妊娠超初期の過ごし方は超大事?仕事や食事の影響と20つの注意点

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妊娠超初期に妊娠に気づいたら、すぐにでもやめたいこと、はじめたいこと、注意したい事があります。

特に妊娠期間中は制限が多く気を付けなくてはいけないことがたくさんありますよね。

そこで今回は妊娠超初期の過ごし方について4つのポイントをお伝えします。

  • 妊娠超初期と妊娠週数の数え方
  • 妊娠超初期の生活10つの注意点
  • 妊娠超初期の仕事の影響と2つの注意点
  • 妊娠超初期の食事の影響と8つの注意点

まだまだ安定しない妊娠超初期ですから、注意点をしっかりと知ることで少しでも不安を減らしていきましょう。

目次

妊娠超初期と妊娠週数の数え方

妊娠は最終月経開始日を妊娠0日として数えていきます。

妊娠超初期は妊娠0日~4週6日までの期間をいいます。

妊娠初期は5週0日~15週6日までの期間をいいます。

妊娠超初期は本来であれば、妊娠に気づくことない期間でしたが、近年は生理予定日以前からでも使用できる早期妊娠検査薬があるため、妊娠超初期という呼び名が新たに生まれました。

また妊婦さんの中には、妊娠超初期から体の変化を感じ取る方もおり、妊娠に早くから気づくこともあります。

産婦人科での妊娠成立

妊娠検査薬で陽性が出ても、まだ安心はできません。

産婦人科にて超音波検査を受け、妊娠の確定診断をしてもらいましょう。

基本的に妊娠6~8週に赤ちゃんの心拍が確認できます。

赤ちゃんの心拍が確認でき、子宮内に胎嚢が見えると妊娠成立となります。

異所性妊娠(子宮外妊娠)

通常であれば胎嚢は超音波検査にて子宮内で確認されます。

ですが、異所性妊娠、いわゆる子宮外妊娠の場合には、子宮内に赤ちゃんを確認することができません。

通常、妊娠時は、受精卵が卵管から移動し、子宮内膜にて着床するものです。

ですが、子宮外妊娠の場合には、卵管などの子宮内膜以外に着床してしまう状態をいいます。

子宮外妊娠の場合は妊娠6週頃になっても子宮内に胎嚢が確認できない時に疑われます。

子宮外妊娠の場合には、妊娠継続は出来ず、医学的な処置をする必要があります。

化学流産について

化学流産とは妊娠検査薬で陽性反応が出ても、産婦人科の超音波検査で確認出来る前に妊娠継続できずに流産をしてしまうことを言います。

本来であれば、妊娠検査薬で反応しない妊娠超初期ですが、近年では早期に使用できる妊娠検査薬が出来たため、早く妊娠が分かるようになりました。

妊娠超初期に妊娠検査薬で陽性反応が出ても、産婦人科での超音波検査にて胎嚢と心拍が確認できるまでは安心できないものです。

化学流産そしてもとくに医学的な処置は必要ありません。

気にし過ぎないようにしましょう。

妊娠超初期の生活10つの注意点

妊娠が分かったら生活していく上でいくつかの注意が必要になります。

  • タバコは止める
  • 薬の服用を止める
  • 激しい運動は控える
  • 冷やさない
  • ヒールの高い靴を止める
  • 締めつけの強い服装は避ける
  • レントゲンを撮らない
  • ネコのフンの始末に注意する
  • ガーデニングの仕方に注意する
  • 鳥類の飼い方に注意する

