妊娠超初期とは妊娠0週から4週の期間のこと。
早期妊娠検査薬が反応するのは妊娠4週目頃ですが、陽性反応が出る前の妊娠超初期に、エコーで赤ちゃんは映るのでしょうか。
そもそも妊娠超初期は、ママの身体の中でどんな状態が起きているのでしょうか。
そこで妊娠超初期のエコーについてまとめました。
今回のポイントは下記の4つです。
- 妊娠超初期のママの身体や赤ちゃんにどんなことが起こっているの?
- 赤ちゃんがエコーに映るのは何週目から?
- エコーでの妊娠確認3つの注意点
- エコーの方法や仕組み、種類を教えて
産婦人科で妊娠確認をする際に、尿検査とエコー検査(超音波検査)が行われます。
お医者さんがエコーを見て妊娠を確認する際のポイントを紹介しますので、病院に行く前に参考にしてみて下さいね。
目次
妊娠超初期のママの身体や赤ちゃんにどんなことが起こっているの?
「あれ、生理がこないな。もしかして妊娠したかも…?!」
初めて妊娠に気づく時は、既に妊娠2ヶ月。
周期で表すと妊娠5週から6週くらいに入っている人が多いのです。
では、妊娠に気づく前の妊娠1ヶ月(妊娠0週から4週くらい)の時、すなわち「妊娠超初期」のママの身体にはどのようなことが起こっているのでしょうか。
妊娠周期ごとに、ママの身体と赤ちゃんの状態の変化を解説していきます。
妊娠0週0日は最終生理が始まった日
妊娠周期をカウントする時、最終生理開始日を妊娠0週0日とカウントします。
妊娠0週としていますが、実はこの時期はまだ妊娠をしていない状態。
すなわち妊娠0週は、月一回起こる生理の期間なのです。
妊娠1週は卵子を作る期間
生理が終わると排卵に向けて卵巣で卵子を作る作業が始まります。
妊娠1週は、新しい命のもととなる卵子が作られる期間です。
妊娠2週は排卵し受精する期間
卵巣で作られた卵子が卵巣の壁から飛び出し排卵します。
卵管が飛び出してきた卵子をキャッチ。先に卵管で待ち受けていた精子と出会い受精。
受精卵となり卵管を通って子宮まで向かいます。
妊娠2週でようやく赤ちゃんの最初の細胞となる受精卵が作られるのです。
妊娠3週でようやく妊娠成立
受精卵がようやく子宮へ到達し、細胞分裂を繰り返しながら成長していきます。
そして、子宮内に着床し妊娠が成立するのです。
子宮内には胎嚢(たいのう)という、とても小さな赤ちゃんを包む袋ができ、中に赤ちゃんの原形となる胚(はい)が見られます。
赤ちゃんがエコーに映るのはいつから?
妊娠が成立するのは妊娠3週頃なので、この時期であればエコーでも赤ちゃんを確認できるのでは?と思われる方も多いでしょう。
実際に妊娠が成立すると、まず胎嚢ができます。
しかし、この時期の胎嚢は肉眼で確認することが困難なくらい小さいのです。
赤ちゃんもまだ胚と呼ばれる原型の状態で、大きさは1㎜未満、体重も1g未満と極小。
たとえエコー検査をしても確認をすることは難しいでしょう。
赤ちゃんの姿自体をエコーで確認できるようになるのは、「妊娠6週頃」です。
生理がこなくて妊娠検査薬で検査を行うのが妊娠4週か5週位。その後、病院で妊娠を確認するとなると理にかなってはいますね。
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エコーでの妊娠確認するときの3つのポイント
妊娠検査薬で陽性反応が出ると、本当に妊娠反応があるのか確認するために病院へ行き、検査を行います。
病院では、尿検査とエコー検査で妊娠の確認を行いますが、エコー検査の際には下記の3つのポイントに注視して妊娠確定をしています。
では、3つのポイントをみてみましょう。
①子宮内の胎嚢確認
まず、子宮内に胎嚢(たいのう)が確認できるかチェック。
エコーでは、胎嚢は黒い小さな楕円形の袋のように見えます。
妊娠5週くらいに確認できる場合が多く、妊娠週数が早すぎてしまうと確認できません。
生理周期が不順な人は、病院に行くのが早すぎるとエコーにうつらない可能性があるので要注意です。
もし、見えなくても焦らず次の週まで待ってみましょう。
②胎嚢の中の赤ちゃんの確認
次に確認するのは胎嚢の中の赤ちゃんです。
赤ちゃんを包む胎嚢の中に1㎜ほどのとても小さな「胎芽(たいが)」と呼ばれる赤ちゃんの姿をエコーで確認します。
エコーでは白い小さな豆粒のように映ります。
胎芽は妊娠6週位に確認できる場合が多いのですが、胎嚢が見えても胎芽が確認できないということも。
妊娠週数の誤差が主な原因なので次の週で確認できる場合が多いです。
③赤ちゃんの心拍確認
妊娠6週頃になると赤ちゃんの体内器官が形成し始めます。
エコーでは胎芽の心臓が白く映り、心臓を確認するのと同時に心拍動を確認。
これでよくやく妊娠が確定をします。
妊娠の早い段階で病院へ行っても、上記の3つのポイントが確認できなければ妊娠を確認することができません。
ひとつでも確認できなかった場合は、1週間から2週間後に再度病院での確認が必要となるのでご注意下さい。
関連記事⇒妊娠初期検査~病院で受ける血液検査の内容や費用、方法まとめ
エコーの方法や仕組み、種類を教えて!
