充を使った名前16選~充の意味や由来と読み方を徹底解説!

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「充」という漢字について

音読み:ジュウ
訓読み: あ(てる)
画数:六画

姓や名前に用いられる場合には、他にも読み方があります。

「あつ」「たかし」「ただ」「まこと」「みち」「よし」「しゅう」などです。

目次

「充」の意味や由来や成り立ちと特徴

漢字の由来は、「育って成人になること」。

成り立ちですが、生まれたばかりの子供を意味する「育」の省略形と「人」の象形が組み合わさって、この「充」になりました。

特徴は、「育」の漢字の月の部分がなくなり、人に変わっていることです。

意味は、「みちる」「みたす」「あてる」「そなえる」「そなわる」。

古代中国から伝わった漢字であり、そのまま日本でも使われるようになりました。

ひとつの漢字に複数の字の意味を込める

「みちる・みたす」は「満」、「あてる」は「充」、「そなえる・そなわる」は「備」の字を用います。

どれも、人が成長してゆく上で欠かせない漢字です。

生きるためには、空腹を満たさなければならない。

そして、気持ちと気力を充実させる。

また、いつ迫り来るかもしれない最悪な事態にいつでも対応できるように備えておかなければならない。

この単純な一字に、これだけの漢字の意味が込められているのです。

「充」は子供が大人になる前に亡くなることが多かった時代に祈りを込めて作られた漢字なのでしょう。

子供に対する親の切実な思いが伝わってきます。

「充」という漢字は子供を思う親の愛情から生まれた

いつの時代も、親が子供に願うことは同じです。

まだ食料事情が安定していない時代には、肥え太ることが幸せだとされてきました。

そして「充」という字が誕生したのです。

漢字を見てもわかるように、どこかデンとした小太りのイメージがありますね。

けれども、身体的な幸せだけではなくて、さらに付加した願いが「充」には込められているのです。

満ち足りた人生を送ってほしい。

いつも充実した気持ちでいてほしい。

危険に備えて、どうか無事でいてほしい。

豊かな知恵や能力がたくさん備わるように。

「充」を使った熟語

漢字の意味から、「みたす」「あてる」を意味する熟語が多く見られます。

代表的なものをいくつか見てみましょう。

二字熟語・・・拡充、充実、充当、補充、充満、充分、充填、充備、充足、充塞、充用
三字熟語・・・充行状、
四字熟語・・・汗牛充棟、漏脯充飢、漏脯充饑

空いた部分(精神的な面も含む)をいっぱいに満たす、足りないところに充てるという意味合いでの使い方が多いようです。

「充」という一字だけでも意味がわかるため、何を(満たすか)何の足りないところに(充てるか)の一字を付け足すだけでよく、そういった二字熟語が多数でした。

「充」の説明の仕方

口頭で名前を伝える際、どういった漢字を書くのか聞かれる時があります。

例えば、あなたの名前が「充(みつる)」だとします。

その場合、「充」をどう説明すればよいのでしょうか。

ここで例を挙げてみます。

・「みつるは、充満の充です」
・「みつるは、充実の充です」

「充」は、説明が難しいと思います。

意味や形的にはわかっていても、書けと言われたらスッと出てくる漢字ではないからです。

伝わらない場合は、「あとで調べて書きます」などの受け手の対応力に期待しましょう。

「充」を使った名前の有名人・芸能人

あだち充さん(あだちみつる・漫画家)
松岡 充さん(まつおか みつる・ミュージシャン)
辻 充昌さん(つじ みつまさ・江戸時代中期の装剣金工の名手)
空 充秋さん(そら みつあき・彫刻家)
牛山 充さん(うしやま みつる・音楽、舞踏、浮世絵の評論家)
佐藤 成充さん(さとう なりみつ・江戸時代中期の儒者)
戸沢 充則さん(とざわ みつのり・考古学者)
茂木 敏充さん(もてぎ としみつ・政治家)
牧野 充安さん(まきの みつやす・明治から昭和期の弁護士、社会運動家)
栗原 信充さん(くりはら のぶみつ・幕末から明治期の有職家)
筒井 紀充さん(つつい のりみつ・江戸時代中期の刀工)
大河内 輝充さん(おおこうち てるみち・江戸時代後期の大名)
青木 充延さん(あおき みつのぶ・江戸時代中期の儒者)
柳田 充弘さん(やなぎだ みつひろ・分子生物学者)
相馬 光胤さん(そうま みつたね・鎌倉南北朝時代の武将)
大宮 敏充さん(おおみや としみつ・昭和期の俳優、コメディアン)
吉田 芳充さん(よしだ よしみち・幕末の尊攘運動家)
木梨 恒充さん(きなし つねみつ・江戸時代後期の画家)
滝沢 充子さん(たきざわ みつこ・演出家、振付師)
村田 充さん(むらた みつる・俳優)
上西 充子さん(うえにし みつこ・労働研究者)

ここに書き出した名前はほんの一部に過ぎません。

年代や性別を問わず、多くの人に「充」という漢字が使われています。

それは、この「充」が一字でも十分に魅力があって、声に出せばポップな響きがするからです。

また組み合わせる漢字によっては、斬新でシャレた名前に変身してしまうからなのです。

「充」を使った名付け候補

充奈(みつな)
充希(みつき)
充亜(みあ)
明日充(あすみ)
充琉(みつる)
湖乃充(このみ)
充美(よしみ)
充々果(みみか)
充友(みゆう)
充玖(みく)
紘充(ひろみ)
充央奈(みおな)
充恵(よしえ)
充音(みお)
充梨菜(みりな)
充瑠(みちる)

まとめ

今回は「充」にまつわる意味や熟語、実際に使われる名前の例などを紹介しました。

大切なお子さまの名付けの参考にしていただければ幸いです。