タバコは止める

妊娠が分かったら、たばこはすぐに止めましょう。

タバコは妊娠中でなくても良い影響を与えません。

妊娠中に喫煙をすると、胎児の細胞分裂を傷つけ奇形やなどの先天性異常を引き起こします。

また胎児の成長を阻害するため、低体重・低身長になる可能性があるのです。

さらには早産や流産のリスクが上がります。

これは妊婦さん自身が喫煙をしなくても、妊婦さんの周りの人が喫煙をしても同じです。

受動喫煙も同様に注意しなければいけません。

家族やパートナーが喫煙している場合には妊婦さんの近くでは喫煙しないようにしましょう。

薬の服用は止める

妊娠超初期は無影響期と言われ薬の服用による影響は受けにくい時期です。

ですが、薬の服用による影響は0%とは言えません。

また妊娠週数がズレいて妊娠超初期ではなく妊娠初期だった場合には絶対過敏期となり、薬の服用による影響を受けやすい時期です。

妊娠が分かったら、薬の服用は自己判断でしないようにしましょう。

薬の服用が必要なときは必ず医師と相談し、処方してもらうようにして下さい。

激しい運動は控える

妊娠が分かったら運動に注意しましょう。

妊娠がわかってから新たに運動を始めるのは安定期に入るまで控えましょう。

また妊娠前から運動を習慣的に行っていた場合には、運動内容によっては中止した方が良いものもあります。

転倒する可能性があるもの、腹筋に力をいれるもの、競技性のあるもの、瞬発性のあるものは避けましょう。

また運動を続ける際には妊娠経過が順調であること、過去に早産や流産を繰り返していないこと、妊娠が単胎妊娠であることが前提条件になります。

運動内容はややきついと感じる程度の強度にし、あまり激しい運動は避けるのが望ましいでしょう。

運動するときは炎天下などの暑い環境は避け、十分に水分補給と休憩をはさみながら行うようにしましょう。

冷やさない

よく冷えは万病の元とも言われますよね、

女性は体のつくりから男性よりも体が冷えやすいものです。

また冷えを自覚している女性も多くいることでしょう。

妊娠に気付いた時には腹巻きをする、冷たい飲み物を常温にする、冷房の設定温度に注意するなどして冷やさないようにしましょう。

妊娠中に体が冷えると子宮が収縮し良い影響を及ぼさないのです。

妊娠中は冷えに注意して過ごしましょう。

ヒールの高い靴を止める

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妊娠に気づいたら、できるだけヒールの高い靴を履くのを止めるようにしましょう。

お腹が出てくるとバランスが取りづらくなるため止める人が多いのですが、できるだけ転倒の危険性を避けるためにも妊娠に気付いた時点で止めましょう。

締めつけの強い服装を避ける

妊娠すると体は少しずつ変化していきます。

子宮は大きくなり骨盤周りの関節は出産に向けて緩んでいきます。

締めつけのきつい服装、例えばガードルやコルセット、ファンデーションなどを着用していると、締め付けによるつわりの悪化や、血流を悪くするために冷えを悪化させることがあります。

