妊娠はヘルペスにも注意!妊娠中のヘルペスの原因や影響と6つの予防策と解決策

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妊娠中はホルモンバランスにより免疫力が低下します。

身体が通常よりも弱くなっている妊娠中にこそ気をつけなければならないのは「感染症」です。

感染症にかかってしまうと妊婦さん自身が辛い症状に悩まされるだけでなく、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす場合があります。

感染症の1つに「ヘルペス」がありますがご存知でしょうか?

そこで、今回は、妊娠中のヘルペスと原因、6つの予防策とかかってしまった場合の解決策についてご紹介致します。

  • ヘルペスって何?
  • ヘルペスの種類
  • ヘルペスになりやすい原因
  • 6つの予防策
  • ヘルペスの解決策

妊娠中は普段無縁な感染症にも掛かってしまうかもしれません。

お腹の赤ちゃんにも影響が出てしまう可能性もあるのでしっかりと予防をしましょう。

目次

・ヘルペスって何?

ヘルペスは妊娠中だけでなく誰もがかかる可能性のある皮膚の感染症です。

「単純ヘルペスウィルス」というウィルスが原因となっています。

感染をすると発疹や水ぶくれの症状がでます。

初めて感染をした時は発熱を伴う人もいれば何も自覚症状が出ない人もいます。

単純ヘルペスウィルスは感染力が非常に強いウィルスです。

一度感染をすると一生棲みつきます。

症状が落ち着いても免疫力が低下したり身体が弱くなった時に、体内に潜んでいたウイルスが活性化して再発をしてしまいますので、その都度治療が必要となります。

症状が酷くならないうちに早めに治療することが大切です。

・ヘルペスの種類

単純ヘルペスの中でも最も一般的なのが唇にできる「口唇ヘルペス」と性器やお尻の周りにできる「性器ヘルペス」です。

【ヘルペスの種類と感染症原因】

ウィルスの型 ヘルペスの種類 感染原因 症状
1型(HSV-1) 口唇ヘルペス 飛沫感染

接触感染

キスによる粘膜接触感染

口の周りがピリピリとした痛さ、数日後に発疹水ぶくれが出来る
2型(HSV-2) 性器ヘルペス 性交渉 外陰部やお尻の周りに発疹や水ぶくれで痛みを伴う

「口唇ヘルペス」は、くしゃみなどの飛沫感染や同じタオルを使ってうつる接触感染で簡単に移ってしまいます。

多くは子供の頃に家族間で初感染していることが多いです。

大人になってから初感染すると症状が重たくなるケースが多いようです。

「性器ヘルペス」は主に性交渉で感染をします。

妊娠中に感染をすると、分娩時、赤ちゃんに産道感染してしまう場合があります。

赤ちゃんに感染をすると新生児ヘルペスになってしまい赤ちゃんの皮膚や口膣に水泡ができ、場合によっては髄膜炎などの引き起こすこともありますので、出産までに必ず完治させるようにしましょう。

・ヘルペスになりやすい原因

妊娠はホルモンバランスにより身体が大きく変化をするため普段かからない病気にもかかってしまう可能性非常に高くなります。何故妊娠中はヘルペスにかかりやすいのでしょうか。

〈妊娠中にヘルペスにかかりやすい原因〉

免疫力の低下

妊娠中はホルモンバランスの影響で免疫力が低下します。

妊娠を継続しお腹の赤ちゃんを守るために女性ホルモンが分泌をされます。

お腹の赤ちゃんを異物として扱わないように母体が自ら免疫力を低下させてしまうのです。

ストレス

妊娠という慣れない環境や妊娠に伴うマイナートラブルによって妊婦さんはとてもストレスを溜めてしまいがちです。

ストレスによって不眠になってしまうと身体が休まらなくなりウィルスにかかりやすくなってしまいます。

栄養不足

妊娠初期は特に悪阻でまともに食事が取れない場合が多く栄養が不足になりがちです。

またお腹の赤ちゃんに優先的に栄養素が送られるため母体が栄養不足に陥ってしまいます。

しっかりとした栄養を取らないと免疫力が下がりウィルス感染しやすい状態になってしまうのです。

疲れやすい

妊娠中は体が重くなるなど様々な変化が生じるため、いつも以上に疲れが溜まりやすくなります。

その上、睡眠不足なども生じるので疲れが取れにくい状態が続き、免疫力の低下につながります。

・6つの予防策

ヘルペスの感染や再活性化を予防するには下記の6つの予防策を徹底しましょう。

規則正しい生活

早寝早起き、栄養バランスの摂れた食事で規則正しい生活を心がけましょう。

免疫力を上げるためにも体調管理は重要です。まず生活の基礎となる部分からきちんと改善しましょう。

免疫力が低下すると体内に潜んでいるウイルスが再活性化してしまうので注意が必要です。

人込みを避ける

くしゃみの飛沫感染を防ぐためにも不用意に人込みに行かないようにしましょう。

特に季節の変わり目や冬場は体調を崩している人が多いので注意が必要です。

帰宅後は手洗いとうがいをする

帰宅後は手洗いとうがいを徹底しましょう。

完全に予防することは難しいですが感染をしても発症しにくくなる可能性があります。

マスクの着用

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飛沫感染を防ぐために外出時は必ずマスクを着用するようにしましょう。

マスクは隙間のないようしっかりしたものを装着して下さい。

性交渉を行う場合はコンドームを使用する

妊娠中のセックスでは必ずコンドームを着用して下さい。

子宮やお腹の赤ちゃんに感染症が移ってしまうと大変ですので、きちんとした予防を心がけましょう。

性交渉前には身体清潔にする

妊娠中は身体の抵抗力が落ちているのでちょっとしたことで感染症に掛かってしまう場合があります。

性器ヘルペスはもちろんのことその他のウィルスや細菌感染を防ぐためにも身体全体をシャワーやお風呂で清潔に保つようにして下さい。

 ・ヘルペスの解決策

もしヘルペスに感染してしまった場合は早期に治療をすることが大切です。

口唇ヘルペスの場合はお腹の赤ちゃんへの影響はありませんが性器ヘルペスの場合は赤ちゃんへ感染してしまう場合もあるので早期治療が望ましいです。

治療法は、赤ちゃんに影響の無いアシクロビルやバラシクロビル塩酸塩の抗ヘルペスウィルス薬の内服や軟膏で治療します。

痛みを伴う場合は鎮痛剤を又症状の酷い場合は点滴治療を行う場合もあります。

万が一、出産時にも性器ヘルペスがある場合は新生児への感染を防ぐ防ぐために帝王切開になることもあります。

性器ヘルペスは再発をしやすく6回以上再発を繰り返す場合は、再発リスクを低下させる治療法で少量の抗ヘルペスウィルス薬を継続的に飲み続ける「性器ヘルペス再発抑制療法」を行う場合もあります。

まとめ

妊娠中に特に性器ヘルペスに掛かってしまった場合は早期治療が重要ポイントとなります。

早めに治すことで赤ちゃんへの感染を防ぐことができます。

性器ヘルペスは妊婦検診で行う血液検査の項目にはありません。

発疹や水ぶくれできる場所が外陰部なので恥ずかしいと思ってお医者さんに診せず自分で薬を服用してしまうとそれが逆効果になりことがあります。

薬は自己判断をせずに必ず掛かりつけ産婦人科のお医者さんに相談するようにして下さい。