「水」という漢字について
音読み スイ
訓読み みず・み・みな
主な名乗り お・な・ゆ・ゆく
画数 4画
目次
「水」の意味や由来や成り立ちと特徴
「水」という漢字は水が流れる様子の絵からできました。
流れる水を表す字です。
そこから水運や水陸両用など、海、川、湖なども表すようになりました。
また、水飴や水銀など液体のことも意味します。
水入り、親子水入らずなどでは、「水」は冷たいというところから「何か冷ますもの」という意味で使われます。
水無月(みなつき)や垂水(たるみ)という言葉では「水」を「み」と読みます。
これは「みず」の古語です。
部首は「みず」です。
水に関係する漢字に付きます。
横に着くと「氵(さんずい)」になります。
「池」「海」などがその仲間です。
「水」という漢字に込められる思い
「水」という漢字は流れている水の形からできた漢字です。
「水」と言えば、透明で潤いがあり、キラキラとした輝きをイメージします。
また川や海はどこまでも続いていて広いです。
そして水がある土地は豊かで、作物も実ります。
名付けに「水」という漢字を使う時には、そのような水のイメージから「周りの人に潤いや安らぎを与えられる人になって欲しい」「キラキラと輝く女性になって欲しい」「心の広い人になて欲しい」「豊かな人生を送って欲しい」「実りある人生を送って欲しい」という思いを込められます。
「水」という響きから受ける印象
「水」という漢字は「すい」「みず」「み」「みな」と読ませることが多いです。
「すい」という響きには、涼しげで、可愛い印象を受けます。
「みず」「み」「みな」など「み」という響きには、みずみずしく潤いがあって、キラキラとしている印象を受けます。
組み合わせが豊富で古風にも今風にも名付けられる「水」
「すい」「みず」「み」という響きはいろいろな名付けに当てることができます。
組そのため、名付けの種類も豊富にあります。
また、組み合わせる字によって古風にも今風にもすることができます。
組み合わせる漢字との意味を合わせたり、組み合わせる文字と合わせて一つの意味を持つようにしたり、響きや画数で組み合わせるのもいいですね。
「氵」の漢字は名づけには向かないって本当?
水に関連する「氵」の付く字は、「流れていってしまう」「水難に遭う」という理由で名づけに向かないという人もいるそうです。
ただ「氵」の付く漢字は漢和辞典に載っている中でも1、2を争うほど多いのです。
全て避けるとなると名付けの幅が狭くなってしまいます。
流れる水がきれいと思うか、流れていってしまうと思うかは人それぞれの感覚の違いです。
気になる場合には避けた方が良いでしょう。
ただ「水子(みずこ)」という名前は要注意です。
水子は流産や堕胎で生まれてこられなかった子供を意味するので避けた方がよいでしょう。
「水」を使った熟語
雨水(うすい)
二十四節気の一つ。毎年2月19日ごろ。
雪が溶けて草木が芽吹き始めるころ。
雨水の日にお雛様を出すと良縁に恵まれるとも言われている。
例文「雨水が来たから朝晩の冷えがだいぶ緩んで、春を感じられるようになった。」
香水(こうすい)
化粧品の一つ。
良い香りがする。
例文「彼女の香水の匂いは、優しい気持ちになれる香りだ。」
噴水(ふんすい)
公園や池の中に作られ、水を幻想的に噴射するもの。
例文「初めて見る噴水に子供は興味津々で釘付けになっている。」
明鏡止水(めいきょうしすい)
明鏡は、一点の曇りもなく、きれいに磨かれた鏡のこと。
止水は、流れのない澄み切った水のこと。
明鏡止水は、心が清く正しく、わだかまりなど邪念がない心境のこと。
例文「明鏡止水の心で、話を聞きたい。」
水鏡之人(すいきょうのひと)
水鏡は、水面に姿が映せるほど、澄み切っていて穏やかな水のこと。
本来の姿をそのまま映すこと。
水鏡之人は、理解力や判断力に長けている人のこと。
人に対しても物事に対しても公平に事実を見ることができる人のこと。
例文「彼女はなんでも見通せてしまう水鏡之人だ。」
水月鏡花(すいげつきょうか)
水に映る月や鏡に映る花はとてもきれいだが、決して触ることができないという意味。
目で見ることはできても触ることができない儚さを表す例え。
はっきりと言葉で説明できないが、心で感じること深い感情のこと。
水光接天(すいこうせってん)
水面に映る月の光が、地平線で夜空と接しているということ。
雄大で美しい夜景の様子のこと。
例文「ここから見る夜景は水光接点が見える絶景のスポットだ。」
三光水色(さんこうすいしょく)
三光は、山や高原の風景。水色は、海や川、湖などの風景。
三光水色は、山や高原、海、川、湖など、自然の風景のこと。
例文「次の休みには、三光水色が楽しめるところに静養に行きたい。」
「水」の説明の仕方
電話でのやり取りのときに、あなたの名前がどの漢字を使っているか聞かれることがありますよね?
そういったシーンで「水」を説明する例を紹介します。
例えば、
A「名前は、〇〇愛水といいます。」
と伝えると、
B「〇〇あいみさんですね。「あいみ」はどういった漢字を使いますか?」
と聞かれた場合、水の部分の説明の仕方としては、
・A「は、お水の水です。」
・A「は、水曜日の水です。」
・A「は、噴水の水です。」
などが挙げられます。
いくつかパターンを持っておくと、確実に相手に伝わりますよ!
「水」を使った名前の有名人・芸能人
石井 萌水さん
緒方 水咲さん
風間 水希さん
坂井 泉水さん
田代 主水さん
柘植 恵水さん
中尾 春水さん
平井 菜水さん
「水」を使った名付け候補
愛水(あいみ)
晶水(あきみ)
亜水(あみ)
咲水(えみ)
奏水(かなみ)
紫水(しすい)
水蓮(すいれん)
涼水(すずみ)
奈々水(ななみ)
斐水(ひすい)
水桜(みお)
水来(みくる)
水咲(みさき)
水姫(みずき)
水羽(みずは)
水澄(みずみ)
水透(みと)
水遥(みはる)
水萌(みなも)
水望(みみ)
水蕾(みらい)
水生(みき)
水莉(みくり)
水優(みゆ)
瑠水(るみ)
まとめ
「水」という字の読み方を「み」「みず」はいろいろな音と組み合わせができるので、レパートリーが豊富にあります。
キラキラした透明感のある響きも女の子の名付けにはピッタリです。