妊娠に気づいたら締めつけの強い服装は避け、妊娠週数に応じてマタニティ服などに切り替えていきましょう。

レントゲンを撮らない

レントゲンは撮影する部分にもよりますが、放射線を浴びるため妊娠している、妊娠している可能性がある時には注意が必要です。

特に放射線は細胞分裂に影響を与えるため、妊娠超初期には要注意です。

放射線による影響は妊娠週数によって異なります。

  • 受精後約9日間
  • 受精後約2~8週間
  • 受精後8週以降
  • ③以降

妊娠超初期は①の受精後約9日間、②受精後約2~8週間の部分が妊娠超初期が含まれます。

①の受精後約9日間に放射線を0.05~0.1Gy浴びた場合は胎児が死亡するとされています。

受精卵が着床完了できないと考えてよいでしょう。

②の受精後約2~8週間では0.1Gyの放射線を浴びると胎児に奇形を及ぼす可能性があります。

また0.12~0.2Gyの放射線で精神発達遅滞が起きる可能性があります。

通常の腰部分のレントゲン撮影では、胎児の被ばく量は最大でも10mGyとされています。

骨盤部分での撮影による胎児の被ばく量は1.1mGy、最大が4mGyです。

胎児へ影響を与えるとされている0.1Gyよりかは少ない量ではありますが、胎児への影響の可能性は0%とは言い切れません。

また生まれた後に赤ちゃんが白血病やがんになる可能性があると報告されているのです。

まだ研究結果が少なく、生まれたあとの影響ははっきりとはしていませんが、万が一の可能性や心配も踏まえて妊娠中のレントゲンは止めましょう。

ネコのフンの始末に注意する

ネコのフンにはトキソプラズマ原虫が寄生していることがあります。

トキソプラズマに感染している猫のフンの始末には注意が必要です。

手袋を着用し、終わった後は必ず手を洗うようにして下さい。

妊娠中にトキソプラズマ感染症に感染すると胎児感染がおこり、先天性トキソプラズマ症などの悪影響を及ぼします。

飼い猫に生肉を与えない、飼い猫が外に出入りしないようにする、フンの始末はこまめに行い、始末の時は手袋をし、手洗いをする、できれば妊婦さんではない人にお願いするのが良いでしょう。

ガーデニングの仕方に注意する

ガーデニングをする時にもトキソプラズマ感染症に注意しなければいけません。

ガーデニングの土には野良猫のフンが含まれることがあり、野良猫のフンにはトキソプラズマ原虫が寄生している場合があるからです。

ガーデニグをする時には、手袋を使用し終わったら手洗いをすること、できればガーデニングスペースには野良猫が入れないようにする、収穫した野菜類はよく洗うことを心がけましょう。

鳥の飼い方に注意する

妊娠中はオカメインコ・セキセイインコ・ハトなどの鳥類全般の飼い方に注意が必要です。

インコなどはオウム病になることがあり、オウム病は人に感染します。

妊娠中にオウム病に感染すると発熱、筋肉痛、頭痛などインフルエンザの様な症状が起こります。

妊娠中は重症化しやすく、重症すると最悪の場合、早産、流産・胎児死亡の可能性があるのです。

オウム病感染予防のためには、感染源となるフンの始末はフンが乾燥する前に行うこと、フンの始末後、触れ合った後は手を洗うこと、ゲージはこまめに清掃し消毒すること、フンの始末時にはマスクを着用すること、餌の口移しなど濃厚接触をしないこと、飼っている鳥類の様子がおかしい時にすぐに病院につれていくことの6つを心がけましょう。

