妊婦は蟹を食べちゃダメ?妊娠中のカニ5つの栄養素と3つの注意点

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妊娠中は食べないほうが良いもの、食べたほうが良いものいろいろな説があって食べ物一つ選ぶのにも気を使いますよね。

特に魚介類については神経質になってしまう妊婦さんも多いことでしょう。

魚介類の中でも高級な部類に入る蟹(かに)。

妊婦は蟹を食べても大丈夫なのでしょうか。

蟹はアレルギーなどがなければ妊婦が食べても問題のない食材です。

蟹には糖質や脂質の代謝をよくするビタミンB1、B2、ナイアシンが豊富に含まれていて太りにくい食材でもあります。

体重管理をしなければならない妊婦さんには嬉しいですよね。

また、亜鉛や鉄、ミネラルも豊富、タウリンも含まれているので妊婦さんに必要な栄養素を摂取することができます。

しかし、妊婦が蟹を食べる時は注意したい点が3つあります。

・食べ過ぎない
・よく火を通す
・蟹味噌(かにみそ)は避ける

この3つの注意点を守っておいしい蟹を妊娠中も堪能しちゃいましょう♪

目次

美味しいだけじゃない!蟹に含まれる妊婦に嬉しい5つの栄養素

蟹はお正月やお祝い事などの記念の時に食べられることも多い食材です。

高級ですし味も美味しいので、特別な感じがしますよね。

そんな蟹の魅力は味だけじゃなく、妊婦に嬉しい栄養素が含まれているところにもあるのです。

妊娠中だから蟹は我慢…なんて言わずに、妊婦でも美味しく蟹を食べちゃいましょう!

妊婦に嬉しい蟹の栄養素を5つご紹介します。

①ビタミンB1・・・

糖質をエネルギーに変える働きがあります。

妊娠中のひどいつわりによって、ビタミンB1が欠乏すると「ウエルニッケ脳症」を発症することがあります。

ウエルニッケ脳症になると、眼球運動障害、運動失調、意識障害が起こります。

ビタミンB1を補充することで症状は改善します。

そのためビタミンB1は妊娠中も積極的に摂るべき栄養素です。

②ビタミンB2・・・

ビタミンB2は3大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)のすべての代謝に関係しています。

エネルギーや体の材料を作る働きがあり、細胞の新生や再生に必要な栄養素です。

細胞の発育のために必要な栄養素ですので、胎児の発育も促してくれます。

つわりを軽くしてくれるというビタミンB6を活発に働かせるのがビタミンB2なのです。

③ナイアシン・・・

ナイアシンは500種類もの酵素を活性化させる働きがあります。

体内の様々な代謝を助けるのがナイアシンです。妊婦の体の健康維持、胎児の発育に欠かせない栄養素です。

④アスタキサンチン・・・

眼精疲労の軽減や脳の老化防止、血管の老化防止、疲労回復などの効果があります。

妊娠中は目も体も疲れやすくなっています。眼精疲労や疲労回復は妊婦さんに嬉しい効果ですね。

⑤タウリン・・・

血圧を下げる、高血圧の予防などの効果が期待できます。

妊娠中は塩分を控えるように病院から指示がありますが、それだけむくみやすかったり血圧が上がりやすい身体になってしまうのです。

タウリンを摂取して高血圧予防をしておきたいですね。

関連記事:妊娠高血圧症候群とは?原因や症状と治療方法、4つの予防策

妊婦が蟹を食べるなら、知っておきたい3つの注意点

妊婦が蟹を食べることはアレルギーがなければ特に問題はないです。

しかし、妊婦が蟹を食べる場合は3つの注意点があります。

1.食べ過ぎない

どんな食材にも言えることですが、妊娠中に限らず偏った食べ方をするとよくありません。

蟹も妊婦さんが大量に食べることはお勧めできません。

蟹にはプリン体が多く含まれています。

プリン体を食べ過ぎてしまうと「痛風」になってしまう可能性があります。

プリン体の1日摂取量の上限は400mgとされています。

ズワイガニに含まれるプリン体は100g中136.4mgです。蟹を300gも食べればプリン体が上限に達してしまいますね。

妊娠中に蟹を食べる時は美味しいからといって食べ過ぎないようにしましょう。

2.よく火を通す

妊娠中は、魚介類・肉類などの生ものを食べるのは避けた方が良いとされています。

生の蟹にはトキソプラズマやリステリアと言う原虫や細菌が生息しています。

これらに妊婦さんが感染すると胎盤を通じて胎児も感染してしまいます。

胎児に障害が出たり、最悪の場合は流産してしまうこともあるので注意が必要です。

トキソプラズマやリステリアは熱に弱く、食材に良く火を通すことで死滅します。

蟹を食べる時も良く火を通して食べましょう。

関連記事:妊婦はトキソプラズマ症に注意!妊娠中のトキソプラズマの影響と8つの予防策

3.蟹味噌は避ける

蟹好きな方は蟹味噌も美味しく食べますよね。

しかし、妊婦さんは蟹味噌は食べない方が良いのです。

蟹味噌にはカドミウムやダイオキシンなど、人体に有害で発がん性もある物質が含まれていることがあります。

カドミウムは許容量を超えて摂取し続けると中毒症状を起こしてしまいます。

「知らずに食べちゃった!」など、通常の量を食べる分には特に体調に影響が出ることはありませんが、妊娠中は胎児への影響も気になるところ。

食べるのは控えた方が無難です。

妊娠中の蟹、注意点を守って食べよう

蟹には妊婦に嬉しい栄養素が5つ含まれています。

・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ナイアシン
・アスタキサンチン
・タウリン

妊娠中も美味しく蟹を食べて栄養素を摂取したいですね。

注意点を守れば、妊娠中でも問題なく蟹を食べることができます。

特別な行事のときなどに妊婦でも美味しく蟹を食べちゃいましょう!