妊婦は半熟玉子を食べちゃダメ?妊娠中の半熟玉子7つの影響とリスク

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妊娠中はレアステーキや生ものは避けた方が良いとよく聞きますよね。

それ以外にも、妊娠中には何かと制限があって不安になるものです。

そんな妊娠中、妊婦さんは半熟卵を食べても大丈夫なのでしょうか?

卵料理は目玉焼きやオムライス、親子丼など半熟状態で食べた方が美味しいものもありますよね。

また、サラダやパスタには温泉卵をトッピングに添えることも。

見た目もおしゃれになりますが、半熟卵と一緒に食べることで口当たりがまろやかになりオススメです。

そんな、どんな料理に華やかさとまろやかさを運んでくれる半熟卵ですが、実は妊娠中には注意が必要なんです。

今回は、妊婦は半熟卵を食べてもいいのかについてお伝えします。

  • 妊婦は半熟卵を食べちゃダメ?
  • サルモネラ食中毒とは?
  • 妊娠中のサルモネラ食中毒の危険性6つ
  • サルモネラ食中毒の予防法6つ
  • 卵の正しい保管方法と妊娠中に注意したい卵料理

妊娠中に半熟卵を食べる時はどうするべきか、是非活用して安心して卵料理を楽しんで下さいね。

目次

妊婦さんが半熟卵を避けた方がよい理由とは?

ズバリ!妊娠中の半熟卵はできるだけ避けるのがベストです。

妊婦さんが半熟卵を避けた方がいいのにはある理由が。

それは、卵を生、あるいは半熟の状態で食べると、食中毒、特にサルモネラ菌に感染してしまう可能性があるためです。

通常であれば、しっかり管理されている卵なら食中毒になる危険性は少ないでしょう。

しかし妊娠中は免疫力が低下している状態。

通常では大丈夫なことでも、妊娠中には大丈夫でないことも多々あります。

妊娠中の生玉子はもちろんですが、温泉卵をはじめ、半熟玉子やしっかりと火が通っていない目玉焼き、親子丼、半熟オムライスも我慢した方がいいでしょう。

妊婦さんは絶対に注意が必要なサルモネラ食中毒とは?

サルモネラ菌による食中毒とはどんな食中毒なのでしょうか?

サルモネラ食中毒による症状は以下の通りです。

  • 潜伏期間は8~48時間
  • 3~4日症状が続く
  • 悪心、嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢(一日に10回以上の水様性の下痢や血便)
  • 38℃以上の発熱

サルモネラ菌に感染すると、基本的に急性胃腸炎を引き起こします。

通常は3~4日経過すると症状は良くなっていきますが、1週間以上継続することもあります。

免疫が低下している妊婦では重症化することが多く、回復にも時間が掛かります。

サルモネラ菌は卵の中と外に存在する

サルモネラ菌は卵に常在する菌で、主に卵の殻や卵の中に存在しています。

日本のスーパーで市販されている卵は基本的に洗浄・殺菌されています。

しかし、道の駅や無人販売所などの卵は物によって洗浄されていないことがあるので注意が必要です。

また自分で安全の為に、と卵を洗うことはやめましょう。

卵の殻には目には見えない程度の無数の穴である気孔があります。

流水で洗うと、気孔から殻に付着したサルモネラ菌や他の雑菌が卵内部に入ってしまうことに!

感染予防のつもりがかえって危険ですので、気になる汚れはふき取る程度にしておきましょう。

サルモネラ菌は卵の殻だけでなく、殻の中にも存在します。

正しく保管していれば菌は大きく繁殖しません。

といっても念のため卵の保管方法には十分に注意し、サルモネラ菌を増殖させないことが大切です。

妊娠中にサルモネラ食中毒に掛かることの危険性6つ

妊娠がサルモネラ食中毒にかかると、胎児にも影響を及ぼすことがあります。

  • 母体が脱水状態になる
  • 母体が栄養不足になる
  • 母体が脱水になると羊水が減少する可能性がある
  • 母体が脱水・栄養不足になると胎児も栄養不足になる可能性がある
  • 下痢や腹痛で腹部に力が入るため子宮が収縮する可能性がある
  • 子宮が収縮すると、早産や流産を引き起こす可能性がある

食中毒になると、嘔吐や下痢で思うように水分補給や食事をとることができなくなります。

また腹痛や下痢は腹部に力が入りやすくなるため、子宮が収縮しやすくすることに。

妊娠中の食中毒は、胎児に少なからず影響を与えるので注意しましょう。

また妊娠中の食中毒は妊娠周期によっては使用できない薬もあります。

つまり妊娠中は食中毒にならないようにするのが一番です。

関連記事⇒妊婦の食中毒に注意!胎児への影響や4つの予防策と感染時の対策

妊娠中の妊婦さんのサルモネラ菌食中毒の予防方法6つ

サルモネラ菌食中毒は予防することができます。

  • 卵料理を食べる時はしっかりと加熱する
  • 割った卵はすぐに調理する
  • 卵を正しく保管する
  • 賞味期限内で食べる
  • 十分に手洗いをする
  • 調理に使用した器具を十分に洗浄する