妊娠超初期の仕事の影響と2つの注意点

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妊娠すると不安に思うのが仕事の続け方についてです。

妊娠超初期では以下の事に注意して仕事をしましょう。

  • できるだけ規則正しい生活時間の中で仕事をする
  • ペースダウンして仕事に取り組む

できるだけ規則正しい生活時間の中で仕事をする

妊娠超初期ではつわりなどの妊娠症状が少ないか、まだ軽度のため仕事が頑張れる妊婦さんが多いかと思います。

ですが妊娠超初期でも無理は禁物です。

妊娠した体は疲れやすくなっています。

徹夜、深夜までの残業などはできるだけ避けるようにしていきましょう。

ペースダウンして仕事に取り組む

妊娠中は疲れやすいのはもちろん、集中力も低下しがちです。

妊娠症状が軽いため、いつも通り仕事ができる人もいますが、目には見えなくても体は変化しています。

いつもより70%位の力で仕事をするようペースダウンして仕事をするのが良いでしょう。

仕事先への報告2つのポイント

妊娠が分かったら、仕事先に報告をする必要があります。

通常妊娠の報告は安定期に入ってからするものですが、仕事への影響を踏まえて産婦人科で妊娠が確認出来たら報告した方が良いでしょう。

  • 報告は産婦人科で妊娠確認ができたら
  • まずは直属の上司に報告する

上記の2点がポイントです。

妊娠初期に入ると、つわりなど体調が安定しない日々が多くなります。急に休みを貰うことや、後の産休に入ることを踏まえて仕事の引き継ぎなども必要になります。

直属の上司には早めに報告しておくことで、休みを貰いやすくなることや仕事内容によっては内容を変更する必要が出てくることでしょう。

早めに報告することで仕事への影響が少しでも出ないよう配慮しましょう。

母性健康管理指導事項連絡カード

妊娠中の体調は人によって個人差があります。

仕事をしている上で、妊婦さんの負担軽減のために、医師からの指導がある場合には、その指導を仕事先に伝える必要があります。

そんな時に、母性健康管理指導連絡事項カードを医師が記入することで正確に伝えることができます。

母子手帳にあるので覚えておきましょう。

傷病手当金

妊娠中につわりがひどく妊娠悪阻になった場合や、切迫早産など安静が必要になり仕事を休まなければいけなくなった場合には、傷病手当金がもらえることがあります。

会社によって規定が異なるので、確認しておきましょう。

妊娠超初期の流産リスク

妊娠中におきてしまう悲しい出来事である流産。

その多くは妊娠初期までに起こります。

全流産のうち80%が妊娠初期までに起こるものです。

妊娠初期までの流産には母体に原因があるものではなく、多くが染色体異常など胎児側の原因によって起こります。

したがって妊娠初期までの流産は仕事をしたから、ということはありません。

また妊娠初期までの流産には有効的な処置や薬などはないとされています。

有効的な処置などがないため安静にしなくてもよいという見解の医師もいます。

とはいえ安定期に入るまではいつも通りよりペーズダウンして生活していくのが良いでしょう。

妊娠超初期の食事8つの注意点

妊娠超初期であっても食事にはいくつか注意が必要です。

  • ビタミンAの摂取量
  • 水銀を含む魚の食べ方
  • チーズ
  • 生もの
  • 海藻
  • ひじき
  • カフェイン
  • アルコール

妊娠中は上記の7つに注意が必要です。

ビタミンA

ビタミンAは妊娠中、特に妊娠初期での過剰摂取に注意が必要になります。

ビタミンAには植物性ビタミンAであるプロビタミンAと動物性ビタミンAであるレチノールがあります。

植物性ビタミンAのプロビタミンAは体内でビタミンAが足りない時のみビタミンAに変身します。

ですが動物性ビタミンAのレチノールは脂溶性であり、そのまま体内に蓄積されるため、過剰摂取となり胎児に奇形をもたらす可能性があります。

実際に動物実験の結果では中枢神経や頭蓋、心血管などの異常が起こることが分かっています。

また妊娠12週未満の妊婦が一ビタミンAを15000IU/日、長期的に摂取すると、胎児が水頭症、口蓋裂を引き起こすリスクが高くなります。

そのリスクはビタミンAの摂取量が5000IU/日の妊婦の3.5倍と報告されています。

妊娠中のビタミンAは一日5000IU、1500μgREにとどめておきましょう。

妊娠初期までは積極的に摂取量を増やす必要はない栄養素です。

以下はレチノールを多く含む食品です。(100g中)

  • 鶏レバー14000μg
  • 豚レバー13000μg
  • 牛レバー1100μg
  • 生やつめうなぎ8200μg
  • ほたるいか1900μg
  • うなぎのかば焼き1500μg
  • 生ギンダラ1100μg

妊娠中は貧血予防にレバーを積極的に食べようとする妊婦さんも多いはずです。

レバーを食べる際には、量に注意し、過剰摂取にならないように気をつけましょう。

水銀を含む魚の食べ方

魚の種類によっては水銀を多く含む魚がいます。

通常であれば、水銀を含む魚を食べても徐々に体外に排出されるために問題はありません。

ですが胎児には水銀を体外に排出する能力をもっていないため、身体に蓄積されてしまうのです。

胎児の体に水銀が蓄積されると生まれた後、音を聞いた時の反応が1/1000秒レベルで遅れるなどの影響が起こるとされています。

・バンドウイルカは1回約80gとして2ヵ月に1回まで

・コビレゴンドウは1回約80gとして2週間に1回まで

・キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロ、エチュウバイガイ、ツチクジラ、マッコウクジラは1回約80gとして週に1回まで

・キダイ、マカジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ、ヨシキリザメ、イシイルカ、クロムツは1回約80gとして週に2回まで

