあります。

「なんで妊娠してから糖尿病になるの?」

「妊娠糖尿病にならない方法が知りたい!」

妊娠糖尿病について少し怖いイメージがありますが、その原因を理解して、しっかりと予防策を講じれば避けられる可能性が高まります。

・妊娠糖尿病になる原因

・治療方法

・妊娠糖尿病にならない為の予防方法

この3つのポイントに絞ってご紹介していきます。

目次

<妊娠糖尿病になる原因とは?>

妊娠中は、肝臓や筋肉、脂肪細胞などでインスリンが正常に働きにくくなり、血糖値のコントロールが難しくなります。

そうなると、軽度の糖代謝異常が起こりやすくなり、妊娠糖尿病に至ります。

原因のひとつに、インスリンの作用を打ち消す「胎盤性ホルモン」の分泌が妊娠により増える為である。

体重が重い、両親や兄弟姉妹に糖尿病の人がいる、尿糖陽性、先天性奇形児や巨大児の出産歴がある、流産や早産歴がある、高齢出産などの場合に妊娠糖尿病になりやすい。

<妊娠糖尿病と診断されたときの治療方法>

妊娠糖尿病と判断されたら、食事療法を行い、血糖値を正常に戻していきます。

運動療法も施されますが、妊婦さんは激しい運動はできないので食事療法が中心となります。

妊娠中は、空腹時の血糖値は低く、食後の血糖値が高くなりやすくなります。

そのために、急な血糖値上昇を避けるためにも、1日の食事を4回から6回ほどに分けることも大切。

食事療法を行っても血糖コントロールが上手くいかなかったり、血糖値が非常に高い場合には、インスリン療法が必要です。

インスリン療法とは、自分で皮下注射(自己注射)をしながら改善を図る方法です。

また、出産後には胎盤も排出されるので血糖値が改善することも多いのですが、分娩後にも治療が必要になるときがあります。

<妊娠糖尿病の予防策・改善策>

①血糖値が上がらない食品を食べる

妊娠中は血糖値のアップダウンが激しく、急激な変動を避ける必要があります。

そこで、血糖値が急激に上がりにくい食品を食べるということが大切です。

お腹が空いているときに、おにぎりやお菓子などを食べると急激に血糖値が上昇してしまいます。

この他にも血糖値が上がりやすい食べ物として、ラーメンやパスタ、アイスクリーム、じゃがいもやかぼちゃなどの野菜、チョコレート、ケーキなどがあります。

野菜にも種類によっては血糖値が上昇するので、野菜なら何でも良いというわけではありません。

逆に、血糖値が上昇しにくいおすすめの食べ物としては、アーモンドなどのナッツ類、玉ねぎやキノコ類、バナナやキウイ、リンゴ、納豆や豆腐、青魚、コーヒーや緑茶などの飲み物も血糖値を下げる効果があります。

でも、時には血糖値が上がる食べ物も食べたくなる時がありますね!

そんなときには、一緒に豆乳や青汁などを合わせると血糖値があがりにくくなりますよ♪

②1日の食事を分食する

空腹時に、急に食べ物を食べることで、血糖値が急激に上がっていくのを防ぐために、朝昼夕の1日3食の食事の回数を4回から6回ほどに分ける「分食」を行いましょう。

妊娠中は特に、お腹も空きやすくなりますよね。

この分食をすると、空腹になる機会が減ってくるので、少しずつ分けて食べることで、血糖値を安定させてくれます。

その分、血糖値を上昇させるお菓子を食べるような間食の機会は減らしてくださいね♪

③適度に運動をする

妊娠中の分食や間食などにより細々と食べることで体重が増えやすくなります。

妊娠後期は特に、動く量も減ってくるので、体重管理が必要です。

ウォーキングやマタニティヨガ、マタニティスイミングなどで適度に運動をするようにしましょう。

近くにジムなどがない場合は、なかなかヨガやスイミングに参加することができませんが、支援センターや産婦人科でもマタニティヨガなどのプログラムがあるところもあるので、ネットなどで確認してみてくださいね♪

たくさんの妊婦さんと関わる機会にもなり、ストレス解消にもつながるかもしれません。

ウォーキングは、暑い夏や寒い冬の中にするのは、妊娠中の身体にはこたえます。

広いショッピングモールがおすすめのウォーキングコースです。

トイレなどの設備はしっかりとあるし、途中で腰かけるソファや椅子もあります。

夏は涼しく、冬は暖かく、雨の日も快適に歩くことができ、好きなお店でついでにお買い物をしてもいいですね♪

ただし、切迫早産気味の人や重度な糖尿病で網膜症や腎症などの合併症がある人は運動をできないケースもありますので、事前に運動をしてよいかを必ず医師に相談するようにしましょう。

また、インスリン注射を行っている妊婦さんは運動をすることで急激に低血糖になることもあります。

低血糖になると、めまいやふらつきなどが生じて大変危険です。

運動をするときはジュースや飴などを持ち歩いて、気分が悪くなった場合には糖分を補うようにしましょう。

<まとめ>

お母さんや胎児にも影響がでる妊娠糖尿病ですが、まずは病気にならないために、生活の見直しから始めてみてくださいね!

特に、食習慣を見直してみましょう。

1日にどのくらい食べているのか、何回食べているのか、血糖値をあげる食べ物を多く食べていないか確認してみましょう。

自覚症状が無くても、不安に思った時には、産婦人科の定期検診のときにでも相談してみてください。

妊娠中は不安なことがいっぱいですよね。心が爆発しないように、不安なことは1つでも消えてほしいものです。