妊婦は塗り薬を塗っちゃダメ?妊娠中のステロイドやロコイド9つの注意点と影響

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皮膚疾患や切り傷などに効果的な塗り薬。

飲み薬よりも気軽に使用できるイメージの塗り薬ですが、妊娠中に使用しても良いものなのでしょうか?

今回は特に気になる塗り薬に関しての情報をまとめてみました。

  • 妊娠中に塗り薬を使用しても大丈夫?
  • 要指導医薬品
  • 第一類医薬品
  • 第二類医薬品
  • 第三類医薬品
  • 医薬部外品
  • ステロイド
  • ヒルドイド
  • ゲンタシン

薬品の種類からから効果まで、各薬品ごとに紹介しています。

塗り薬は、妊婦さんに向けての注意事項が記載されていないものなら大丈夫!

ただし、できる限り市販薬ではなく、医療機関で処方されたものを使用しましょう。

ぜひ参考にしてみてくださいね♪

目次

妊娠中に塗り薬を使用しても大丈夫?

塗り薬に限らず、医薬品は安全性や有効性を基準に区分されています。

製品のパッケージには必ず記載されていますので、これを参考に妊娠中に使用できる薬を確認することができます。

危険なほど効果があると思われるかもしれませんが、あくまで個々の症状に合わせたものですので、第一類医薬品のほうが第二類医薬品より効果的、といった事はありません。

医薬品の区分は以下の通りです。

・要指導医薬品

病院で処方されていた薬が市販で初めて販売される際に、この要指導医薬品として指定されます。

通信販売は行わず、薬局で薬剤師さんへの相談と説明を受け購入することができるものです。

・第一類医薬品

副作用や相互作用の面で、使用時には注意するべき医薬品です。

原則、購入時は薬剤師さんからの説明を受けた上で購入することができます。

レジの後ろに並んでいたり店内で空箱として出ていることが多い医薬品です。

・第二類医薬品

第一類医薬品より高い安全性を持ちますが、使用時に注意が必要な医薬品です。

更に、第二類医薬品の種類の中でも特に注意するべき医薬品は、指定第二医薬品と定められています。

念のため、妊娠中に第二類医薬品を使用する際は、自己判断の前に必ず医師に相談しましょう。

・第三類医薬品

これらの分類の中で使用する際に最もリスクが低いとされている医薬品です。

通販でも手に入れやすいというメリットがあり、妊婦さんも安心して使える製品が多いです。

説明書にも妊娠中の使用に関しては注意書きがない事が多いです。

もし心配でしたら、医師に相談するとより安心して使うことができるでしょう。

・医薬部外品

薬用成分などを含み、医薬品に準ずる製品。

医薬品に比べて効果は薄いものの、症状の改善や予防に役立つものです。化粧品などもこの分類に入ります。

医薬品の分類ではないため、妊娠中も安心して使うことができます。

このことから、妊娠中の塗り薬に関しては、医薬部外品、もしくは第三類医薬品を使用するのが好ましいと言えますね。

市販されている虫刺されの薬や切り傷の軟膏などは、こちらの表示を参考に購入や使用を検討するとよいでしょう。

ただし、妊娠中は皮膚も敏感になっていることが多いので、使用して肌荒れを起こすような場合には使用を中止して、病院で相談するとよいでしょう。

以下は病院で処方される物で、妊娠中に使用してもいいのか特に気になる塗り薬について挙げていきたいと思います。

・ステロイド

ステロイド剤はかぶれや様々な湿疹、ニキビ、アトピーなど幅広い症状の治療に使われる薬です。

リンデロンやロコイドクリーム、ボアラ軟膏がこれにあたりますが、使用した経験のある妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか?

ステロイドは確かに毛細血管の拡張や色素脱失といった副作用も報告されていますが、個々の体質によるものが多く、

基本的に医師の指導の下正しい使い方をすればその心配はほぼありませんし、効果的に症状を治すことができます。

ステロイド剤は効果の強さによって、最も強い・とても強い・強い・中間・弱いという5段階に分類が分かれており、皮膚疾患や症状に合わせて処方されます。

先程挙げた中ですと、リンデロンDPがとても強い、ボアラ軟膏とリンデロンVが強い、ロコイド軟膏が中間ですね。

塗り薬としての外用ステロイドが肌から吸収されるのはごく微量の為、赤ちゃんへの影響は心配はないとされていますが、妊娠中の使用に関しての安全性はまだ確立されていません。

妊娠以前使用していたとしても自己判断での使用は避けましょう。

ヘルペス感染症やカンジダ症の際にステロイド剤を使用してしまうと、症状を悪化させてしまう恐れがあるので注意してくださいね。

薬の強さなども踏まえて、心配な妊婦さんは医師へ相談してみるのがベストです。

関連記事⇒妊婦はステロイドの塗り薬は塗っちゃダメ?妊娠中のステロイドの影響と3つの注意点

・ヒルドイド

ヒルドイドは保湿効果が高く、皮膚疾患の治療などにも使用される塗り薬です。

ヒルドイドにはクリームタイプやローションタイプがあります。

血行促進や傷跡の治癒にも役立つ上に、副作用も少なく使い勝手が良いため処方される事も多いです。

処方薬の為、医師からの処方箋が必要となります。妊娠線やシミに効果があるという情報もありますが、あくまで医薬品の為、乾燥肌の改善以外で使用するのは控えた方が良いでしょう。

ヒルドイドローションも赤ちゃんへの影響の心配などはありませんので、安心して使用できるでしょう。

・ゲンタシン

主に皮膚細菌感染症の改善に役立つ、ゲンタマイシン硫酸塩を含む抗菌外用剤です。

ニキビ治療などでもゲンタシン軟膏が処方される場合があります。

ゲンタシンは病変部のみピンポイントに作用してくれる為、副作用が出にくいのがメリットです。

妊娠中でも処方されることが多い薬ですので比較的安心ですが、必ず自己判断での使用は控え、心配な場合は医師に相談しましょう。

妊婦さんに向けての注意事項が記載されていない物なら大丈夫!

気になる場合は医療機関での相談を

いかがでしたか?

妊娠中の塗り薬は用法容量を守り、正しい使い方をすれば使用しても大丈夫でしょう。

市販薬は注意書きと分類を確認し、心配であれば医師や薬剤師への相談の上使用する事をおすすめします。

また、処方される薬に関しては、医師の判断の元出されていますので、過剰に心配する必要はありません。

気になる場合は使用方法や成分など、質問をして疑問点を解決すれば安心して使用できますね。

症状を我慢しすぎる事がストレスになってしまったり、治療しないことにより重篤化してしまう方が問題ですので、塗り薬に限らず、妊娠中は上手に薬と付き合っていきたいですね。