・キハダマグロ、ビンナガマグロ、メジマグロ、ツナ缶は特に心配なし

寿司一貫での坂の量は約15g、刺身や切身は一人前が約80gです。

魚を食べる時には食べる魚の種類と量に注意しましょう。

水銀量を多く含む魚を食べた時にはその週は魚を食べないようにするか、水銀の心配が無い魚を組み合わせるようにしましょう。

水銀を心配するあまり、妊娠中は魚を食べないということは胎児の成長にもよくありません。

魚にはDHAやEPA、良質なたんぱく質など良い栄養素が豊富に含まれています。妊娠中は注意しながらも上手に取り入れましょう。

チーズ

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妊娠中にチーズを食べる時にはチーズの種類と調理法に注意が必要です。

チーズにはプロセスチーズとナチュラルチーズの2種類があります。

妊娠中に注意しなければいけないのはナチュラルチーズです。

ナチュラルチーズは製法上、加熱殺菌されていないため、リステリア菌による食中毒を引き起こす可能性があるのです。

リステリア菌による食中毒は通常であれば感染する可能性が低いものですが、抵抗力が落ちている妊娠中は感染する可能性があるのです。

リステリア菌による食中毒では発熱、筋肉痛、吐気、下痢などが起こります。妊婦さんが感染すると胎児も感染し、妊娠初期では流産、後期なるにつれ早産や死産などが起こる可能性があります。

また生まれてきた新生児が髄膜脳炎になる可能性もあるため十分注意が必要です。

日本のスーパーなどで販売されているナチュラルチーズは加熱処理殺菌が義務付けられているため心配はありません。

外国産や自家製のナチュラルチーズは加熱処理されていないので気をつけましょう。

ナチュラルチーズは十分に加熱されていれば問題はありません。

ピザやチーズケーキなどを食べる時にはチーズの種類、十分に加熱されているかに注意しましょう。

生もの

妊娠中は生ものは避けましょう。

生ハムやスモークサーモン、パテなどは、ナチュラルチーズ同様リステリア菌による食中毒感染の恐れがあります。

また馬刺しやレア、ミディアムレアのステーキなど半生のお肉類はトキソプラズマ感染症にかかる可能性があります。

トキソプラズマ感染症は妊娠中に初感染すると胎児も感染し、悪影響を与えます。

トキソプラズマ感染症は、妊娠後期ほど感染率が高いものですが、感染した際の重症度は妊娠初期の方が重症になると言われています。

感染すると胎児は先天性トキソプラズマ感染症ちなり、水頭症、視力障害、精神運動機能障害などを引き起こす可能性がある他、最悪の場合流産や死産が起こることもあります。

また胎児の時に発症しなくても生まれたあとに発症することもあるのです。

妊娠前に感染した場合には抗体ができているため注意は必要ありません。妊娠中に初感染しないよう、生もの、半生のものは妊娠中は避けましょう。

海藻

海藻はヨウ素(ヨード)を多く含みます。

このヨウ素は過剰摂取すると胎児に先天性甲状腺機能低下障害(クレチン症)を引き起こす可能性があります。

早期発見し服薬することで治療はできますが、治療が遅れると胎児の成長遅延、知的障害を引き起こすことがあるのです。

ヨウ素は昆布やわかめ、ひじき、のりなどの海藻類に多く含まれます。

また昆布だしやそれらをしようしためんつゆなどの調味料にも含まれています。

妊娠中は240μgまでを目安とし、出汁はできれば昆布だしではなくカツオ出汁にすること、わかめのお味噌汁を飲んだ日はひじきは食べないなど、海藻類が重ねて食卓に出ないように工夫しましょう。

