妊娠をすると、お腹の赤ちゃんと母体のためにも出来るだけ身体に良い食べ物を食べたくなりますよね。
しかし、妊娠初期に悪阻があると、さっぱりした物だったりこってりとした物を食べたくなる場合があります。
例えば、中華料理は野菜が多く含まれていて、さっぱりした物とこってりした物の両方があります。
料理で言えば、棒棒鶏から青椒肉絲、餃子、回鍋肉まで風味も様々。
冬の寒い日は火鍋や薬膳鍋もいいですね。
しかしこういった中華料理では、塩分や油分、香辛料も気になるところ。
そこで今回は、妊娠中に中華料理を食べてもいいのかと悩む妊婦さんに、妊娠中の食べても良い料理と悪い料理、食べ方や注意点をご紹介致します。
・妊娠中に中華料理を食べてもいいの?
・妊娠中に食べても良い中華料理
・妊娠中に食べてはいけない中華料理
・注意!塩分量に気をつけて食べよう
・香辛料の効いた辛い料理を食べてもいいの?
中華料理は生ものがほとんどありません。
野菜、肉や魚に火を通して調理をするので、塩分や香辛料に気をつければ妊娠中でも、安心して食べられる料理かもしれませんね。
中華料理について、詳しく見ていきましょう!
参考にしてください♪
目次
妊娠中の妊婦さんは中華料理を食べてもいいの?
もちろん妊娠中でも中華料理は、食べても大丈夫です。
妊娠初期から中期、妊娠後期にかけても中華料理は正しい方法であれば食べて大丈夫です。
中華料理は、野菜、肉や魚を強い火力で調理をします。
ほとんどの素材に火を通すので食中毒の心配も低いです。
炒めたり焼いたり、蒸したり揚げたりと調理方法も沢山あるので飽きにくい料理でもあります。
また、野菜、肉や魚を一度に多く取れるのも嬉しいですね。
しかし、塩分量や油分が高くて香辛料も多く含まれていますので、妊娠中には気をつけなければいけないメニューがあります。
一方で乾物や薬膳料理のように身体に良いものもありますので、調理方法や味付けに気をつけて食べるようにしてみて下さいね。
妊娠中に食べても良い中華料理
中華料理には、焼く・揚げる・炒める・蒸すと様々な調理方法があります。
食材も野菜、肉や魚、乾物と種類が豊富です。
また健康に良いとされる薬膳料理も中華料理のひとつ。
このように幅の広い中華料理で、妊娠中にはどのような食材をどのような調理方法で食べるのが良いのでしょうか。
妊娠中には、塩分控えめの低カロリーの食事が重要と言えます。
中華料理の場合は、油を多く使うので外食の場合には特に注意が必要です。
〈外食の際にお勧めの中華料理メニュー〉
・棒棒鶏
・くらげサラダ
・北京ダック
・貝柱と野菜の炒め物
・フカヒレの煮込み
・アワビやフカヒレのスープ
・青菜炒め
・春雨の和え物
・ワンタンスープ
・中華粥
※北京ダックは、高脂肪なので食べ過ぎには注意しましょう。
フカヒレ・アワビ・クラゲは低カロリーな食材です。
青菜炒めに使われる青梗菜は、ミネラルとビタミンが豊富なので妊婦さんにお勧めの食材です。
なるべく、低カロリーな炒める・蒸すといった調理方法のメニューを選ぶようにしましょう。
火鍋は体も温まり野菜も摂れるのでお勧め。
またお家で中華料理を作る際は、油の量を減らして野菜を多めにして炒めたり、市販の合わせ調味料は添加物や塩分が多めに入っているので極力控えるようにしましょう!
妊娠中に食べてはいけない中華料理
中華料理は、油の量が多く使われていますが、特に焼く・揚げる調理方法のメニューは高カロリーです。
よって、妊娠中に食べる料理としては不向きなもの。
併せて塩分量の多いメニューも避けるようにして下さい。
高脂肪・高カロリー・塩分多めのメニューは、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群のリスクを高めてしまいますので注意が必要です。
関連記事
〈外食の際にお勧め出来ない中華料理メニュー〉
・ラーメン
・春巻き、揚げ餃子の揚げ物全般
・焼き餃子
・茄子のはさみ揚げ
・麻婆茄子
・小籠包
・酢豚
・炒飯
・中華丼
・天津丼
※麺類全般、高カロリー・塩分多めなので注意しましょう。
焼き物・揚げ物・あんは高カロリーです。
茄子は、油を多く吸収するので避けた方が良いでしょう。
小籠包は、豚肉でないエビやカニのなるべくカロリーが低い食材を選んで下さい。
餃子やラーメン、炒飯は定番中の定番メニューなので食べたくなりがち。
どうしても食べたい場合は、ラーメンは野菜多めのタンメンでスープは飲まないようにしたり、餃子は水餃子にするという工夫をしてみて下さいね。
又、番外編として、中華料理の際の定番の飲み物である烏龍茶とジャスミン茶にも注意が必要です。
油の吸収を防ぐ烏龍茶には、カフェインが含まれています。
一杯程度なら問題ありませんが、飲み過ぎには注意をして下さい。
ジャスミン茶にも、烏龍茶と同様にカフェインが含まれています。
ジャスミンには子宮収縮の作用があるので、飲みすぎは避けた方が良いでしょう。
中華料理の場合は、食べ物だけでなく飲み物にも注意が必要です。
妊娠中は必要な栄養素が多くなります。
特に葉酸については厚生労働省も注意喚起している通り絶対に摂取することを心がけましょう。
葉酸については下記ページで詳しく解説をしています。
葉酸サプリランキング2018~市販vs通販!妊娠中におすすめ葉酸サプリ35選
妊娠中は塩分量に気をつけて中華料理を食べよう!