サルモネラ菌は加熱に弱い菌で、75℃で1分以上、あるいは65℃で5分以上の加熱で死滅します。

そういったことから、調理の際には卵の中心部までしっかり火が通るようにしましょう。

特に卵は黄身と白身が混ざるとサルモネラ菌が繁殖しやすい状態になります。

卵を割ったあとはすぐに調理をしてください。

また混ぜた卵を冷蔵庫に戻すこともやめましょう。

そして冷蔵庫から取り出すのは調理の直前にし、室温に長時間おくことがないようにすることが大切です。

卵の賞味期限は基本的に産卵されてから2週間程度。

この賞味期限は生食する時の目安であり、加熱して食べる際には賞味期限より長持ちするとされています。

ただししっかりと保管されていることが条件になります。

妊娠中は念のために、卵は必ず冷蔵庫で保管し、賞味期限内に加熱して食べるようにしましょう。

先に触れたとおり、卵の殻にはサルモネラ菌が付着しています。

卵を触ったあとにサラダなどの生で食べる料理を作ったり、卵を入れた容器にそのまま食事を盛りつけると、サルモネラ菌が付着したりする可能性が。

卵を触った後には手洗いをすること、調理に使用した器具はしっかり洗浄するようにして下さい。

サルモネラ菌の増殖条件2つと卵の正しい保管方法2つ

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卵は正しく保管することでサルモネラ菌の増殖を抑えることができます。

その逆で、一定の条件ではサルモネラ菌は増殖することも分かっています。

以下はサルモネラ菌の繁殖について2つのポイントです。

  • サルモネラ菌は10℃以下ではほとんど増殖しない
  • サルモネラ菌は10℃以上~37℃で増殖し、20℃以上ではよく増殖する

これらのポイントを踏まえて卵は正しく保管しましょう。

  • 卵は冷蔵庫で10℃以下になるような場所で保管する
  • 冷蔵庫で取り出した卵や、割った卵はすぐに加熱し、室温で長時間おかない

サルモネラ菌を増殖させないことが卵を正しく保管することが大切です。

妊娠中に注意したい卵料理4つ~半熟オムライスや目玉焼きはNG!

卵料理には、玉子焼きやオムライス、茶碗蒸しなど、様々あります。

すき焼きの付け合わせに、生卵を溶いてお肉をくぐらせることもありますね。

更にいえば、クッキーのような洋菓子や調味料にも含まれており、その使い方は多岐にわたります。

しかしサルモネラ菌による食中毒の危険性を考え、妊娠中に卵料理を食べる時は生卵や半熟状態で食べるのをやめましょう。

といっても生卵であれば一目見てわかりますが、調理法によって火の通り具合が分かりにくいこともあります。

では妊婦が気を付けた方が良い卵料理にはどんなものがあるのでしょうか?

  • カツ丼や親子丼などの卵とじ料理
  • だし巻きたまごや玉子焼き、半熟の目玉焼き
  • オムレツやオムライス
  • 温泉卵や固ゆででない茹で卵
  • 自家製マヨネーズやとろろ

上記のような、一見加熱されていて問題ないように見えるものでも注意が必要です。

半熟のオムレツを使ったオムライスや、トロッと黄身があふれ出ている目玉焼きを載せた料理、今話題のパンケーキなんてインスタ映え間違いないですよね。

ついつい手を伸ばしてしまいそうになりますが、今は赤ちゃんのことを思って食べるのはぐっと我慢。

楽しむのは写真を摂るまでにして、食べる際は卵の中心部までしっかり加熱させましょう。

また自家製マヨネーズやとろろなどお店によっては非加熱の卵が入っていることがあります。外食でも十分に注意しましょう。

関連記事⇒妊婦は卵を食べちゃダメ?妊娠中の卵の影響と7つのポイント

まとめ

妊婦さんが卵料理を食べる時は生卵はもちろん、半熟卵は避けた方がいいでしょう。

卵には殻だけでなく卵の中にもサルモネラ菌が付着しています。

サルモネラ菌は食中毒を引き起こし、急性胃腸炎となります。

嘔吐や下痢、腹痛を引き起こし、場合によっては脱水症状や栄養不足、それによって胎児にも影響を及ぼす可能性があります。

また妊娠周期によっては治療に使用できない薬があることや、妊娠中は免疫力が低下しているため、重症化しやすい傾向もあります。

妊娠中には卵を生、半熟の状態で食べるのは避けましょう。

サルモネラ食中毒にならない為には予防が一番です。

卵の正しく保管し、鮮度の良いものを選ぶこと、食べる時には必ずしっかりと加熱された卵を食べるようにしましょう。

通常では生で食べてもあまり問題のない卵ですが、妊娠中は免疫力が低下していることから、注意が必要です。

生卵や半熟卵は美味しいものですが、妊娠中の間だけ我慢してみましょう。