妊娠をしたかどうかの確認や赤ちゃんが順調に育っているかを確認する際、病院でエコー検査を行います。
しかし、子宮がまだ小さい場合と、大きくなった場合では検査方法が異なります。
また、より赤ちゃんを立体的に確認できる3Dや4Dなどの種類によっても違いがあります。
エコーの方法や仕組み、種類について詳しくみていきましょう。
子宮が小さい時と大きくなってからは検査方法が違うの?
子宮がまだ小さいうちは「経膣プローブ」という棒状の超音波発信装置を膣内に挿入して確認。
一方、妊娠12週頃になると赤ちゃんも成長し大きくなってくるので、より広範囲で診ることのできる「経腹プローブ」が使われます。
超音波の通りを良くするためのゼリーをお腹にぬり、プローブを直接お腹に当てて赤ちゃんを確認する方法です。
ゼリーが少しひんやりとしますが、身体や赤ちゃんに無害のものなのでご安心を。
エコーの仕組みとは?
エコー検査ではお腹の赤ちゃんの様子を確認できますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。
高い周波数の超音波は、かたいものに当たると反射する性質があります。
反射波の強さなどをもとに映像化され、モニターに写し出される仕組みです。
これによって、赤ちゃんの身体の発育やトラブルを確認することが可能になります。
エコーは全部で3種類
通常妊婦健診で行われるエコー検査は、2Dで白と黒のモノクロで表記されます。
羊水は黒く、骨やへその緒などは白く映し出されます。
また、赤ちゃんの姿をより立体的に確認できるのが3D。
2Dの画像をコンピュータ上で何枚も重ねて立体的に表現しています。
最近人気なのが4Dです。
3Dに動画性を加えリアルタイムの赤ちゃんの動きをみることができます。
赤ちゃんの表情はもちろん、指をしゃぶっている姿がみえることも。
エコー検査は、検診のたびに行う病院もあれば、2、3回の検診に1度である場合もあり、病院によって行うタイミングが異なりますのでご注意下さい。
また、3Dや4Dはマストの検査ではないので病院によっては対応していない場合もあります。
ご希望の方は事前に病院に確認しましょう。
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まとめ
妊娠検査薬で陽性反応が出た後に病院で妊娠確定を受ける際、尿検査とエコー検査を行います。
妊娠周期が不規則でなくきちんと生理がくる方は誤差が少ないと思いますが、生理不順な方は、早めに病院に行くと、エコー検査で赤ちゃんを確認できない場合があるのでご注意下さい。
また、最近は技術が進み動画でお腹の赤ちゃんを確認できる4Dエコーが人気です。
もし希望の産婦人科が4Dエコーに対応しているのであれば、一度受けてみても良いですね。
病院が対応していなっかたり、別途費用が掛かることも多いので、事前に確認しておくことをおすすめします。
エコー写真などをもらえる場合は、1枚もらっておいて自宅でコピーしてから両親に配る方もいるようです。
生まれる前に赤ちゃんの表情を見れると、益々愛おしい存在になるでしょう。