中華料理の中でも特に塩分量が多いのは、『ラーメン』です。
妊娠中に塩分を多く摂りすぎると、「妊娠高血圧症候群」を発症させてしまう恐れがあります。
塩分量には十分に気を付けなければなりません。
厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準(2015年)」によると、成人女性の1日のナトリウム(塩相当量)の目安摂取量は、7.0g未満です。
【インスタントラーメンとカップラーメンの100gあたりの食塩相当量】
種類 | カロリー kcal | 食塩相当量 g |
インスタント中華麺 油揚げ味付け | 445 | 6.4 |
インスタント中華麺 油揚げ | 458 | 5.6 |
インスタント中華麺 油揚げ無し | 356 | 6.9 |
中華カップラーメン 油揚げ揚げ | 448 | 6.9 |
中華カップラーメン 油揚げ無し | 342 | 6.9 |
和風カップラーメン 油揚げ | 451 | 6.9 |
上の表からも分かるように、100gのインスタントラーメンやカップラーメンを食べることで1日の塩分量にほぼ達してしまいます。
また、カロリーも高いので食べ過ぎてしまうと妊娠高血圧症候群だけでなく「妊娠糖尿病」のリスクも高まります。
妊娠中の即席ラーメンは控えるようにしましょう。
関連記事⇒妊娠糖尿病とは?胎児への影響と妊娠中に気をつける7つの予防策と解決策
お店のラーメンの塩分量は、そのお店毎になってしまいます。
どうしてもラーメンを食べたい場合は、麺と具だけにして塩分の多いスープは飲まないようにして下さい。
妊娠中に香辛料の効いた辛い料理を食べてもいいの?
妊娠中に香辛料の効いた辛い料理は、赤ちゃんに影響を及ぼすのではないかと心配になってしまいがち。
特に中華料理は、香辛料を使った辛い料理が多いので心配になってしまいますよね。
辛い物を食べてもお腹の赤ちゃんには問題ありませんので妊娠中でも食べて頂けます。
辛い物を食べると身体が温まりますので、妊娠中に冷え性で悩んでいる人には効果的な食べ物といえるでしょう。
しかし、過度に辛い物を食べるとお腹を壊してしまうこともあるので注意が必要。
腸の近くに子宮があるため、お腹を壊すとお腹が張って早産を引き起こしてしまう可能性もあります。
また、辛い刺激物は痔の発症や悪化のリスクになることも。
妊娠中は痔になりやすく、出産時に悪化することも少なくありません。
そのため、妊娠中から痔に優しい食生活を心がけるのも大切なのです。
火鍋や麻婆豆腐といった辛い刺激物は、食べ過ぎには注意をして適量を食べるようにして下さいね。
関連記事
妊婦は激辛料理を食べちゃダメ?妊娠中の辛い物3つの注意点と影響や効果
また、スパイスの一種である「八角」にも注意してください。
独特の香りを放つ八角は中華料理のアクセントとして使用されますが、子宮収縮を起こしてしまうそうです。
更に、さまざまな効力があるとされている薬膳鍋についても、八角同様、普段は良い影響を与える効果が裏目にでてしまう食材が含まれている可能性も。
もし外食等で薬膳鍋を食べるときは、念のため妊娠中でも大丈夫なものか店員さんに聞いてみましょう。
まとめ
妊娠中は、時にはこってりとした中華料理を食べたくなることもあるでしょう。
たまには良いかもしれませんが、食べ過ぎには注意が必要です。特に外食の際は高カロリー・高脂肪・塩分量・香辛料に気をつけてメニューを選ぶようにしましょう。
お家で料理する際は、油は少なめにして野菜を多くいれて調理をするようにして下さい。
母体とお腹の赤ちゃんの健康のためにも、バランスの取れた食事を楽しんで下さいね!