妊娠超初期の喫煙の影響って?タバコの5つの注意点と気づかず吸ってしまった時の対処法

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妊娠と気づく前にタバコを吸ってしまった…

お腹の赤ちゃんは大丈夫?今からできる対処法はあるの?と心配になってしまいますよね。

みなさんがご存知の通り妊娠中に喫煙は良くないこと。

では、タバコはどのような影響を及ぼすのでしょうか。

そこで今回は、妊娠超初期のタバコについて、妊娠中のタバコの注意点や禁煙方法をご紹介します。

タバコのパッケージにも妊娠中の喫煙リスクが記載されている位、タバコは妊婦さんにもお腹の赤ちゃんにも危険因子。

妊娠に気づいたら直ぐに禁煙するようにして下さいね。

妊娠中にどうしてもタバコを止められない方は、是非この記事を読んで禁煙に取り組んで頂きたいです。

目次

妊娠超初期にタバコを吸うとどうなるの?

妊娠超初期とは妊娠0週から4週のこと。

直前の生理開始日から排卵し、受精卵が子宮内膜に着床、赤ちゃんを包む袋ができるまでが妊娠4週です。

この期間は、妊娠検査薬で検査を行う前、すなわち自分でも妊娠に気づかない期間。

もし、妊娠超初期にタバコを吸ってしまったら、どんな影響があるのでしょうか。

妊娠中にママが摂取した物は、血液の流れと共に胎盤へ。

胎盤から赤ちゃんへ栄養や酸素が送られます。

しかし、タバコを吸うとタバコの煙に含まれる一酸化炭素が血液中のヘモグロビンと結びつき必要な酸素が送られず赤ちゃんが低酸素状態に。

酸欠状態が続くと赤ちゃんの発育に悪影響を及ぼします。

また、ママの胎盤機能が低下し早産や流産のリスクも。

厚生労働省の「最新たばこ情報」によると、

たばこを吸っている妊婦は、吸わない妊婦より、1.5倍ほど、自然流産しやすくなり、1.4倍~1.5倍ほど早産しやすくなります。また、吸う本数が増えるほど、早産しやすくなります。

たばこを吸っている妊婦は、吸っていない妊婦より、1.2倍~1.4倍ほど、周産期死亡(妊娠28週以降の死産と生後1週間未満の早期新生児死亡)が高くなります。

引用:厚生労働省「最新たばこ情報」より

妊娠中のタバコは母子共に危険です。

「1本くらいなら…」という甘え考えを止め、妊娠が分かったら即座に禁煙をしてくださいね。

また妊娠前の喫煙歴も、新生児のSIDS(乳幼児突然死症候群)などを引き起こす原因になるとの報告がありますので、できれば妊活中から禁煙に努めましょう!

妊娠超初期にタバコを吸ってしまった…赤ちゃんへの影響は?

妊娠超初期にタバコを吸うと、以下2つの赤ちゃんへの影響が考えられます。

1.先天性異常

妊娠中の喫煙は、お腹の赤ちゃんの発育に影響しさまざまな先天性異常を引き起こします。

特に妊娠初期は赤ちゃんの臓器が作られる重要な時期。

この時期に喫煙をすると赤ちゃんの唇や上あごに裂け目が入る先天性奇形「口唇口蓋裂」のリスクが高まると報告されています。

その他にも内反足や腹壁破裂のリスクも。

2.低出生体重児

タバコを吸っている妊婦さんから生まれた赤ちゃんの出生体重は、タバコを吸わない妊婦さんから生まれた赤ちゃんと比べて平均200g軽く、2500g以下の低出生体重児が生まれる頻度が約2倍と報告されています。

参考書籍:ベネッセ・ムック 「妊娠・出産 新百科」p38 たばこの害を知り、禁煙しようより

妊娠中のタバコに潜む恐ろしいリスク

妊娠中にタバコを吸うと母体とお腹の赤ちゃんの両方にリスクが生じます。

ママが吸うだけでなく、パパや周りの人が吸っても影響が…

妊娠中のタバコに潜む恐ろしい3つのリスクをご紹介します。

①異所性妊娠(子宮外妊娠)

