一般的によく知られているぶどうの品種は「デラウェア」や「巨峰」などですよね。
緑色がさわやかなマスカットもあります。
葡萄やマスカットは妊娠中にスーパーで葡萄を見かけると食べたくなりますね。
そのまま美味しいですが、レーズンにするとパンやデザートなど用途も広がります。
葡萄ジュースは程よい酸味と甘みが、乾いた喉を潤してくれますね。
ちなみに葡萄ジュースの中ではウェルチがお気に入りです♪
ところで様々な食事制限がでてくる妊娠中、葡萄は食べても大丈夫でしょうか?
ここでは、妊婦がぶどうを食べて良いかと、栄養素や注意点などをご説明していきます。
目次
妊婦はぶどうを食べても良いの?
結論から言うと、妊娠中に葡萄を食べるのは問題ありません。
むしろ妊婦がぶどうを含め果物を食べる事は、厚生労働省からも推奨されています。
主食や副菜などでバランス良く食事を摂り、最後にぶどうなどの果物を食べましょう。
葡萄ジュースで代用しても構いません。
ただしくれぐれも食べ過ぎ・飲み過ぎには注意して下さいね。
ちなみに厚生労働省が推奨する1日の果物摂取量はぶどうで一房、果物だと200gです。
食べる際に参考になさってください。
妊娠中にぶどうを摂る事から、つわりや貧血やむくみの対策になりますので、食事の後に1品加えてみても良いですね。
妊婦がぶどうの皮を食べても良いの?
貴方はブドウの皮はまるごと食べる派と、剥いて食べる派、どちらですか?
デラウェアだと粒が小さいのでつまんでプチプチ剥きやすいですね。
巨峰やマスカットは時々面倒になったりして、ごろっとそのまま食べちゃったりすることも。
ぶどうの皮と果実には、沢山のポリフェノールが含有されています。
抗酸化作用や抗菌作用、更には抗がん作用もありますので、美容やがん防止にも効果を示します。
妊娠中の風邪などを防いでくれて、お肌が気になる方にも良いですね。
最近では、皮ごと食べられるぶどうが多くなっていて、お子様がいる家庭ではよく買われることと考えられます。
皮ごと食べても良いですが、食べる際には、しっかりと洗浄してから食べるようにしましょう。
妊娠中のぶどうの栄養素
ぶどうの栄養成分は、水分が約80%、炭水化物は約15%、タンパク質は約0.5%、ほとんどは糖質で約15%含まれています。
ぶどう100gあたりに含まれている成分は以下の成分になりますので、妊娠中の摂りたい成分をチェックしておいてくださいね。
- カリウム(130mg)
- カルシウム(6mg)
- リン(15mg)
- ビタミンA(21μg)
- ビタミンB1(04mg)
- ビタミンB2(01mg)
- ビタミンC(2mg)
- ポリフェノール
ぶどうには鉄も含まれていて、妊娠中の貧血防止には良い果物です。
貧血が酷くなると赤ちゃんへの影響する事がありますので、貧血を防止するために適量をバランス良く食べるようにしましょう。
貧血の症状には、めまい、息切れ、頭痛、頭が重いといった事が起こります。
関連記事⇒妊婦は貧血になりやすい?妊娠中の貧血の原因と影響、2つの貧血改善レシピ
また、ぶどうに入っている成分カリウムはむくみを改善する成分。
産前産後はむくみが悪化する事もありますのでおすすめです。
ポリフェノールには、つわりの時の症状を良化する効果があり胃の修復をし、胃潰瘍などの胃のトラブルを予防してくれる働きがあります。
妊婦がぶどうを食べる時の3つの注意点
妊婦がぶどうを食べる時に注意したい事をまとめると3つになります。
注意することで食中毒やその他の病気も防ぐ事ができます。
以下を参考に気を付けて下さいね。
- 食べる時は、食中毒防止の為にきちんと洗浄してから食べましょう。
- 皮ごと食べる際は、「皮ごと食べられるぶどう」のみにして下さい。
- 食べ過ぎる下痢や消化不良、更には肥満や妊娠糖尿病のリスクあるので適量を。
元々下痢を起こしやすい、胃が影響を受けやすい体質の方は、少量に控えましょう。
いくらお菓子をやめて果物を食べているといっても、食べ過ぎは果物でも果糖がありますので、肥満や妊娠糖尿病の原因となります。
過剰摂取には十分に注意しましょう。
妊婦がぶどう狩りに行っても良い?
妊娠中の経過が良ければぶどう狩りに行っても大丈夫です。
食べる際は、しっかりと手洗いをしてぶどうも綺麗に洗浄して下さい。
ただし、無理はしないで、体に不調が少しでもあった場合には休憩をとる、水分補給をするなどして体に負担をかけすぎないように注意してくださいね。
また、出血や腹痛が起こった時は、すぐに医療機関へ連絡してくださいね。
念のため近くの医療機関を前もって調べておく方が良いでしょう。
妊婦はぶどうパン(レーズンパン)を食べても良い?
レーズンパンにはラムレーズンが入っていて、ラムレーズンには洋酒(アルコール)が含まれています。
そういったレーズンパンを妊婦さんが食べて大丈夫でしょうか?
結論から申し上げますと大丈夫です。
ラムレーズンに含まれるアルコール量は微量ですので、胎児への影響は考えられません。
食べてからハッとしてしまった方も安心して下さいね。
先に触れたように、ぶどうやレーズンは妊娠中に必要な鉄が含有されていて、貧血を防止する効果もあります。
ただしパウンドケーキなどの洋菓子にもレーズンが入っていて、糖分がとても多く含まれています。
妊娠糖尿病の予防のため、レーズンが入っているアイスや洋菓子などの食べ過ぎは控えましょう。
関連記事⇒妊娠高血圧症候群とは?原因や症状と治療方法、4つの予防策
まとめ
ぶどうは妊娠中に食べても安全な果物です。
食べ過ぎには注意が必要ですが、水分量が多いため、夏には脱水防止にもなります。
産婦人科医が勧める「妊娠中に摂りたい果物」の1つにもぶどうが含まれます。
神経質になりすぎないようにし、ゆったりと過ごしましょう。
妊娠中の貧血には十分に注意しながら、ぶどうを食べて妊娠生活を楽しんで下さいね。