妊娠中にくるみやピスタチオ、アーモンドやピーナッツ、カシューナッツ、栗などのナッツ類をおやつに食べたくなる事ないですか?
ほんのり塩がまぶされているタイプのナッツ類もあり、少し塩辛いものを味わいたくなる時も大活躍します。
こういったナッツ類ってとめどなく食べられますよね。
テレビを見ながらほおばっていて、気づいたらナッツが入っていた容器の半分以上の量が消えていた!なんてことも。
今回は
・妊娠時にナッツ類を食べたい!けれど食べて大丈夫?
・ナッツ類の栄養素や注意点は?
・ナッツアレルギーとは?
といった妊婦のナッツ類に対する疑問をまとめてみました。
妊婦がナッツ類を味わう際、役立てて下さいね。
目次
■妊婦がナッツを食べても良いの?
くるみやアーモンド、などのナッツ類は店頭でもよく見かけ、食べる機会も多いのではないでしょうか。
ナッツ類は種類も豊富で、食感や味によって好みがありますよね。
個人的にはあのゴフゴフした食感のカシューナッツがお気に入り♪
皆さんはいかがですか?
結論を言うと、それらのナッツ類には妊娠中に必要なエネルギーやミネラルを沢山含んでいて、妊娠期には食べても良い食べ物になります。
ミックスナッツなどは、ナッツそれぞれの栄養素をバランス良く摂れるのでとくにお勧めです。
ただし1日摂取量をきちんと守り、食事のバランスを崩さないように意識して食べるようにすると良いでしょう。
ナッツ類はカロリーも高いので、度を超えた摂取は肥満の原因となります。
くれぐれも過食にしないように心掛けましょう。
■妊婦が摂りたいナッツの1日の摂取量は?
妊娠中に必要な成分を沢山含むナッツ類ですが、気を付けたい点は何よりも脂質が多いところ。
ナッツ類の脂質は動物性由来ではないので、動脈硬化の予防効果やコレステロール値を下げるといった効果もあります。
それに対し、ナッツ類を食べ過ぎると肥満の原因ともなりますので、1日に30粒を上限とし目安にしましょう。
これよりもっと摂取すると、健康に支障が出る可能性もありますので注意してください。
ちなみに気になるナッツ類の100gあたりのカロリーは以下のようになりますので、食べる時に参考にしてくださいね。
- くるみ→674kcal
- ピスタチオ→615kcal
- アーモンド→598kcal
- カシューナッツ→576kcal
- ギンナン→187kcal
- 栗→164kcal
こう見ると、栗は非常にカロリーが低いので妊娠中にはおすすめのナッツ類といえますね。
くるみやアーモンドはカロリーが高めなので食べ過ぎないようにしましょう。
■妊婦が摂りたいナッツの栄養素は?
妊婦は特に十分な栄養素が必要になります。
その点タンパク質や炭水化物、ビタミンをたっぷりと含んだナッツ類は栄養バランスのサポートしてくれるでしょう。
その上、妊活中や妊娠中の方に必要となる葉酸も入っています。
葉酸は妊娠中の胎児の先天性疾患の発症リスクを低減させるため、非常に重要な成分。
葉酸の詳しい解説は以下を参考にしてください。
ただしナッツ類の過食には注意し、適度な量を食べましょう。
■妊婦が摂りたいナッツの3つの注意点
肥満
ビタミンなども豊富に含まれるナッツ類ですが、脂質が多いのでナッツを食べ過ぎると肥満の原因にもなります。
妊娠中は体重増加を基準以上にオーバーしないように気を付けたいですね。
加工食品
お菓子や洋菓子などの加工食品には、糖分や塩分がたっぷりと入っています。
特に妊娠中期以降には肥満や妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群の発症リスクが高まりますので、糖分と塩分には注意して下さいね。
ナッツ類の中でも加工されていないものを選びましょう。
参考記事
妊娠糖尿病⇒妊娠糖尿病とは?胎児への影響と妊娠中に気をつける7つの予防策と解決策
妊娠高血圧症候群⇒妊娠高血圧症候群とは?原因や症状と治療方法、4つの予防策
アレルギー
アレルギーの中でも1度発症してしまうと、危険性の高いのがナッツアレルギーです。
元々アレルギー体質の方は十分に注意し、食べるのを避ける方が得策です。
アーモンドパウダーなどはマカロンをはじめ、タルトやフィナンシェなどの洋菓子に使われている可能性が。
重度になると、死亡例も確認されていますので、注意が必要でしょう。
■妊婦が摂りたいナッツのおすすめは?
くるみやアーモンド、ピスタチオなどはとても美味しいので、食べ過ぎなければおすすめのナッツ類です。
そのまま食べるというよりも洋菓子などにブレンドされている傾向が見られるので糖分が気掛かりですね。
その為、ナッツ類の中でも1番のお勧めは日本のナッツ類でも特に人気の高い「栗」です。
シンプルでケーキなどにも使われますが、そのままでも食べられ脂質の量が少なく、カロリーもナッツ類の中では非常に低いのでお勧めです。
■妊婦のナッツアレルギーとは?
アレルギーはなにもナッツ類の食べ過ぎが原因とは限りません。
免疫が下がりがちな妊娠中にナッツ類を口に入れる事で、少量でも食物アレルギーが起こる方もいます。
もしもナッツ類を食べた後に口の周辺に蕁麻疹が出る、痒いといった症状があった場合には、直ぐに食べるのを中止して下さいね。
ナッツ類は、日本でも多くあるアレルギー発症の原因となる食べ物の1つで、牛乳や卵と比べると一度アレルギーを発症すると治りにくいです。
成人になってから(もちろん妊娠中も)突然ナッツアレルギーを発症する事もありますので注意しましょう。
他のアレルギーがある方は、念のため食後の運動は避けてくださいね。
又、加熱したナッツ類は症状が減弱する傾向も見られます。
そして何が原因でアレルギーを発症しているか不確かな場合は、皮膚科やアレルギー科へ行きましょう。
最後に、胎児には妊娠中の食べ物と子供のアレルギー発症の関係性は医学的な結果報告はないのでご安心くださいね。
■まとめ
いかがでしたか?
ナッツ類にはミネラルやビタミンが多く非常に栄養価が高いので、食べ過ぎなければ妊娠期に必要な栄養素を補う重要な食材ともいえます。
いつものおやつをナッツ類に変えて、出産に向けて十分な栄養素を補いましょう。
とはいえ、絶対に妊娠期に必要な食べ物ではないため、アレルギー体質の方は避ける方が良いですね。
風邪をひかないように健やかな妊婦生活を送って、元気な赤ちゃんを産んで下さいね。