タバコを吸うと、受精卵が子宮内以外で着床する異所性妊娠を引き起こします。

98%以上が卵管に着床。

残念ながら狭い卵管では妊娠を継続することが出来ないので赤ちゃんはあきらめることに。

手術で着床部分を切除する必要があります。

卵管破裂をすると大量出血を伴うためママの命にもかかわる危険性も高いです。

②早産、流産

タバコを吸わない妊婦さんと比べて、喫煙をする妊婦さんは早産のリスクが27%上昇することが研究報告されています。

その他にも出産前に胎盤が剥がれて大量出血を起す常位胎盤早期剥離や胎盤が子宮口を塞ぐ前置胎盤で流産をしてしまうリスクも。

ママ自身の喫煙だけでなく、パパや周りにタバコを吸う人がいる場合も要注意

➂受動喫煙

自分がタバコを吸って吐く煙よりも、パパや周りの人が吐きだす副流煙の方が数十倍もの有害物質が含まれているのです。

受動喫煙により、低出生体重、死産、先天奇形のリスクが高まると研究によって報告されています。

自分が吸わなくても家族が吸う場合はたばこの煙に十分気をつけて下さい。喫煙環境について家族で相談してみましょう。

参考書籍:南江堂「エビデンスをもとに答える妊産婦・授乳婦の疑問92

Q13妊娠前・妊娠中の喫煙は、胎児の成長・発達に影響がありますか?

Q14同じ家に住む家族の喫煙は、胎児の成長・発達に影響がありますか?

参考サイト:厚生労働省「最新たばこ情報」より

妊娠中の喫煙が出産後の赤ちゃんにも影響するって本当?

妊娠中に喫煙を続けていて無事出産できたとしても、出産後の赤ちゃんに影響を及ぼすことがあるのをご存知でしょうか。

先にも触れたように、睡眠中に何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が突然死亡する「乳幼児突然死症候群(SIDS)」は、妊娠中の喫煙が原因のひとつと考えられています。

平成28年度には109名の赤ちゃんがSIDSで亡くなり乳児期の死亡原因の第3位と上位に。

タバコを止めれば我が子の命を守ることができるのです。

現在、妊娠中の方はもちろん、妊活中の方やこれから妊娠を望まれる方でタバコを吸われている方は今すぐ禁煙を!

妊娠に気づいたらすぐに禁煙しよう!5つの禁煙方法とは

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妊娠に気づく前の妊娠超初期にタバコを吸っていたとしても、その後直ぐに禁煙をすればリスクは軽減されます。

お腹の赤ちゃんと自身の身体のためにも今日から禁煙をしてみましょう。

おすすめの5つの禁煙方法をご紹介しますので是非チャレンジしてみて下さい。

①禁煙日記をつける

いつどんな時に吸いたくなるのか日記をつけて自身のパターンを知り対策を練ろう。

②禁煙ではなく休煙

今までヘビースモーカーだった人が急にタバコを止めるのは難しいこと。

妊娠中はただでさえ我慢することが多くさらにストレスを溜めて逆効果になってしまうことも。

禁煙と決めつけず、今の期間だけお休みしようと気楽にチャレンジしてみましょう。

③家族に禁煙宣言

パパや周りの家族や友人に禁煙宣言をしてみましょう。

周りのサポートを得られたり、自分でも言ったからには禁煙するぞ!という意気込みが湧いてきます。

④我慢できたら自分にご褒美を

タバコを吸わなかったら自分にご褒美をしてあげましょう。

楽しみながら禁煙することが大切ですね。

⑤母体や赤ちゃんへのリスク

禁煙が引き起こす母体や赤ちゃんへのリスクを知りましょう。

リスクを知ることでタバコを止められることも。

まとめ

妊娠中の喫煙は、母体や赤ちゃんに重大なリスクを与えます。

時には命にかかわることも。

できれば妊活中の段階から禁煙することをおすすめしますが、遅くとも妊娠が分かったらすぐに禁煙をしましょう。

これまでタバコを沢山吸っていた人であれば、突然止めるのは大変かもしれませんね…。

ですがお腹の赤ちゃんや生まれてきた赤ちゃんのため、この記事をきっかけに、今日から禁煙を始めてみてはいかがでしょう?