法を使った名前25選~法の意味や由来と読み方を徹底解説!

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目次

「法」という漢字について

字画数:八画
音読み:ほう、はっ、ほっ
訓読み:――

「法」の意味や由来や成り立ちと特徴

「法」は、「流れる川」「裁判に用いられた神獣」「人」「口(くち)」の、4つの絵から生まれた漢字です。

神獣は鹿によく似た伝説的な動物です。

裁判の勝ち負けを争うために用いられ、負ければ川に流されたとされています。

現在の裁判から考えると、神獣は裁判官の役割で人の死後、生前の善悪を裁くものだと思われるのですが、何に対しての勝ち負けを争うのかよくわかってはいません。

絵の中に「口」があることから、人の抗弁に屈すれば負けとされていたのでしょうか。

そうだとするなら神獣は検察官の役割になりますね。

古代のことなので断定できる説は今のところありません。

しかしながら、負けると川に流すという決まりがあることから、「おきて」「法」を意味する漢字になりました。

ものごとを進める上で外れてはならない決まりということから「法律」「憲法」があって、そこから派生して、ものごとの進め方を指す「方法」「手法」「戦法」などになり、宗教的な教えから「法話」「法事」「仏法」と、様々な言葉に用いられるようにもなりました。

いずれにしても、ある法則に添うものとしての意味となっています。

しかし、「法」といえば、やはりしっくりくるのは「法律」でしょうか。

人が生きていく上で守らなければならないのが法律です。

しかしそれが理不尽なものだとしたらどうでしょうか。

以前、このような事件がありました。

今から何年前のことでしょうか。

認知症の母親を殺害して自分も自殺を図った息子の無理心中未遂事件です。

認知症の母親と二人暮らしの息子は、母の徘徊が酷くなったことから仕事をやめざるを得なくなりました。

生活保護を申請しても失業給付金があるから出せないと言われ、それでも嵩んでゆく介護費用。

介護と両立して働ける職場はなく、やがて失業給付金もなくなって食事にも事欠くようになりました。

そして息子はとうとう母との心中を決意したのです。

事件当日、最後の親孝行のつもりで車イスに母を乗せて京都観光をしました。

子供のように喜ぶ母の無邪気な姿を見て息子の心中はどのようなものだったでしょうか。

やがて観光が終わり、息子は河川敷で立ち止まりました。

母に「もう生きて行かれへん。ここで終わりや」と告げます。

母は「そうか、もうあかんか」と言って息子を抱きしめて「お前はわしの子やからわしがやったる」と答えました。

それを聞いて息子はいよいよ死を決意して母親の首を絞めてから自分も自殺を図りました。

その過程を聞いて、法廷内は静まり返ったそうです。

同情するべき点はあり過ぎるほどあります。

しかし驚いたのは、この無理心中に至るまでの息子の苦しい心情を涙にむせびながら説明したのは弁護士ではなく検察官だったのです。

検察官は被告人の罪を重くするため法廷にいます。

その検察官が言葉にせずとも情状酌量を求めたのです。

そして下されたのは殺人事件では異例の執行猶予付きの温情判決でした。

そして最後に裁判官は「この裁判で問われているのは被告の罪だけではなく、行政や法の在り方だ」と厳しく言い放ちました。

温情判決だけではなく裁判官が法の不備をここまで厳しく断罪したのは異例なことでした。

一度は法に見捨てられた息子は、法によって救われ人生をやり直す機会を与えられたのでした。

「法」を使った熟語

国法

意味:国家を構成する根幹をなす法。

憲法、行政法など

合法

意味:法の規定に適っていること。

教法

意味:仏語。

釈迦の説いた教え。

影法師

意味:日光が当たって道などに映る人の影。

恩赦法

意味:恩赦について定めた法。大赦・特赦・減刑・刑の執行の免除・復権、がある。

一般法人

意味:公益法人に対し、一般社団法人と一般財団法人を指す。

議員立法

意味:立法府の議員の発議によって成立した法律。

「法」の説明の仕方

電話や役所の受付などで名前を伝える際、どういう漢字を書くのか聞かれる時があります。

その場合、どのように説明すればよいのか悩みますよね。

ここではその例を紹介したいと思います。

例えば、あなたの名前が法子(のりこ)だとします。

・「のりこののりは、法律の法です」

これは簡単ですね。

「法」はいろんな言葉に使われています。

自分が説明しやすいように例をいくつか考えておくとよいですね。

「法」を使った名前の有名人・芸能人

椎名 法子さん(女優、タレント、歌手)
鈴川 法子さん(女優)
入山 法子さん(女優、ファッションモデル)
石田 法嗣さん(俳優)
小島 法子さん(女優、タレント)
酒井 法子さん(女優、歌手)
大川 隆法さん(宗教家、幸福の科学創始者)

「法」を使った名付け候補

胡法梨(このり)
美法子(みほこ)
法瑠実(はるみ)
弥法(みのり)
法絵(かずえ)
法沙(かずさ)
法香(つねか)
羽法(はのり)
深法琉(みはる)
法津紀(はずき)
法詩乃(ほしの)
法澄(ほずみ)
法李(ひろい)
法未(ひろみ)
瑚法(こみち)
帆法(ほつね)
風法(かほ)
法奈美(ほなみ)
法づ美(ほづみ)
法都季(はつき)
法代(のりよ)
法架(みちか)
法津(はつ)
法穂(かずほ)
奏法(かのり)

まとめ

「法」の元々の意味は「おきて」「きまり」です。

決められたことから外れない正しさ。それは公正さとも結びつきます。

感情的にならずにいつも穏やかに広くものごとを見つめる印象を与えます。

自分に厳しく、他者には優しい思いやりを持てる女性になるように。