ひじき

ひじきには無機ヒ素という成分が多く含まれています。

この無機ヒ素は奇形をもたらす可能性や脳障害を引き起こす可能性があると動物実験から報告されています。

また英国食品規格庁では妊娠中はヒ素を含むためひじきを食べないように警告を出しています。

日本では特に警告や上限摂取量なども設けられていません。

またひじきはミネラルや鉄分を豊富に含むため、積極的に摂りたいものです。

とはいえ、胎児への影響を懸念して、週に1~2回、小針程度のサイズを食べる程度にとどめておくのが良いでしょう。

カフェイン

妊娠中のカフェインは1日200mg程度にしておきましょう。

コーヒーにして1~2杯程です。

妊娠中のカフェインの摂り過ぎは胎児の発育に影響を及ぼすことがあるためです。

また過剰に摂取することで自然流産のリスクが上がるとの報告もあります。

  • コーヒー60mg/100ml
  • 紅茶30mg/100ml
  • 煎茶20mg/100ml

上記のようにカフェインはコーヒーだけでなく、紅茶、煎茶にも含まれています。

チョコレートや抹茶、抹茶を使用したお菓子などにも少量ですが含まれます。

妊娠中はコーヒーだけでなく他の飲み物、食べ物からのカフェインに注意するようしましょう。

とはいえ全く飲まないというのもストレスが溜まります。

カフェインレスコーヒーなどカフェイン量が少ないもので代替したり、ミルクを多めにしてコーヒー量を減らしたりなどして工夫して楽しみましょう。

アルコール

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妊娠が分かったら飲酒はすぐにやめましょう。

アルコールは胎児性アルコール症候群を引き起こすことがあります。

成長や発達の遅延がおき、低体重・低身長になることもあります。

妊娠中はストレス解消に1杯であれば問題ないという医師もいます。

ですがアルコールによる影響は0%とは言えませんし、胎児も大人同様に酔っぱらうとされています。

大人にとってはコップ1杯でも赤ちゃんには大きな量です。

また胎児性アルコール症候群はアルコールさえ摂取しなければ防げるものです。

妊娠が分かったら飲酒はやめましょう。

また料理に使用する時はしっかり火を通してアルコール分を飛ばすこと、お菓子などに洋酒が使用されていることもあるので十分注意しましょう。

葉酸の積極的な摂取

妊娠超初期に妊娠に気づけた時はできるだけ早く葉酸を取るようにしましょう。

葉酸には神経管閉鎖障害を予防する効果があるとされています。

特に妊娠する1ヵ月前から妊娠3カ月ごろまでの妊婦さんは積極的に摂取すべきとされている栄養素です。

妊娠超初期は細胞分裂が盛んな時期であり上記の神経管を形成している時期にもあたります。

妊娠する1ヵ月前~妊娠3ヵ月の女性は、1日に野菜から400μg、サプリメントなどから400μgをそれぞれ摂取する事を推奨されています。

葉酸は熱に弱く、水溶性のため、調理過程で失われやすく体内で吸収されるのは50%程と言われています。

またサプリメントなどの栄養補助食品の葉酸は体内で80%吸収されます。

したがって野菜とサプリメントの両方から葉酸を摂取するようにしましょう。

葉酸は1日1000μg(1mg)までとし、妊娠3ヵ月以降は野菜から440μg、サプリメントなどから400μgを摂取できるようにしましょう。

野菜から摂取する葉酸は野菜350gあたりで400μg摂取できるとされています。

ホウレン草やブロッコリー、枝豆に豊富に含まれていますので上手に取り入れていきましょう。

まとめ

妊娠に気づいたらまずは止めたいのはタバコとお酒、そして薬の服用です。

タバコとお酒、薬の服用は胎児への影響が大きく注意が必要なのです。

また妊娠超初期は葉酸を積極的に摂取するようにしましょう。

葉酸は胎児の神経管閉鎖障害の発生のリスクを防いでくれます。

妊娠すると食べ物の種類や量、食べ方に注意が必要になります。またネコなどのペットの飼い方、生活や仕事の仕方にも注意が必要になります。

妊娠超初期はまだまだ体の変化は目に見えてないものですが、無理をしてはいけません。

いつもよりもペースダウンして生活していくようにしましょう。